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夜中の12時に円山に向けて出発。
雨との予報で、家の窓から外をみると道路が濡れていたが、実際は小雨のうちの小さいほう。
気温は10度で寒い。
だから、カッパの上を着ていたのはよかった。
この時刻だと、円山のなかはいい感じの雰囲気になっているのだが、住宅街は楽しい部類の夜中である。
例えば私が家のドアを出てエレベーターを待っていると昇ってくる人がいて、となりの家の娘であった。
愛想のない女なのだが、このときは照れ笑いをしてみせた。
飲み歩いてこの時刻になってテヘ、ということらしい。
自転車で住宅街を走っていても、仕事帰りに飲みに行って今家に戻るところ、といった感じの人たちがゴロゴロ歩いていた。
私一人山に登る。
山道の樹木の葉の傘効果はとても高く、地面の多くは濡れていない。
つまりカッパなんて要らない。
登って下りて、山のなかでも、麓の公園エリアでも誰とも会わず、パーフェクト貸し切り達成。


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