ウクライナ・ロシア戦争は、ウクライナが領土の一部をロシアに渡し、ウクライナがNATOに加盟して、ロシアが「もうウクライナに手出しできないな」と思って終わる。
という感じになりそうだ。
これでロシアは「勝った」と言うことができるし、ウクライナはNATOに入れて「よかった」と思うし、世界は核兵器が使われなくて「よかった」と思うことができる。
つまりこの戦争によって、核を持っていれば戦争を仕掛けて領土を奪っても、世界から「よかった」と思われることが証明されてしまった。
「核を持たなければならない」と考える国は増えるだろう。
非核三原則と9条を持つ日本はどうするのだろうか。
以下、参考資料。
ゼレンスキー氏「勝利計画」公表、2025年中の戦争終結視野
By Olena Harmash, Tom Balmforth
[キーウ 16日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ウクライナ議会で演説し、対ロシア戦争を終結させる「勝利計画」を発表した。直ちに計画に着手すれば、遅くとも2025年中に戦争を終結させられる可能性があると述べた。
計画は友好国の支援に依存する5つの柱からなり、北大西洋条約機構(NATO)加盟交渉への無条件での招待や、具体的な武器支援が含まれる。西側諸国にはウクライナの天然資源開発に関与する機会を提供するほか、ウクライナ軍がNATOの安全保障を強化し、欧州駐留米軍の一部に取って代わることが可能になるとした。
ゼレンスキー氏は「われわれはパートナーと共に状況を変え、戦争を終わらせなければならない。プーチン(ロシア大統領)が何を望んでいるかに関係なく、ロシアが和平を余儀なくされるよう全員で状況を変えなければならない」と訴えた。
ロシアに「誠実な」交渉を強いるためにこの計画が必要との考えを示し、「パートナー国から『交渉』という言葉を聞くが、『正義』という言葉はあまり聞こえない。ウクライナは外交にオープンだが、誠実なものでなければならない」と改めて主張した。
ウクライナ「勝利計画」、全面支持できず=NATO事務総長
By ロイター編集
[ブリュッセル/パリ 16日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は16日、ウクライナのゼレンスキー大統領が公表した対ロシア戦争の「勝利計画」について、「強力なシグナル」としながらも、現状では全面的に支持できないとの考えを示した。
ルッテ氏はゼレンスキー大統領が示した計画について、「理解を深める必要がある多くの案件があるため、ここで計画全体を支持すると言うのは難しい」と語った。
同時に、NATO加盟国が今年ウクライナに確約した400億ユーロ(435億ドル)について、約半分がすでに拠出されているとし、確実に達成に向かっていると述べた。
ルッテ氏はこれに先立ち、ウクライナのNATO加盟プロセスは「不可逆的」とする立場を改めて表明。ただ「勝利計画」には他の項目も含まれており、加盟国と計画全体について協議していると述べていた。
ゼレンスキー大統領の計画は5つの柱からなり、NATO加盟交渉への無条件での招待などが含まれている。