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愛すべきなんちゃって占い師と妄信する私の話

私にはカメラマン兼なんちゃって占い師の友達がいる。トップの写真を撮ってくれたおおえちえというパツキンのカメラマンだ。

どれぐらいなんちゃってかというと、何かのカードとか本とかを買ってきては、毎回生年月日を確認して、気が向くとその説明書に従って読み上げる、というレベルのなんちゃってだ。まさになんちゃって!!!

だけどこれが侮れなくて、ひそかに絶大な信頼を置いている。
なぜなら、私が余命宣告される頃、彼女は、買ってきた謎の石を転がして、
「3か月後に治る。3か月で劇的に人生が変わる。」
と言ったのだ。

どう考えても無理な話で、ただ気休めのお守り程度に受け止めていたのだけど、結果3か月後に寛解した。
気休めだったので忘れていたけれど、ある日思い出して鳥肌が立ったので、それ以来なんちゃって占い師を妄信することにしている。

そんな彼女がまた昨日、朝の8時からLINEで「生年月日、生まれた時間、場所なんだっけ?」ともう何回目かの情報開示要求をしてきた。また急になんか言ってきたなと思いつつ、妄信する信者なので素直に教えた。朝の8時から。

そこで言われたこと(書かれたこと)が非常に刺さった。

あなたは,どんな目標でも実現できるという絶大な自信をもっていますが,社交だけは例外です。他者と信頼や親しみの絆を深めるためには,相手の世界に自ら入っていくことが必要だということを,今生のあなたは身を持って学んでいます。自分自身に向けている関心を少しだけ相手に向けましょう。たとえば,この人の役に立つにはどうすればいいのかと考えてみるのです。それによって,相手の心のドアが開かれるだけでなく,強すぎる自意識からあなた自信が解放され,豊かな人間関係を築けます。

相手の世界に自ら入っていく=相手の立場に立って感じる事をしてみる。ということらしい。どこからコピペしてきたのかは知らないけれど、こんなメッセージと共に書いてきた一言

目的も何もなくても、ただ仲間とわいわい楽しく、過ごす
その喜びを味わう

さすが私が妄信するなんちゃって占い師。
そう、私はそんな仲間を切望している。読んだ瞬間にハッと気づいた。
何となくいつも一人の感覚があり、わいわいといつも集う人たちを見ては心底羨ましがっている。でもどうしたらいいかわからないし、どうしたらいいのか考えている間に疲れちゃう。

朝から謎に自分のテーマを突き付けられ、それに気づきヘロヘロになった私は、それでも今まで自分を助けてきてくれた人たちの立場に立ってみるということをやってみた。

パソコンを開いて、テキストツールを開いて、●●さんの事、○○ちゃんの事、と一人ずつ書いていくと、その人たちがどれだけ自分に愛を持って動いてくれたのかが身に染みて、そして全然わかっていなかった自分にも気づいた。感謝している気になっていたけれど、それは自分の立場からの感謝でしかなかった。

いつも言葉ではたくさんの人に感謝していると言っていたけれど、もしかしたら感謝してなかったかもしれない。
ありがとねん♪っていう軽い感じだったかも。
そうではない、私を支えて助けてくれた人たちは、そこにそれぞれの想いや背景があり、それをひっくるめて大なり小なり私を支えることを決め、そして行動してくれたんだ。

ただテキストに書き込みながら過去の事を振り返っているだけなのに、心がいっぱいで、あー私はこんなにたくさんの愛を貰って、だから今ここにいるんだって、すごくすごく満たされた。

自分一人で見えない何かと戦っている感がすごくあったけれど、それは視点を変えるだけでこんなに変わるんだって気付いた。

愛すべき謎のなんちゃって占い師が、何を見てコピペしてきたのかは謎のままだし、知ろうとも思わないけれど、彼女のおかげでまた一つ救われたよ。

私という人間は、43年間大なり小なりたくさんの人の想いによって生かされてきて今ここにいるんだなって腹の底から感じた。
そして40年で閉じようとしていた人生が奇跡の様にまた再開したのだから、これまで支えてくれた人たちの愛のパワーを一心に感じながら、ここから先は、自分のできる領域でできる限りたくさんの人にお返しをしていきたいと思った。

一個人ができる事なんて小さなことだけれど。

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Misako Kitabayashi/闘病経験から学んだセルフマネジメント
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