フリーランスからの営業メール
🟦届く営業メール
自身のホームページを公開し、20年以上Web制作をフリーランスとして活動していると毎日のように様々な営業メールが届きます。フリーランスもしくはフリーランスらしい人からの営業メールに絞れば大まかな内容は次の通りになります。
Web制作・コーディング作業をお手伝いします
Webデザインを請け負います
動画・静止画撮影と編集作業を行います
ここでは「Web制作・コーディング作業をお手伝いします」をメインに記載しますが、デザインや撮影でも共通している内容もあると思われます。
🟦開業当初に
私は 2002年8月にフリーランスとして開業しました。当時、制作会社や広告代理店に営業メールを送信したことはあります。営業メールを送ったことがある人はご経験されたであろう「営業メールなんか送ってくるな!」という返信が届いたこともあります。
そのようななか、上記の営業メールを送った名古屋市にある制作会社から、丁寧なご返事が届いたことがあります。その内容は、制作実績として送ったサイトの詳細なご指摘でした。全て納得できるものであり、自分の実力不足を痛感した内容でした。
🟦営業メールをみて
現在、フリーランスまたはフリーランスらしい人からの営業メールは可能な限りみてます。その内容につきまして、営業として人にみせたいのであれば、最低限、下記は実施して欲しいと思っています。
制作実績を載せて欲しい
完成したサイトを載せて欲しい
HTMLソースのチェックはして欲しい
🔷制作実績を載せて欲しい
判断材料は制作実績です。制作されたサイトがなければ判断できません。
可能であれば、似たようなサイトではなく、次のような異なる種類のサイトを望みます。なお、いまの時代、レスポンシブ(パソコン・タブレット(縦・横方向)、スマホ)はマストです。
WordPress を使っているサイト
WordPress を使っていないサイト
LP
全部で3ページのサイト
全部で5ページのサイト
全部で10ページ以上のサイト
先日届いたフリーランスの方からの営業メールにおきまして、制作実績として複数の URL が載っていたのですが、すべてアクセス制限(Basic認証)しており、その ID および パスワード がどこにも記載されていませんでした。アクセス制限自身はよいのですが、メールを受信した人がアクセスできなければみることができません。メールを送る前によく確認して欲しいです。
🔷完成したサイトを載せて欲しい
ビジネスでは「完成品を期日までに納める」ことが大前提です。
営業メールで説明なしで未完成のサイトが制作実績として載せられている場合、その時点で NG と考えます。下記は一例です。
「工事中」「準備中」と記載しているだけのページがある
ナビゲーションをクリックしても遷移(反応)しない
同じボタンデザインなのにマウスホバーで動く個所と動かない個所がある
タブレットで閲覧するとレイアウト崩れがある
🔷HTMLソースはチェックして欲しい
Chrome に「HTMLエラーチェッカー」なる拡張機能があります。HTMLの仕様に関する厳格なチェックまでは望めませんが、「閉じタグがない」「開きタグがない」などのチェックはできます。
「Web制作・コーディング作業をお手伝いします」とのことであれば、制作実績として載せたサイトの全てのページにおきまして、HTMLソースのエラーはチェックして欲しいです。
🟦最後に
制作実績として載せたサイトがビジネスとして評価されるサイトであるかをご自身が客観的にみて、問題ないと判断されてから、営業メールを送られることを強く推奨します。
毎日のように届く営業メールに対しまして、その返信は一部に制限しています。自身の業務に時間を割くためであることをご理解願います。
本記事がWeb制作でフリーランスをはじめる方のご参考になれば幸いです。