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年収の壁を簡単解説|主要な5つの壁を知ることであなたは最強になる

日本には「年収の壁」と呼ばれる収入基準がいくつも存在します。
この壁を意識している方も多いのではないでしょうか?

こんにちは、沖縄県の社労士、行政書士、1級FP技能士の松本です

特に働く時間や年収を調整している方にとって、「どの壁がどのような影響を及ぼすのか」を知ることは非常に重要です。

この記事では、現在ある主要な年収の壁を簡単に解説します。

現在存在する主要な年収の壁は5つ

以下が、代表的な年収の壁とその特徴です:

  1. 100万円の壁(住民税の壁)
    年収が100万円を超えると、住民税が発生します。これは多くの人が最初に直面する税の負担に関する壁です。
    具体的な金額は市町村によって異なる場合があります。

  2. 103万円の壁(所得税の壁)
    年収が103万円を超えると所得税が発生します。
    給与所得控除55万円と基礎控除48万円を差し引いた後の金額が課税対象となるため、このラインを超えないように調整する人も少なくありません。

  3. 106万円の壁(社会保険加入の壁)
    特定適用事業所(従業員51人以上の企業)で働く短時間労働者の場合、週20時間以上、年収が106万円を超える等の要件を満たすと、社会保険への加入が義務付けられます。
    これにより健康保険料や厚生年金保険料が発生しますが、病気や産休時の手当、厚生年金の上乗せ分など、将来的なメリットもあります。

  4. 130万円の壁(扶養の壁)
    年収が130万円を超えると、健康保険の被扶養者資格を失い、自身で国民健康保険等の健康保険に加入する必要があります。
    この基準は配偶者の扶養内で働く場合に国民年金第3号被保険者の資格にも関係するので、特に重要視されます。

  5. 150万円の壁(配偶者特別控除の壁)
    配偶者特別控除の減少が始まる基準です。
    年収が150万円を超えると、配偶者控除が段階的に減少し、最終的には控除がなくなるため、世帯全体の税負担が増加します。

特殊なケース:180万円の壁

130万円の壁の特別な場合です。
配偶者が60歳以上または障害者の場合、扶養の基準となる壁は180万円に引き上げられます。
これにより、一定の条件下であれば、より多くの収入を得ても扶養内に留まることができます。

年収の壁を知ることの重要性

これらの「年収の壁」を理解することで、自身の働き方や収入が今どの壁に近くてどのような影響を受けるのかを効果的に把握することができます。。
税制や社会保険制度の仕組みを知ることは、将来の収入計画やキャリアプランを立てるための大切な知識です。

今回の記事では、各年収の壁を簡潔に解説しましたが、より詳しい内容や影響を知りたい方は、以下の長尺動画で詳細に解説しています。

ぜひ、自分の状況や目標に合わせて年収の壁を上手に乗り越え、より充実した働き方を目指しましょう!
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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