北大法学部の後輩たちへ~就活の考え方
日本の大学のトップグループの決め方はいろいろあると思うが、私は次の11の大学がそれだと思う。
旧七帝大
一工
早慶
この11の大学のみが、意識的にエリートを養成しているからだ。
さて、私の母校である北海道大学であるが、この11の大学のなかのビリである。
つまり北大法学部の学生は、トップグループ大学にいてエリートになることもできるが、エリートになったとてビリからのスタートになる。
したがって北大法学部生の就職活動では、エリートを目指すのか、非エリートで進むのか、の選択が重要になってくる。
なぜ重要になるのか。
エリートを目指し、無事にエリート職に就くことができた場合、周囲から所詮北大かと蔑まれることになる。
それは悲しい。
エリートのなかに入った北大法学部卒者は仕事人生のなかでずっと、「受験を頑張って東大に入ればよかった」と思うことになる。
これは相当悲しい。
では非エリート職に就いたらどうなるか。
非エリート職のなかで北大法学部卒者は、かなり優遇される。
周囲から、「○○さんて北大出身なんですか」と尊敬の念をもって質問される。
北大法学部生は受験のときに、死ぬほどの頑張りと妥協の両方を行ったはずである。
死ぬほど勉強しなかったら、北大法学部に入ることはできない。
しかし「死ぬほどの勉強」は到底「勉強のしすぎで死んでしまったほどの勉強」ではない。
一部の天才を除き、東大京大に入った者たちは入試までに、勉強のしすぎで死んでしまった人くらいの勉強をしてきたが、北大法学部生はそこまでしていない。
受験勉強で疲弊するなかで、「東大、京大じゃなくてもいいや。北大でいいや」という気持ちが芽生えてしまったので、勉強の手を緩めてしまった。
これが北大法学部生が犯した妥協である。
北大法学部生は仕事人生のなかで一生にわたって、この頑張りと妥協の結果を引きずることになる。
そして、その引きずりの最初の一歩が、就職活動というわけだ。
頑張ったことへの褒美をもらえるが、妥協したオトシマエも求められる。
北大法学部生は真剣に、エリートを目指すのか、非エリートで進むのか、を検討したほうがよい。
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