いちご畑に春が来た・・・
朝の畦道は霜が降りてきーんと冷たい。
なのに「あまおう」の栽培をしているハウスの中はほわんとあったかい。
60メートルあるというイチゴの畝はまっすぐ伸びて気持ち良い。
赤く色づいたイチゴたちがあちらこちらから顔を出していて目移りするほど。
早速、ハサミをもって〜プロの人は手で採取するが素人はハサミを渡される。
まんまる太った苺を口にいれひと噛みすると水分が迸る。
甘さとほんのり酸味が口に広がる。
それぞれのビニールハウスの外には蜂の巣箱が1つずつ設置されているのに気づき農園オーナーの末松さんに「蜂はこの中にいるんですか?」と尋ねると
今日はまだ寒いから出てきてないが
少しずつ気温が上がると仕事場に出勤してくるらしい。
実はいちごの 交配は全てこの蜂たちがになっているという。
受粉作業は任せてある・・・と。彼らがサボると苺はならない。
さらに驚いたのは苺の花には蜜が無いそう。
それなのに蜂たちはせっせと甘い香りに魅かれて花から花へと飛び回っている。
「実は騙されて働かされているんだ」と・・・。
春が来たら農園の周りにも少しずつ花々が咲き始める。
彼らはときどき、そちらに寄り道して最低限の蜜を集めて巣箱に蓄えている。
まさに搾取されているわけだがそんなこと気にせず黙々と・・。
騙されていることに気づかずせっせと働いている蜂がネクタイして電車に乗っていそうな気がするのは私だけだろうか?
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