まりちゃんにつながったらパッチに会えた!10-2022/06/27
私のクラウンの師匠まりちゃん(金本麻理子さん)が、クラウンになるきっかけとなったパッチ・アダムス氏(以下、パッチ)。パッチがこの6月来日した(2022年6月22日から26日)。パッチのようなドクター/医師になりたいと、アメリカでのパッチのワークショップにも参加している三宅琢ドクターが首謀者として動いてくださり、実現した。パッチが大好きで、まりちゃん主催講座に参加したクラウン仲間は大勢いる。なので、パッチ来日のこの数日間、まりちゃんにつながるクラウンたちは狂喜の日々を過ごした(と思う笑)。
私は、パッチがモデルの映画「パッチ・アダムス」の存在は知っていたものの観ておらず、まりちゃんと知り合ってから鑑賞。こ~んなドクターがいるんだーオモシロイ!おばあちゃんがヌードルプールに入っちゃったとこ、めちゃくちゃ楽しかった。私ならプリンプールがいいなあとか夢想。まりちゃんが本物のパッチから学んだことを講座等でいっぱい話してくれたから、いつか会えるものなら会ってみたい、でもアメリカに行かないとね、、だった。
アメリカに行かないと会えないと思っていた人に、東京で3日間毎日会えた。パッチとのクラウンツアーには定員以上の申し込み。熱望していた人にも抽選は容赦なかったのに、クジ運ないので期待していなかった私が当選。多分、一生分のクジ運を使い果たしただろう。クラウンバスの座席クジも、まりちゃんとパッチが話しているのが聞こえてくる席に当たったから。今や還暦後のセカンドステージ、思い残すことは何もない、もうなにも欲張るまい。オーバー60のクラウン仲間とは冥土の土産ができたねと話した。
これまで見た写真や動画もオンラインの催しでも、そして今回も、パッチのコスチュームはいつでもカラフル。鮮やかな柄のプリントシャツに、大柄入りのたーっぷりとしただぶだぶズボン。靴はだいぶ年季の入ったクラウンシューズ。デカかった(笑)。昨年左足を切断し義足を使用されているが、義足にはかわいい柄がチラ見えた。質問コーナーで、パッチのコスチュームは誰が作っているのか尋ねた。他の人たちの質問は、愛についてとか高尚だったのに(笑)。旧友のハイジー・リードさんだという。男の人のネクタイや上着などの服はつまらん。どこに心さびしい人がいるかわからない、だからいつもこういう格好だよ。明日も楽しみにしていてね、と。3日間パッチのお衣装を存分に楽しんだ。やっぱりリアルはいい。アップリケの立体感や素材感も感じられたからね。ちなみにアップリケはフランス語だとパッチが教えてくれた。
頭には、写真などでも見たことのあるニワトリの帽子、手にはおサカナの人形。ニワトリ帽は愛嬌があってかわいい。Happy chickenだよと言っていた。チキンって、アメリカでは臆病者のスラングじゃん♪とあとで気づいた。幸せな臆病者?!なんだね。おサカナはパッチの友だちだそうで、愛おしそうになでなでしていた。名まえを尋ねられるとFishと。そのまんまじゃんと突っ込みたいところだったが、poorな英語力のため笑うのみ(笑)。
あたり前だが、現れた時からバイバイする夕方まで、クラウンパッチだった。でも、義足になってからのクラウニングは今回が初めてだそう。できるだろうかと思ったこと、訪問後こんなふうにできるって思えたと話してくれた。イスに座ってのクラウニングだった。パッチにとって、それは初体験で新たな実験だったのだ。座ったままのパッチ、子どもたちが取り巻くにはちょうどよかった。子どもたちは物おじせずに、パッチのオモシロおもちゃを試したり、フェイスペインティングしてもらったり。赤ちゃんグループでは、気づくとパッチはゆったり赤ちゃんを抱っこしていた。おっきなカラダで派手派手衣装の男の人なんだけど、なんだろう、、、この醸し出されるオモシロイけど柔らかな空気感。不思議な感じ。カリスマパッチだからあたりまえ?もちろん、カリスマにはちがいない。でもね、パッチでも「義足になってできるかな?」と思ったというつぶやき。どうかなと思いながら新たな実験にトライする、ひとりの人間パッチを感じさせてもらった。それが、愛ある人になると決断し常に愛ある行動を考える人の取り組みなんだね、きっと。目の前の取り組みから愛ある行動を考えていくこと、自分が決めれば、私にもちょとずつできる、そんな気に少しだけなった。パッチのワークショップでの言葉から「愛ある人」「愛ある行動」と書いたが、正直こそばゆい。自分にとってこなれた言葉で表現できるようにもなりたい。そんなことも思った。
クラウンパッチと同じ場にいられて、なんだかとにかく理屈なく、ずーっとクラウンであり続けたいと強く強く思った。クラウンツアーのこと、まだまだ書き足りないが、続きはまたこんど。
(表紙の写真は、クラウンツアーでのパッチ@とある児童館)
*この度のパッチ来日は、三宅琢医師、金本麻理子氏ほか、コアスタッフのみなさまのご尽力により実現してくださいました。あらためて、心より貴重な機会を作ってくださったことに感謝いたします。