「仕事のやりがい」って何でしょうか
こんにちわ、Kimmyです。さすがに一昔前のように、終身雇用が当たり前の時代ではなくなってきましたが、今でも「良い大学を出て、良い会社に入る」ことが理想的で、入社後は会社が異動や転勤を決めることが多いのが実情です。それでは、お給料が良くて、福利厚生が整っていて、育休、介護休などの制度が整っている企業で働いてさえいれば、「仕事のやりがい」が持てるのでしょうか。
上記の記事にあるように、諸外国と比較して日本の会社員は、「やらされる仕事」が多くて受け身になり、「やる気」が持てない人が多いようです。
私が面談をした、様々な企業の20代、30代の会社員も同様の悩みを抱えていました。
* 下積みが長く、能力より年功序列が優先される
* 上司は、自分がなりたい姿ではない
* 意思決定が遅く、形式に捕らわれる上司が尊敬できない
* 企画を出しても、中間管理職が止めてしまう
このように、「やる気が起きない」という声が多く聞こえてきました。
一日の時間の大部分を費やす仕事の時間を、誰でも「やる気が起きない仕事」で過ごすより、「やりがいのある仕事」で過ごしたい思うでしょう。それでは、どのような仕事であれば、「やりがい」が持てるのでしょうか。一つには、誰かに喜んでもらえるとか社会の役に立つという要素も「やりがい」が持てる要素です。
さらにいうと、私は、「やりがいのある仕事は、夢中になれる仕事」であると思っています。もちろん、お金や環境も大切ですが、一番大切なことはこのことに尽きるのではないでしょうか。その仕事をしていることが楽しく、夢中になれれば、楽しみが仕事になるのですから、楽しみながらお金がもらえるという最高の状態になるのです。ずいぶん前の話ですが、プロゴルファーの宮里藍さんに、小学生が「どうしたらゴルフが上手くなれるのですか?」と聞いた時、宮里さんは「ゴルフが好きであれば上手くなりますよ」と答えていました。ゴルフが好きであればあるほど、ゴルフに夢中になってたくさん練習をして、結果上達するでしょう。逆にあまり好きでなければ、練習も苦痛になってしまうということです。夢中になれる事が仕事にできれば良いですよね。
私が新卒で入社した会社は、決してお給料が良くはなく、一日15時間働いても残業手当は出ず、数週間連続で国内外の出張があって、その間、休みも取れませんでした。出張先で過労で倒れて点滴をしてもらうこともありましたが、それでも、仕事がとても楽しくて、夢中でした。それほど、夢中になれる仕事をしていると「仕事のやりがい」を感じており、忙しいことも全く苦痛ではなかったのです。もちろん、このようなハードワークを皆さんに推奨するわけではありませんよ(苦笑)
それでは、「夢中になれる仕事」はどうしたら見つけられるのか。最近では、卒業後すぐに起業したり、留学後、海外で就職する人も増えています。卒業してすぐには無理でも、どこかのタイミングで「夢中になれる仕事」は、一人ひとりの中に少しづつできてくるのではないでしょうか。今の仕事が楽しくないといってふてくされるのではなく、「どうすれば仕事に楽しみを見つけられるか」を考えて、挑戦してみると光が見えてくることがあります。企業に就職すればあとは会社に自分の人生を預けるのではなく、どこで何をしたいかをアピールしたり提案することも必要でしょう。自分がやりたいことを企画書にして会社に提案することも大いにやって欲しいと思っています。
これからは、企業側も、若い社員の率直な意見を柔軟に聞いて、夢のある会社にした方が社員の士気も上がります。社員が仕事に夢中になってくれれば、社内の活気が良くなり、業務の効率も業績も上がるでしょう。もう「これまで通り」は通用しない時代です。社内制度や風土の抜本的な改革を継続的に進めることで、優秀な若手社員の離職を減らせることもできるでしょう。
人生100年時代で、これからは、50年間は仕事をする時代ですから、ずっと同じ仕事を続けるか、途中で方向転換するかは人それぞれだと思います。いずれにしても、自分が夢中になれることは何なのか、「今の仕事をずっと続けるのか」あるいは、「別の仕事をするのか」を含めたキャリアプランを考えることは大切です。企業側も社員のやる気が出る組織風土や制度の改革を進めることが急務だと感じています。
2021年9月10日
Kimmy Ikuko Iwamoto 岩本郁子
Office Kimmy代表
https://www.officekimmy.com/
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