![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123488506/rectangle_large_type_2_8c2f6e7e22eaaf638d4bf623174cd795.png?width=1200)
製造業の企業の不良対策書の書き方と活用方法を解説
製造業企業ではどうしても不良品が出てしまいます。
不良品をゼロにすることは事実上不可能ですが、減らす必要があります。なぜなら不良品はコストでありリスクだからです。
不良品を減らす対策の1つに、不良対策書があります。
不良が出たら不良対策書を書くことで、発生状況、原因、対策を社内で共有できます。
同じ間違いを繰り返さないために、不良対策書をしっかり作成していきましょう。
なぜ不良が出るのか:ルールを守らないから
試作の段階でうまくいっていたのに、なぜ不良品が出るようになったのか。
長年不良品が出なかったのに、なぜ今になって不良品が頻発するようになったのか。
それは、やり方が変わってしまったからです。
そして製造現場では、やり方(製品のつくり方)はルールによって決められているので、不良品はルールが守られなかったから出る、と考えることができます。
したがって不良対策書には、なぜルールを守れなかったのか、を書くことになります。
不良が出るのは4つのルールが破られたとき
製造業企業には次の4つのルールがあります。
●現場のルール
現場管理(取り扱い、運搬時、ミス)、作業手順、4M変化点
手順書が守られていなかったのか、手順書に書かれていなかったのかのどちらか。
ミスを誘発する方法を行わない:運搬しなければ落下しない
●その他の部署のルール
工程設計、製造準備、作業観察、予防策を講じる
●企業全体のルール
品質軽視、無理解、社内の価値観、情報管理、経営者の意識、モラル
●自然界のルール
気温、災害、重力(落下すると壊れる)
以上の4つのルールのいずれかが、またはすべてが破られたとき、不良が出ます。
したがってこの4つのルールは「これさえ守っていれば不良が出ない」という内容にしておく必要があります。
どこに着目するか
不良対策書は1点に焦点を当てて書きましょう。もし3つの原因が同時に発生して不良が発生したら、不良対策書を3枚書いたほうがよいでしょう。
不良対策書が焦点を当てる場所は以下のとおり。
■不良対策書が焦点を当てる場所
●人(行動、スキル、教育)
●設備・機械・工具・治具
●材料・原料・部品(品質、基準値)
●方法・やり方(手順書)
●測定・品質管理(なぜ不良をみつけられなかったのか)
●工程
●製造
●管理
本来はどうあるべきで、実際はどうなっていたのかを調べ、比較する。
スキルがなかった。機械が摩耗していた。
工具が所定の位置になかった。材料が劣化していた。寸法が規格外だった。
点検チェックシートが形骸化していた。
工程、製造、管理は「上流」といわれている。上流でミスが起きると現場で対処できないこともある。また、上流のミスを現場でリカバーする「癖」がつくと、最初はうまくいっても、次第に現場が好き勝手に作業するような無秩序に陥る。上流で現場を管理する体制は重要。
対策を考える
二重チェックの導入。
ルールを変える。ルールを新設する。
教育して徹底させる。
不良対策書のフォーマット
ここから先は
¥ 100
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?