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冬から春へ 京都の気温

この冬は暖冬でした。そして3月になっていよいよ春と期待したのですが、
春分を過ぎても寒い日が続いています。枝垂れ桜の開花も遅れているようです。
私の住む京都について、この冬の気温と、3月以降の気温について振り返ってみたいと思います。

京都の温暖化

京都の冬は厳しいと言われますが、最近はそうでもないようです。気象庁には1881年からの気温データがあります。それで143年前の日平均気温と、2023年の日平均気温をグラフにしてみました。

1881年と2023年の気温

この143年間で、明らかに気温が上昇していることがわかります。その差は平均して3℃から4℃になります。

この気温上昇を年平均気温の推移としてグラフにしてみました。

年間平均気温の推移

日平均気温、日最高気温、日最低気温のそれぞれの年間平均をプロットしたものですが、ほぼ直線的に上昇しているのがわかります。

  • 平均気温:0.024℃/年 100年で2.4℃の上昇

  • 最高気温:0.012℃/年 100年で1.2℃の上昇

  • 最低気温:0.036℃/年 100年で3.6℃の上昇

最高気温が100年で1.2℃の上昇であるのに対して、最低気温は100年で3.6℃と、最高気温の3倍も上昇しています。
これらの上昇は、地球温暖化というより、都市化に伴うヒートアイランドによるものが大きいと考えられます。

気温の平年値

気象庁が発表している平年値は、1991年から2020年の30年間の平均を取ったものです。天気予報では、この平年値を使って、今日は平年より5℃も低い寒い日です、などと言っています。
この平年値は、どの30年の平均を取るかを、定期的に見直しています。
これに対して、ここでは、1881年から2023年までの143年間のデータを使い、温暖化も含めた平年値を計算してみました。下のグラフが2023年に適用する平年値です。この値は気象庁の平年値とあまり変わりませんが、どの年代についても使えるのがポイントです。

トレンドからみた気温の平年値

この冬は暖冬だった

このように求めた平年値を基準にして、2023年12月から2024年3月22日までの気温が、平年値より高かったのか、低かったのかをグラフにしてみました。平均気温、最高気温、最低気温のそれぞれについて、平年値との差異をプロットしています。

平均気温の平年値差異
最高気温の平年値差異
最低気温の平年値差異

昨年12月から今年2月の3ヶ月を冬として、暖かかった日と寒かった日は次のようになりました。平年値との差異はおよそ1℃で、暖冬だったと言えそうです。

この冬は暖冬だった

一方3月以降は寒い日が続いています。3/22までの段階ですが、平年より1.3℃程度寒いようです。

今年の春は寒さから始まった

暖かい春が待ち遠しいです。

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