ZONの吉澤さんは違和感と驚異をテナズケル【カスタムバイクの世界】
カスタム・バイクの醍醐味は違和感と驚異だと思う。
「なんだこれ」と言わせる違和感か、「うわあ」と言わせる驚異か、いずれかどちらかでもあれば優れたカスタム・バイクといえるが、滋賀県日野町のCUSTOM WORKS ZON(以下、ZON)がつくる作品には両方含まれる。
ZONの吉澤雄一さんはさらに、ときに拒絶を生むことがある違和感と脅威を手懐け(てなずけ)てしまう。だからZONのバイクは初見は奇異に映るが、そのままずっとみていられるのだ。
チョッパーと異色ドカが同居している
冒頭のイラストの2台は、ZONが製作したハーレーのチョッパーとドカティのモンスター。そう、下の異色なバイクはあのモンスターがベースになっている。
私がこの2台を最初に紹介したのは、ZONの特徴が出ていると思ったからだ。
方程式を使うことも、方程式を捨てることもある
チョッパーには方程式がある。つまり、とにかく長く、とにかく高く、とにかく低く、である。そしてイラストのハーレー・チョッパーもこの方程式に当てはまる。もちろん随所にZONの巧みな加工が施されているのだが、それでも誰もが一目でチョッパーとわかる。
これだけ高品質のハーレー・チョッパーをつくれるZONは、チョッパー屋といえそうだ。
ところが異色のモンスターもつくってしまったことで、ZONはチョッパー屋と呼べなくなってしまう。本場アメリカでもチョッパー屋は普通、ドカティを手がけない。
しかもこの異色モンスターは、方程式がない。これがすごいのだ。
吉澤さんは、方程式を使ってバイクをつくることもあれば、「方程式? そんなもん要らねえよ」という感じでつくることもある。
なおZONのチョッパーについては、それだけで記事が1本できてしまうほど奥深いので、本稿では深追いしないでおく。
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【シリーズ・カスタムを考える】ZONの吉澤さんは違和感と驚異をテナズケル | Bikefun