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芸能人の事務所抜けにユーチューバーの影
キンタローは元は松竹だった。松竹といえば、みなみかわも最近独立した。きんにくんはあの吉本を辞めている。
一般芸能人でも、吉岡里帆、多部未華子、黒木華、佐藤隆太、佐々木蔵之介も所属事務所を抜けた。
一定の知名度を獲得した芸能人にとって、芸能事務所に所属するメリットは、原則ゼロだ。
売れていない芸能人であれば、芸能事務所が仕事を確保してくれるメリットを享受できるが、知名度があれば黙っていても仕事は舞い込んでくる。それなのにギャランティの一部をあたかも消費税のように抜き取られる。
知名度芸能人が芸能事務所に所属する例外的なメリットは、仕事を邪魔されないことだろう。
芸能事務所は、芸能人への仕事の発注者であるテレビ局や映画監督などに影響力を持つから、独立した芸能人を使わないで欲しいと要請することができる。
ところが最近、公正取引委員会が芸能事務所に対して、独立を妨害する行為をやめるよう勧告した。
これにより芸能事務所は、最大の武器である「干す」を使えなくなったのである。
干される心配がなくなれば、知名度芸能人に芸能事務所にとどまる理由はなくなる。
これまで芸能事務所にギャランティの30%を取られていたら、独立した知名度芸能人は30%仕事を減らしても同じ収入を得ることができる。
ユーチューバーは少数の例外を除いて、芸能事務所なんかに所属していない。ユーチューバが利用する媒体であるユーチューブには、無料で出演できるから、ユーチューバーは思い立ったらすぐにセルフ・プロモーションができる。
「このユーチューバーを起用したい」と思った企業は、ユーチューブのダイレクトメールでそのユーチューバーにアプローチできる。
芸能事務所を抜けた知名度芸能人は、ユーチューバーと同じ体制下にあるといえるだろう。
ただし、結局儲かっているのはユーチューブ社である。
ユーチューバーが活躍すればするほど、ユーチューブ社は広告収入を得ることができる。
つまりユーチューバーは、ユーチューブ社にギャランティの一部を取られているのである。
だから芸能事務所を抜けた知名度芸能人も、いずれどこかの時点で、誰かから搾取されることになるだろう。