トランプ圧勝の予測が的中。でもむなしい。プーシュキン退治に使えるが
私は2024年7月23日、トランプ圧勝を予測した。
そして同年11月6日、トランプは圧勝した。
私が予測したのは「ほらいったでしょ」と言いたかったからであるが、実際に当ててみると、むなしいだけだった。
2分の1の賭けに勝ってもなあ、と思うし、トランプが勝ってもなあ、とも思うからだ。
もちろん嫌いだよ
トランプ圧勝を予測したのは、圧勝する要素が多かったからであって、トランプが好きだからではない。
私だってトランプは嫌いだ。
でもこんなにすごい人はいない
しかし、トランプは貴重な政治家だ。
なぜなら、やるべきことを国民に明示して、「これをするために一切妥協しない」と公言して、実際に、やるべきことをやるために一切妥協しないからだ。
狙撃されて、弾が耳をかすめて倒れ込み、すぐに立ち上がってこぶしを振り上げたトランプをみて、「こいつすげえ」と思った。
こんなことができる、民主国家の政治家は、世界中にこの人以外にいないだろう。
この行動原理はすべての政治家が持っておくべきものだが、残念ながら我が国には、トップ政治家を含めて、トランプのように言って、トランプのように行動できる人はいない。
だからトランプは、極めて普通のすごい政治家である、といえる。
多くの人が、トランプが使命感の人であることを無視しようとしている。悪人だから
トランプは今78歳。
この選挙戦は、相当しんどかったに違いない。
超高級の栄養剤を大量に体内に打ち込んでアメリカ中を飛び回ったのだろう。
おじいちゃんをここまで突き動かせるものは、使命感しかない。
なぜなら、おじいちゃんは普通、カネも地位も名誉も、モテることも要らないからだ。
トランプを嫌う多くの人は、トランプが使命感の人であることに気づいていないか、それを知りつつ認めたくないと思っている。
だから反トランプ派は、トランプを強欲者のように描くのだ。
無論トランプは聖人ではない。
清廉潔白ですらない。
卑怯な男だと思う。
悪いことをたくさんしたことは間違いない。
トランプにかけられた犯罪容疑の一部またはすべては本当に彼がしたことである、と信じるに足る確かな報道は存在する。
強欲者であった期間があり、その期間は長かっただろう。
しかし、おじいちゃんが、悪い動機だけでここまで動けるはずがない。
使命感がなければ、ここまで動けるはずがないのだ。
良いことを悪い手段で強行する人
トランプの使命感とは、アメリカを良くすることだ。
トランプは、アメリカを良くするためであれば、悪い方法も使う。
そして残念ながら、悪い方法を良い目的のために使える人は、悪人だけである。
悪人には、悪い目的のために悪い手段を使う人と、良い目的のために悪い手段を使う人がいて、かつてのトランプは前者で、今のトランプは前者なのだ。
昔と今で変わったとはいえ、トランプはトランプである。
では過去と現在と未来のトランプを貫くものは何か。
毒だ。
トランプが誰を良くするかは不明
問題はトランプの使命である「アメリカを良くすること」のこの「アメリカ」とは誰なのか、だ。
「このアメリカ」にすべてのアメリカ人が該当するわけではないことは確かである。
また「このアメリカ」に該当するアメリカ企業も、該当しないアメリカ企業もあるだろう。
そしてアメリカの同盟国も「このアメリカ」に該当する国と該当しない国がある。
トランプの世で自分が利益を得たいなら、自分が「このアメリカ」になる必要がある。
プーシュキン退治:敵が毒を使うなら、こちらは悪魔を出す
西側諸国はトランプを必要としていた--と考えることもできる。
東側には今、ものすごく強いリーダーがいる。
プーチン、習近平、金正恩(以下、プーシュキン)だ。
この布陣をみると、西側の現リーダーは実に心許なく感じる。
アメリカ大統領って、最近みないな。
イギリスの首相って誰だっけ。
ドイツの首相って誰だっけ。
フランスの大統領は、かろうじて顔は思い浮かぶ。
日本の首相って誰だっけ。
ネタニヤフやモディなど、西とも東ともつかないところのリーダーも強者ぞろいだ。
とにかく西側のリーダーは今、とても弱い。
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