ボケないために心がけたいこと
70を超え、仕事からも開放されて、毎日が日曜の生活。
このままではボケてしまうと言う危機感から、いまさらながらだけど、考える力、思考する力を身に着けようと思います。
多段思考力
東大教授が教える「頭のいい人」の"多段思考力"
東洋経済オンライン2021/07/14
著者:西成 活裕 : 東京大学先端科学技術研究センター教授
この記事によると、7つの考える力 思考体力があります。
自己駆動力:能動的に考える力
多段思考力:常に思考の階段のもう1段先を考える力
疑い力:あらゆることを疑ってみる力
大局力:全体を俯瞰(ふかん)して見る力
場合分け力:物事を分類して選び取る力
ジャンプ力:思考の階段を何段も飛ばす力
微分思考力:物事を細分化して考える力
頭がいい思考 バカの思考(プレジデント2022年12/16号)でも、この7つの思考力を取り上げ、「惜しい人」と「頭のいい人」の表を作っています。
タブロイド思考
西成 活裕氏は、多段思考ができないことを、単段思考あるいはタブロイド思考と呼び、次のように述べています。
タブロイド紙は、大きな文字のセンセーショナルな見出しで、世間で話題になっていることを分かりやすくまとめています。考えることが面倒くさい人は、そのような見出しをそのまま取り込みます。思考体力の「2.多段思考」や「7.微分思考」とまるで正反対の「タブロイド思考」と言ってもいいでしょう。
世の中に起こっていることを、簡潔に、ワンフレーズで伝えようとするのは、タブロイド紙に限ったことではありません。一般紙、テレビなど、すべてのマスコミに言える話です。そうでないと、読んでもらえない、見てもらえないからです。
このようにして、私たちは「タブロイド思考」になっていきます。そうなったら、長い論説など誰も読まないので、ますます単純化、ワンフレーズ化が進みます。悪循環です。
タブロイド思考にならないためには、面倒でも、自分でいろんな情報を探し出し、自分で考えるしかありません。
プログラミング
西成 活裕氏は単段思考をやめる方法の一つとして、プログラミングを勧めています。
プログラムを作ると、必ずといっていいほど、バグが発生します。そのたびに問題点へ立ち返り、「なぜ間違えているのか」「どこを間違えているのか」を考えることができます。これによって大事なポイントを見極める練習になります。
心がけたいこと
私なりに次の3点を心がけ、ボケないようにしたいと思います。
面白いと思ったら、とにかくやってみる
興味の幅を広げる。物事を多面的に見る。
ニュースについては、その根拠を調べてみる。反対の意見を探してみる。自分で深く考える。
トランプ、コロナ、ウクライナ
ここ数年で、私が関心をいだいた3大事件(ニュース)です。
いずれもマスコミが伝えることや政府の見解が、あまりにも一面的で、真相からかけ離れているように感じています。
世の中にワンフレーズで言い尽くせるような単純なことはありません。調べれば調べるほど、考えれば考えるほど、どんどん複雑になり、わけが分からなくなります。
それを頭の体操、ボケ防止と思って、考え続けたいと思います。