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出光オートフラットの超詳しい説明~そもそもカーリースってなんだ
石油大手の出光興産株式会社が運営するカーリース・サービス「出光オートフラット」を紹介します。
カーリースとは、毎月リース料を支払うだけで自動車を毎日使うことができるサービスです。プランにもよりますが原則、車両代も自賠責保険代も税金も車検代もメンテナンス代も月額料金に含まれているので、その他の出費が発生しません。
出光オートフラットの強みや欠点などをみていきましょう。
そもそもカーリースとは
まずは、そもそもカーリースとはどのようなサービスなのか、について解説します。
出光オートフラットはカーリースを「利用者が一定の期間、毎月、定額料金を支払うことで自動車に乗ることのできる仕組み」と説明しています。
コミコミの定額料金で自動車を毎日使える
出光オートフラットの3つのプランのうちフルメンテプランを利用すると、月額料金のなかに車両、車検、メンテナンス、税金、自賠責保険の費用が含まれます。つまり、いわゆる「コミコミの料金」で自動車を毎日使えるわけです。
利用者の好みの自動車に乗ることができる
カーリースの特徴はレンタカーと比べると理解しやすいでしょう。
両者の違いは複数ありますが、最も大きな違いは、カーリースでは利用者の好みの自動車に乗れることです。レンタカーはレンタカー業者が用意した自動車のなかから利用者が選びますが、出光オートフラットでは、利用者が自動車を選ぶことができます。
利用者が望む車種や仕様の自動車を出光オートフラットが購入し、それを利用者に貸し出します。
利用者はリース契約を結ぶ
カーリースでは、利用者と同社がリース契約を結びます。この契約では利用条件を定めたり月額料金を決めたりします。
普通、ある人が自動車を所有する場合、ディーラーに行って価格交渉をして自動車を購入して、保険をかけて、税金を支払って、定期的にメンテナンスしてもらう必要がありますが、カーリースであればこれらの作業をすべて出光オートフラットが行います。
レンタカーには「料金を支払って借りるだけ」という気軽さがありますが、このメリットがカーリース=出光オートフラットでも得られるわけです。
出光オートフラットのカーリースの基本情報
カーリースの基礎知識を押さえたところで、出光オートフラットの基本情報を紹介します。後段で料金や申し込み方法などの詳細を解説しますので、ここでは大まかに概要をお伝えします。
大体月2万円から
出光オートフラットの料金は「大体月2万円から」となっています。「大体月2万円」は軽自動車の場合です。では「から」とは何か。実は出光オートフラットでは月額料金の上限が設定されていません。高級車をリースしてサービス内容を充実させれば、月額料金も高くなるからです。
お得さをPR
出光オートフラットは自社のサービスは「お得」であるとPRしています。お得な料金になるのは、年数万台の新車を購入しているので購入価格を抑えることに成功しているからです。自動車を安く仕入れているので安くリースできる、という理屈になります。
3つのプランで利用者のニーズの多様性に対応
カーリースは「コミコミ」で月額料金を設定することが多いのですが、それだけだと不要なサービスの分まで月額料金に含まれてしまうことになります。
そこで出光オートフラットでは、以下の3つのプランを用意して、利用者に不要な費用を負担させないようにしています。
●フルメンテプラン:基本サービスのほかに、故障修理、消耗品交換まですべてコミコミ。その代わり料金は高くなる。
●マイメンテプラン:重要なメンテナンスのみ出光オートフラットが行い、簡単なメンテナンスは利用者自身が行うことで料金を抑えている。
●メンテなしプラン:最安プラン。その代わりメンテナンスは利用者自身が行う。また税金も自賠責保険も対象外。
なお3つのプランの詳細や料金については後段の「出光オートフラットのカーリースの料金は?」の章で解説します。
リースできる車種は多種多様
出光オートフラットでリースできる自動車は新車です。国内で販売されているほぼすべての国産車が対象になっています。ラインナップの一例は以下のとおり。
軽自動車ならダイハツ・タント、スズキ・ジムニー、ホンダN-WGNなど。
軽の電気自動車なら日産サクラ。
コンパクトカーならトヨタ・ヤリス、マツダ2、ホンダ・フィットなど。
ミニバンならトヨタ・アルファード、日産セレナなど。
セダンならトヨタ・クラウン、スバルWRXS4、マツダ6セダンなど。
クロカンなら三菱アウトランダー、トヨタ・ランドクルーザープラド、日産エクストレイルなど。
出光オートフラットのカーリースの4つのメリット
出光オートフラットのカーリースを利用するメリットを4つ紹介します。この4つに好印象を持ったら、出光オートフラットを選択肢に入れてもよいでしょう。
あの出光が運営している安心感
出光オートフラットの運営会社が出光興産であることは、これを利用するメリットの最大のものといえるでしょう。安心感は別格です。
出光興産は燃料油、潤滑油、アスファルト、石油・ガス開発、再生可能エネルギー、石炭、石油化学、電子材料などの事業をグローバルに展開している会社です。そしてもちろん、出光のガソリンスタンドは全国にあります。今はシェルのガソリンスタンドも出光が運営しています。
ガソリンスタンドはガソリンや軽油を提供する給油事業だけでなく、車検を含む自動車メンテナンスも手がけています。つまり出光は自動車を知り抜いている会社なので、そこが運営しているカーリース・サービスは安心して利用することができます。
車種が多い
先ほど出光オートフラットで利用できる自動車の一部を紹介しましたが、そのラインナップ数は161車種にもなります。これだけあれば、予算から選ぶことも、趣味から選ぶことも、実用性で選ぶことも、メーカーで選ぶこともできます。
カーリースを使いたいけど車種選びで妥協したくない人には良さそうです。
出費をコントロールできる
出光オートフラットの月額料金は、スタート時から満了時まで同じ額です。安くならない代わりに高くなることもありません。
出費の額は常に家計の大きな課題になります。理想は出費を抑えることですが、好きなことや快適になることにはしっかりお金を使いたいものです。
そこで重要になってくるのが出費の額をコントロールすることです。出費額が予測できればお金の使い方を調整でき、それによって家計は安定します。
出光オートフラットなら自動車に関する出費額が不変なので出費額を予測でき、お金の使い方を調整でき、家計を安定させることができます。
常に新車に乗ることができる
出光オートフラットの契約期間は3~7年で、リース車両はすべて新車です。
3年が経過したくらいでは、車内にはまだほのかに新車の香りが漂っているものです。3年が経過すると最初の車検の時期が到来するので、このタイミングで買い替える人がいます。そのような人は3年ごとに自動車を買う作業をしなければならず手間がかかりますが、カーリースなら手続きはかなり少なくなります。
そして7年が経過しても、新車から乗り続けている人にとってはその自動車は「新車」のままです。
「いろんな自動車に乗りたい」と思っている人や、「中古車には抵抗感がある」と思っている人には出光オートフラットは適しています。
出光オートフラットのカーリースの4つのデメリット
出光オートフラットのカーリースを利用するデメリットを4つ紹介します。この4つが気になるようだと快適に利用できないかもしれないので、そのように感じた人は出光オートフラットの検討は慎重に行ったほうがよいでしょう。
結局自分のものにはならない
出光オートフラットはカーリースなので、自分が毎日乗っている自動車は自分のものではなく、出光オートフラットのものです。
自動車を持つことの喜びの1つに所有欲を満たせることがあると思います。「マイカー」や「愛車」という言葉があるくらい、自分が乗っている自動車が自分のものであることは重要ですが、出光オートフラットではそれがかないません。
自動車を購入したときのマイカーローンの支払いも、出光オートフラットの月額料金も、両方とも「自動車に対してお金を支払うこと」なのですが、前者は自動車の所有者になることができ、後者では自動車の所有者になることはできません。これをカーリースの大きな欠点と考える人は、出光オートフラットの利用に向いていないかもしれません。
期間満了で返却しなければならない
出光オートフラットの契約期間は最長7年で、最短は3年です。その時点で自動車を返却しなければなりません。愛着がわいてきた人には悲しい別れになります。
ただし契約終了後もその自動車を使い続ける方法がないわけではありません。再リースという形で契約期間を更新することもできますし、残価で買い取ることもできます。ただし、これまでとは契約内容が変わってきます。
再リースの契約期間は1年もしくは2年なので、手続きに手間がかかります。また再リース時にも審査があります。
残価とは、自動車の残存価値と消費税、リサイクル料の合計額のことです。自動車を使い続けるには、残価の支払いという「まとまったお金」が必要になります。「まとまったお金」を支払うことは、家計に少なからぬダメージを与えることになるでしょう。
事故を起こしたときの修理代は利用者が負担
出光オートフラットでリースしている自動車で事故を起こし、修理が必要になった場合は、利用者が自分で修理を出し費用も利用者が負担します。
出光オートフラットのフルメンテプランとマイメンテプランの料金には自賠責保険も含まれますが、自動車保険(任意保険)は利用者が自分で入る必要があります。
利用者が自分で加入する自動車保険に車両補償も入れておけば、事故を起こしたときの修理費を自動車保険から出すことができますが、当然ですが自動車保険の保険料を毎月支払わなければなりません。
ただし出光オートフラットでも自動車保険を提供していて、これに加入するとリース料金に加算させる形で一緒に支払うことができます。
契約満了時に返却するときに追加料金が必要になることがある
出光オートフラットの契約が満了になり、利用者が使っていた自動車を返却するとき、自動車の残存価値の査定が行われます。
この査定で契約時に定めた走行距離を超過していたり、車に傷がついていたりするとマイナス査定となり、毎月の料金とは別に追加料金が発生することがあります。
ただ、契約時に定めた走行距離を下回っていたり、自動車をキレイに使っていたりするとプラス査定になり、出光オートフラットから「お礼」としてキャッシュバックが受けられます。
出光オートフラットのカーリースの口コミ
出光オートフラットは認知度が高く、インターネットには良い口コミも良くない口コミも載っています。それぞれみていきましょう。
出光オートフラットのカーリースの良い口コミ
出光オートフラットの良い口コミには次のようなものがありました。
出典:https://cheeese.monex.co.jp/shops/cheeese__0000714/detail
●出光グループの提供だけあってガソリン代の優遇があり、リース本来の維持費がかからない点でとても便利で安心だと思います。価格も最初にわかるため、とてもわかりやすいです。
●私の住んでいる地域は公共の交通機関に乏しく車なしでは生活しがたいところです。1人に1台というほど車は欠かせない移動手段なのですが、購入はもちろんのこと維持費にかなりの負担がかかります。近くに出光のガソリンスタンドがありオートフラットを知っていたので保有している車両のうち1台はこのサービスを利用させていただいています。やはりメンテナンス費用なども含んだ料金体系なので突発的な出費がなく経済的にも計算が立つので助かっています。ほかにもいろいろメリットがあるのでおすすめです。
出光オートフラットのカーリースの良くない口コミ
出光オートフラットの良い口コミには次のようなものがありました。
出典:https://cheeese.monex.co.jp/shops/cheeese__0000714/detail
●出光のガソリンスタンドが生活圏内になければ、わざわざそれ(出光オートフラットの利用)だけのために(遠くの出光のガソリンスタンドに)行くことになり大変。
出光オートフラットのカーリースの利用をおすすめできる人
出光オートフラットの利用をおすすめできる人は、先ほど紹介したメリットを享受できる人と、デメリットに該当しない人です。
ここであらためて、出光オートフラットに向いている人を考えてみます。
自動車好きな人、短期間でどんどん別の新車に乗りたい人
出光オートフラットは161車種ものラインナップを誇るので、自動車好きな人は、例えば3年で次々乗り換えるといったことができます。
家族構成の変化に合わせて自動車を変えたい人
自動車にいろいろなタイプがあり、消費者は自身の生活様式に合わせて車種を選ぶことができます。
例えば、独身のときは小さい軽自動車、結婚したらオシャレなクーペ、子供が生まれたら大きめの軽自動車、親の介護が必要になったらミニバン、子供が巣立ったらセダン、といったように、家族構成の変化に合わせて自動車を変えていくことはとても合理的です。
出光オートフラットの契約期間は3~7年なので、家族構成の変化に十分対応できます。
「自動車を買う手続きは面倒」と感じている人
自動車はさまざまな生活必需品のなかで最も購入に手間がかかる商品といえます。例えば家具なら、買ってきて家で組み立てればすぐに使えます。しかし自動車は高額商品なので買う前に価格交渉が必要ですし、オプション選び、車庫証明の手続き、税金の支払い、保険の加入も発生します。時期が到来すれば車検も手配しなければなりません。
しかし出光オートフラットならほぼすべてを「お任せ」することができます。利用者がすることといえば駐車場の手配とガソリンを入れることくらいでしょう。
大手の安心感を得たい人
カーリース・サービスはさまざまな企業が提供していて、なかには中小企業もあります。もちろん大企業だから絶対安心、中小企業だから必ず心配、とは一概にはいえないのですが、「大企業のほうが比較的安心できる」と感じている人は少なくないはずです。そのような人には、あの出光が運営している出光オートフラットは安心できます。
そして、大手なら比較的安心度が高い、という認識は正しいといえるでしょう。なぜなら大手ほど破綻しにくいからです。
家計をしっかり管理している人
家計簿をしっかりつけるなど家計管理に余念がない人も、出光オートフラットが向いているといえます。なぜなら出光オートフラットを使えば、自動車関連の費用を毎月同額にすることができるからです。同額支出は家計を安定させ、家計管理の負担を軽減します。
ただ注意しなければならないのは、出光オートフラットの月額料金の総額が、同じ自動車を購入するときより必ず安くなるわけではない、ということです。契約内容や利用状況によっては、出光オートフラットを利用するより同じ自動車を買ったほうが安かった、ということも起こりえます。しかしそれでもなお、出光オートフラットの支出額が毎月同額になることは、家計管理上プラスに働くはずです。
合理的な人(自動車の所有にこだわらない人)
かつては自家用車のグレードが所有者のステータスになることもありました。5ナンバー車ではなく3ナンバー車を持っていることのほうが喜びが大きく、国産車より輸入車のほうがステータスが高い、と考えられていたのです。もちろんこの傾向は今も残っていますが、その一方で、自動車のグレードが上がっても所有者のグレードが上がるわけではないと考える人もいます。
合理的に考えると、自分名義の自動車を保有することも、出光オートフラット名義の自動車をリースすることも、自動車を使うという点においては変わりありません。つまり、自動車を所有している人が偉く、リースで自動車を使っている人は偉くない、という考え方は非合理的だ、ともいえるわけです。
したがって自動車の所有にこだわらない合理主義の人は、出光オートフラットは選択肢になるでしょう。
国産車で十分と考える人
豊富なラインナップが自慢の出光オートフラットですが、残念ながらベンツやBMWといった外国車は含まれていません。
したがって国産車で十分と考えている人には、出光オートフラットが向いています。
出光オートフラットのカーリースが選ばれる理由
出光オートフラットは、選ばれているカーリース・サービスの1つといえるでしょう。では出光オートフラットの利用者はなぜ、数あるカーリース・サービスからこれを選んだのでしょうか。
出光オートフラットの強みを紹介します。
フルメンテプランはやっぱり便利
出光オートフラットには、コミコミのフルメンテプラン、中間のマイメンテプラン、メンテなしプランの3つのプランがありますが、同社によるともっとも人気があるのはフルメンテプランだそうです。
確かにフルメンテプランのサービス内容は出光オートフラットの強みの1つに数えられるでしょう。その詳細は次の章の「出光オートフラットのカーリースの料金は?」で紹介しますが、例えば、車検などの点検や消耗部品の交換まで含まれている、ガソリン・軽油の値引きがある、故障修理対応や代車手配も含む、といった内容になっています。
もちろんフルメンテプランの月額料金は、3つのプランのなかで最も高額になるのですが、手厚いサービスを考慮すれば妥当な料金設定といえるでしょう。
出光だからできるガソリン・軽油値引きサービス
出光オートフラットのガソリン・軽油の値引きサービスは、ガソリンスタンドでガソリン・軽油を販売している出光ならではのサービスといえます。
ガソリン・軽油値引きの額は、フルメンテプランが1リットル7円値引き、マイメンテプランが1リットル5円値引き、メンテなしプランが1リットル3円値引き。ガソリン・給油価格が高騰した時期は、この値引きサービスは威力を発揮するはずです。
「ガソリン・軽油の値引きが受けられるなら出光オートフラットにしよう」と考える人がいても不思議はありません。
なおガソリン・軽油値引きを選ばず、商品券を選ぶこともできます。商品券の場合はフルメンテプランが2万円分、マイメンテプランが1万円分、メンテなしプランは3千円分となっています。
出光オートフラットは、出光のガソリンスタンドでも、シェルのガソリンスタンドでも契約できるのですが、ガソリン・軽油値引きを選択できるのは出光ガソリンスタンドでの契約のみです。シェル・ガソリンスタンドで契約した場合は、商品券のみとなります。商品券の額は変わりありません。
高齢のため免許を返納したときと死亡時は中途解約金が不要になる
出光オートフラットを契約期間中に解約すると、利用者は中途解約金を一括で支払わなければなりません。中途解約金の額は、残リース料と残価を足して、そこから未経過費用を差し引いたものです。
出光オートフラットの月額料金は契約期間を満了することを前提に算出しているので、中途解約してしまうと採算割れを起こす可能性があり、それで中途解約金で帳尻を合わせているわけです。したがって中途解約金はやむをえない処置といえ、他社のなかにも導入しているところがあります。
ところが出光オートフラットでは、利用者が高齢になったことなどを理由に運転免許証を返納したり、または利用者が死亡したりした場合、中途解約金を不要にしています。このサービスをキャンセルサポートといい、リース期間が3~5年の利用者に提供されます。ただし、返却した自動車に想定以上の傷がついていたり、契約走行距離を超過していたりすると、別途費用が発生することがあります。
全国1,200カ所でサービスが受けられる
出光オートフラットを取り扱っている出光とシェルのガソリンスタンドなどのサービスステーションは、全国に約1,200カ所もあります。
サービス拠点がこれだけあるのは出光オートフラットの強みであり、利用者が選ぶ理由になるでしょう。
出光オートフラットのカーリースの料金は?
出光オートフラットのカーリースの料金体系は、プランが3つあったり、契約時の条件によって金額が変わったりとかなり複雑です。そのため詳細に解説していきます。
軽なら月1.9万~2.4万円、ミニバンなら3.5万~4.3万円
料金体系の詳細を紹介する前に「結局いくらかかるのか」をみていきましょう。
ここで紹介する金額はすべて税込みです。
■軽自動車のダイハツ・タントの月額料金
●条件:5年リース、走行距離月500km
フルメンテプラン:23,650円
マイメンテプラン:21,230円
メンテなしプラン:18,590円
■ミニバンの日産セレナの月額料金
●条件:5年リース、走行距離月500km
フルメンテプラン:42,680円
マイメンテプラン:38,500円
メンテなしプラン:35,310円
■高級セダンのトヨタ・クラウンの月額料金
●条件:5年リース、走行距離月500km
フルメンテプラン:78,320円
マイメンテプラン:74,030円
メンテなしプラン:70,620円
このようにプランによって、また、選ぶ自動車によって月額料金は大きく変わってきます。
3つのプランは含まれるサービスがかなり違う
フルメンテプラン、マイメンテプラン、メンテなしプランの3つのプランは月額料金がかなり違うわけですが、これはサービス内容がかなり違うからです。
サービス内容の違いは以下のとおり。
リース料金に含まれる内容
フルメンテプラン
マイメンテプラン
メンテなしプラン
車両代金
〇
〇
〇
登録諸費用
〇
〇
〇
自動車税環境性能割
〇
〇
〇
自動車税種別割
〇
〇
〇
重量税
〇
〇
×
自賠責保険
〇
〇
×
メンテナンス項目
車検整備
〇
〇
×
法定点検
〇
〇
×
定期点検
〇
〇
×
エンジンオイル
〇
〇
×
オイルエレメント
〇
〇
×
ブレーキオイル
〇
〇
×
タイヤ
〇
×
×
バッテリー
〇
×
×
ブレーキパッド
〇
×
×
ワイパーゴム
〇
×
×
エアコンフィルタ
〇
×
×
その他の消耗品
〇
×
×
故障修理
〇
×
×
代車
〇
×
×
最上級のフルメンテプランは高額になりがちなタイヤや故障修理も含まれます。
一方、廉価版のメンテなしプランは重量税や自賠責保険も含まれません。これらは利用者の自己負担となります。
中間のマイメンテプランは、メンテナンス項目が限定されます。
そして3つのプランとも自動車保険(いわゆる任意保険)は含まれていないので注意してください。
出光オートフラットのカーリースの申し込み方法
出光オートフラットの申し込み方法は複数あります。1つずつみていきましょう。
公式サイトの「お問合せ・資料請求」にアクセスする方法
最も簡単な方法は公式サイトの「お問合せ・資料請求」からアクセスする方法です。そのURLは以下のとおり。
■出光オートフラットの「お問合せ・資料請求」のURL
https://www.idemitsu-autoflat.com/contact/input
ここから問い合わせることで、出光オートフラットから回答が届きます。それにしたがって申し込むことになります。
直接電話をする
出光オートフラットは電話でも受け付けています。電話番号は以下のとおりで、受付時間は年中無休の10~18時です。
■出光オートフラットの電話番号
0800-500-9010
ガソリンスタンドなどのサービスステーションに出向く
出光またはシェルのガソリンスタンドなどのサービスステーションに出向くことでも、出光オートフラットに申し込むことができます。
出光オートフラットを取り扱っているサービスステーションは以下のサイトから検索できます。
■出光オートフラットを取り扱っているサービスステーションを探すことができるサイトのURL
https://www.idemitsu-autoflat.com/service-stations/
出光オートフラットのカーリースの申し込みから契約までの流れ
出光オートフラットの申し込みから契約締結、そして実際に自動車に乗るまでの流れを紹介します。
必要書類を用意する
出光オートフラットの申し込み時などに必要になる書類は以下のとおり。
●印鑑証明書2通
リース契約用と自動車の登録用に必要になるので2通となります。
●自動車リース契約書
申し込み後に行われる審査にパスすると、出光オートフラット側から自動車リース契約書が郵送されてくるので、それに署名捺印して返送します。
契約が締結されてから自動車が発注されます。
●物件受取証
自動車が納車されると、出光オートフラット側から物件受取証が郵送されてくるので、自動車を確認したらそれを返送します。
●住民票
●車庫証明書類
●委任状
サービスステーションで申し込む場合
サービスステーション(ガソリンスタンドなど)で申し込む場合の流れは以下のとおりです。
●ステップ1
利用者がサービスステーションに出向き、希望の車種、使用、リース条件(契約期間、走行距離、プランなど)を伝えたうえで、申し込みを行う
●ステップ2
出光オートフラット側が審査を行う
●ステップ3
審査にパスしたら契約する
●ステップ4
利用者が必要書類を出光オートフラット側に提出する
●ステップ5
自動車が納車されて使うことができる
公式サイトから申し込む場合
公式サイト経由で申し込む場合の流れは以下のとおりです。
●ステップ1
利用者が公式サイトのフォーム上で、希望の車種、使用、リース条件(契約期間、走行距離、プランなど)を伝えたうえで、申し込みを行う
●ステップ2
出光オートフラット側が審査を行う
●ステップ3
審査にパスしたら契約する
●ステップ4
利用者が必要書類を出光オートフラット側に提出する
●ステップ5
自動車が納車されて使うことができる
出光オートフラットのカーリースの審査内容
出光オートフラットでカーリース・サービスを利用するには、出光オートフラット側が行う審査にパスしなければなりません。審査の内容を解説します。
●収入を調べる
カーリースは最長7年の契約となるので、その間月額料金を滞りなく支払う能力が利用者にあるのかどうかを調べます。
●仕事や勤務の実態
利用者がどのような仕事に就いているのかや、雇用の形態、勤務の実態などを調べます。専業主婦や専業主夫は勤務先がないわけですが、その場合は配偶者の仕事や勤務の実態が調査されます。アルバイトや無職の人は連帯保証人が必要になることがあります。
●支払い計画
月額料金を無理なく支払えるかどうかを確かめるために、支払い計画を調べられます。キャッシングの返済、住宅ローンやマイカーローンなどの返済などの支払い状況も調べられます。
●信用情報
過去にローンの支払いが滞ったことがあるかどうか、自己破産や債務整理をしたかどうかといった信用情報も調べられます。ローンの支払いが滞ったことがあったり、自己破産や債務整理をしたりしていると審査に通らない可能性が高くなります。
出光オートフラットのカーリースの審査に通りやすい人
次のような人は出光オートフラットの審査に通りやすいでしょう。
■出光オートフラットの審査に通りやすい人
●企業の正社員や公務員
●長期間勤務している契約社員
●実績がある自営業者
●配偶者が企業の正社員や公務員である専業主婦や専業主夫
●連帯保証人がいる無職の人やアルバイトの人
出光オートフラットのカーリースの審査に落ちたら他社を検討しよう
もし出光オートフラットの審査に落ちても、カーリースをあきらめる必要がありません。なぜなら他社は出光オートフラットと異なる基準で審査を行っているからです。出光オートフラットの審査に落ちて、他社の審査を通過した人も珍しくありません。もちろんその逆も起こりえます。
出光オートフラット以外のカーリース会社を3社紹介します。
KINTO
トヨタもカーリース・サービスを行っていて、ブランド名(サービス名)はKINTOといいます。
トヨタ車とレクサス車しかリースすることができませんが、しかしこの2つのブランドであれば大抵の自動車ニーズには応えられるはずです。
月額料金はプリウスが16,610円~、アルファードが50,490円~となっています。
定額カルモくん
ナイル株式会社(本社・東京都しながわく)の「定額カルモくん」のキャッチコピーは「車検・税金コミで月1万円台~新車が持てる」です。
例えば、ホンダNBOX月18,430円~、スズキ・ハスラー月17,330円~となっています。
契約期間が最長11年で、長くリース車を使いたい人に向いているでしょう。
オリックス・カーリース・オンライン
大手ではオリックスもカーリース・サービスを提供しています。同社のカーリースは約40年の実績があり、安心感があります。
オリックス・カーリース・オンラインは、新車だけでなく中古車も扱っています。
月額料金はスズキ・ハスラー18,040円~、トヨタ・ヴォクシー42,460円~などとなっています。
出光オートフラットのカーリースでよくある質問
出光オートフラットに関するよくある質問や重要な事項についてQ&A方式で回答します。
Q:年齢制限はあるのか
A:あります。高校生を除く18歳以上、80歳以下の人が申し込むことができます。
Q:月額料金に自動車保険(いわゆる任意保険)の料金は含まれるのか
A:出光オートフラットには3つのプランがありますが、いずれも自動車保険は対象外であり、したがって月額料金には自動車保険の料金は含まれません。利用者は自身で自動車保険に加入する必要があります。ただ出光オートフラット側でも自動車保険を提供しているので、出光オートフラットのカーリースの利用と一緒に自動車保険の加入手続きを行うことができます。その場合、カーリースの月額料金と自動車保険の保険料が一緒に請求されます。
Q:個人だけでなく企業などの法人でも利用できるのか
A:法人は別の契約形態となります。法人には「オートフラットBiz」というサービスを提供しています。
Q:中古車や輸入車のリースもやっているのか
A:国産の新車のみです。
Q:納車までどれくらいの期間がかかるのか
A:リース契約を締結してから発注するので、納車までに2、3カ月かかります。ただし車種によって長くなったり短くなったりします。
Q:頭金やボーナス払いもできるのか
A:できます。出光オートフラットの支払い方法は、月額定額のほかに、頭金払いやボーナス払いも可能です。頭金やボーナス払いを行うことで月額料金を低く抑えることができます。
Q:リース車の使い方には制限があるのか
A:ありません。自身で購入するマイカーと同じように自由に使うことができます。
Q:月間予定走行距離とは何か
A:契約時に定める、1カ月間にどれくらい走るのかを想定した距離です。月間予定走行距離を短く設定すると月額料金が安くなり、長く設定すると月額料金が高くなります。もちろん実際に利用するときに、契約時に定めた月間予定走行距離以上に走行してもよいわけですが、契約終了時に月間予定走行距離を上回る距離走っていると査定額が落ちて追加料金が発生することがあります。
Q:月額料金以外に負担するお金はあるのか
A:利用者が出光オートフラットに支払うお金は、原則、月額料金だけです。ただし利用者は、自動車保険(任意保険)代、駐車場代、ガソリン代などを自己負担する必要があります。また契約終了時に査定額が想定を下回ると追加料金が発生することがあり、これは出光オートフラットに支払うお金です。
まとめ
出光オートフラットのサービス内容はよく考えられていて、多くの利用者のニーズに応えられるでしょう。特に3つのプランを用意していることは、フルサービスを求める人にも、最安価格を求める人にも、その中間を求める人にも対応していて、優れたサービスといえます。
また、石油大手の出光が運営していることもあり、総合的におすすめできるカーリース・サービスといえます。
ただし本記でも触れたとおり、デメリットもあります。
「自分だったら自動車をどのように利用するか」といったことを考えて、そこから生まれるメリットとデメリットを考慮して、また他社のサービスも検討して、最良のカーリース・サービスを選んでみてください。