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仕事のこと14.新しい仕事=わがまま×(人のチカラ+時間+お金も大事)

季節はめぐり、秋。

10月に入り、ポータブルの電気ストーブのスイッチを入れるか否か、悩む日々。なんか10月前半にストーブをつけると、負けた気がするのは私だけかしら。誰と競ってるのかもわからない我慢比べは、今日も続く。

(結局、寒さには勝てず、ストーブのスイッチをひねった。なんか悔しい)


先日、久しぶりに冬靴を知らない人に出会った。

冬靴の存在を知らなかったその人たちは、来春から本格的に始動する公営塾を運営するために厚真にやってきたとのこと。

地域おこし協力隊・教育魅力化支援員として、厚真高校の高校魅力化プロジェクトに取り組むらしい。

ローカルベンチャースクール(起業型地域おこし協力隊)、地域おこし企業人、企業研修型地域おこし協力隊、農業支援員、そして、新設された教育魅力化支援員。

次々と地域活性化に向けた新しい取り組みが生まれているが、はてさて……という話は、今日この場ではいったん、横に留め置くとして。

人口4,000人の町で、教育をお金にする仕組みをつくるには?を考えるのが、最近の宿題である。

学校、家庭。

学童保育、各種少年団活動。放課後子ども教室。

冒険の杜。学校教育でのふるさと教育。こども園の園庭整備。

そして、これから始まる高校魅力化プロジェクト。

教育を受ける権利が尊重される町。子どもが育つ環境づくりの手厚さたるや。まさに教育は未来への投資である、ということを体現している。

学校や教育行政が、たくさんの選択肢をもっていることは、子どもたちにとっても大きなメリットだ。しっかり、がっつりやったほうが良い。


これらのベースがあったうえで、さて、我々、民間はどんなことができるだろう。というか、どんなことを目指すのだろう。

ここまで約9年と半年、厚真町で厚真の子どもたち、保護者の方々、地域の方々に育ててもらった放課後子ども教室。

いや、それだけじゃない。子ども教室という事業を通して、私自身にも成長する機会と場を与えてくれた。

だから、やっぱり厚真町でやることにこだわりたい。

そして、厚真の子どもたちに向けて、みんなと一緒にやりたい。

それがお世話になっている人たちに還元できる何かでありたい。

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厚真と同じような規模感の田舎なんて、全道・全国各地にたくさんある。それぞれの町で教育活動は行われているし、面白い取り組みをしている自治体や民間もたくさんいる。

かく言う私も、厚真で経験を積んで、地元に戻って社会教育にかかわる仕事がしたいと思っていた。


マーケットを考えれば、もっと子どもがたくさんいる街でやる方が良いのでは?

子どもが育つ環境づくりがうまくまわっていないところの方が、ニーズがあるのでは?(厚真は行政や学校でもちゃんとやってるって、あなたが一番わかってるでしょ?)

厚真町じゃなくても出来そうなことを、厚真でやる理由。

それが自分の中には確実にある。自分が地域の中に身を置いて、見てきたもの、感じてきたものと組み合わせて、形にしたいことがある。

"仕事"が持つ役割を知るキッズベンチャープログラム。これは地元の商工業で地域の産業を担う仲間に出会って思いついた。

災害とまちづくりをテーマにした防災学習会+スタディツアー。北海道胆振東部地震の発生。あのとき、この町で何が起こったのか。そして、同じ大きな災害を経験したほかの地域では、復興=まちづくりに向けて、どんな活動をしているのか見てみたい。

こうした活動をするためには、常日頃、子どもたちの顔が見れる環境があることが大事。だから、今、やっている自主学習会Light Houseはなんとか継続させていきたい。

社会の中で生きていく実感を、子どもたち、まちの人たち、自分が受け取れる仕組みをつくりたいし、仕事にしたい。

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子どもが育つ環境の基礎づくりも維持。そのうえで、やりたいことを形にするには、人のチカラと時間、それにお金も必要。

そう、仕事にするには、人のチカラと時間とお金が必要なんです。

今は、マストなことをやってる隙間に、やりたいことをポツポツくっつけてる感じ。基本、生活できるだけのお金があれば、趣味と実益を兼ねてやりたいことをやれるなら、もう御の字、という考えではあるのです。のほほんと生きていたい。

でも、人間、欲深い生き物で。こんなこといいな、できたらいいな、と思ったら、真剣に考えちゃう。


目に見えるわかりやすい売り物があるわけではないし、受益者負担にも限度があるし、そもそも行政で手厚くやってるし。

方法のひとつとしては、外からのお金を稼ごう作戦も有効。厚真町の資源を使い、自分のスキルを活かしてやれることはある。

ビジネスとして考える人はこっちなんだろうな。

ただ、資金のためとはいえ、こちらに重きを置くと、「あれ?あつまっ子の姿、目の前にないんだけど……?よその子(厚真町の子以外)にしか会ってないんだけど……?」となるのも、ちょっと違うんですよ。

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わがままなんです。

やりたいことを仕事にするために稼ぐ。でも、そのバランスは調整する。稼ぐことだけじゃないモノ・コトも大事にしたいから。

わがままに、やりたいことを目指すなら、もっと自分が色んなことを勉強しなきゃいけない。今までちょっと見ないふりしてた分、頭から煙でそうだけど。それでも、面白いと思えるのは、そこに自分の気持ちがちゃんとあるからだと思う。

本気って大事。

でも、モフモフ妄想して、夢いっぱいワクワクする日もあれば、いやいや、こんなに上手いこといくかーい!とションボリする日もある。心模様はジェットコースター。

それでも目指す。希望的観測、なるようになるさ、ふふふって思いたいところもあるけれど。あんまり厳しいこと言う人には相談したくないな、とか思うところもあるけれど。

それでも目指す。

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