出会いは一瞬(2)


銭湯に行きませんか?
ゲストハウスの居間にいた女性が声をかけてくれた。
その一言から始まった新たな繋がり。

ゲストハウスから徒歩で5分ほどのところにある銭湯
。ただの銭湯じゃあなくてお湯はとっても良い温泉。
声をかけてくれた女性ともう一人、それに私の3名でその銭湯に入った。

なかなか出てこないので、番台のオヤジさんに伝言を頼んで先に帰ってきたなー

その日、ゲストハウスでは6、7人がつるんで食事を一緒にした。そして一緒に飲んだ。その翌日と2晩だけだけど皆んなで楽しい時間を過ごした。

彼女は私と同じく関東から来ていることが分かり、また山登りに興味があるということで、帰ったら一緒に山登りしようということになった。

旅の最終日、彼女は同じ日の1本あとの飛行機だったので、空港まで借りていたレンタカーの返却がてら送って行った。

空港までの1時間余りに色んな話をしたが、話の大部分は前夜の出来事についてだった。


彼女とは出会って3ヶ月の間に6回も山登りに出かけた。最後の山は6泊7日もの長期の山登りだった。


出会いは必然というけど、彼女との出会いは何が必然だったのか。山登りにその打ち合わせ、下山後の休息と多くの時間を過ごした。

楽しい時間を共に過ごしたが、これが必然だったと思えるものが見当たらない。

必然性は短時間でこれだと分かることと、時間がかかって後からわかる事がある。彼女との出会いは後者かもしれない。

ただ、これだけは言える。
私は今年は夏の3ヶ月を山登りに当てることにしていた。彼女との山登りもその中の一部だった。

彼女との山登りの中で、なぜ山に登るのかを深く考えさせられた。これは大きな収穫だった。これが必然だったのか。それだったらちょっと寂しい。


多分見つけられてないのだと思う。

必然性を私の深層心理が拒否してるかもしれない。何処かに籠ってちょっと考えて来よう!



(なぜ山に登るのかは別項で)

出会いは一瞬
その先をどう紡ぐかで
新しい人間関係が始まる。

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