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それでも投票に行くのだろうか。いや全然行っていいんですが【2024年衆院選】
すごく悪いことをしたけどまあまあ政治ができる政党と、悪いことは少ししかしていないけどまったく政治ができない政党しかないなかで、投票権を放棄しちゃ駄目だっていわれても。
変えなきゃいけないところはたくさんあっても、変えられる人が立候補していないのでは、投票する意味なんてあるのか。
「投票しない人に政治に口出す権利はない」という人がいるが、本当にそうなのか。
本当に投票行為は、戦争しない先進国においても、民主主義の根幹をなすものなのか。
戦争しない先進国の政治なんてむしろ、野心がない、経済音痴の、小心者がやるくらいがちょうどいいと思うのだが。
そして戦争をしない平和な先進国では、政治よりも、行政の暴走を抑制したり、経済の破裂を予防したりすることのほうが重要だろう。
例えば与党は、企業からカネをもらいたい政治家と宗教信者の票が欲しい政治家ばかりで、野党は、労働組合員の票が欲しい政治家ばかりなのだから、政治に影響力を持つのは企業と宗教信者と労働者だと思う。
だったら、投票するよりも(もちろん投票して全然よいのだが。投票所に行って帰ってくるだけで1時間かからないし)、強い企業、強い宗教、強い労働組合をつくったほうが、よほど政治、行政、経済に影響力を持てると思う。
日本において投票行動でできることは、現政権を維持することか、政権交代くらいである。
そして現政権とは、与党の人たちに政治をやらせることであり、政権交代とはあの人たちに政治をやらせることであり、私には両者はまったく同じにみえる。
つまり両方とも空疎だ。
ちなみに、消費税をゼロにするといっている政党や、日本は戦争の準備をしていると批判している政党は、一生政権を獲れない。
だからこういった極端な政党に票を投じるのは意味がないように思える。
私は民主主義主義者なので、投票で政治家を決める仕組みを否定するつもりはないが、現状の日本においては、投票行動が目に見える変化をもたらす可能性は極めて低いといわざるをえない。