結婚 離婚 独居老人 子の成長
人々よ。
結婚願望はありますか?
俺は。今はないな。
何故なら、一度結婚してるからね。
そう、バツイチです。
子供はいません。
四十路手前の37歳。
現在、実に自由である。
もう結婚なんてこりごりだ!とは思わない。
二十代で結婚し、30歳になったかならないかで離婚した。
とても、良い勉強になったよ。
他人と同じ屋根の下で暮らしを共にすることの難しさや楽しさ。そして、自分の至らなさ。
妥協と譲歩の違い。
思いやりの大切さ。
理解することと慮ることの違い。
人はそれぞれの家庭の文化で育つ。
異なる文化で成長した者が、共に歩むというのは奇跡に近いな。
俺の育った家庭では、女が飯を作り、家庭を守り、男が外で仕事をし、飯が出てくるのを待つ。
そういう環境で育った。
しかし、祖父母や両親とは時代が違う。
俺は、飯も作ってたし、掃除も洗濯もしていた。
かつての嫁の実家へ行った際、台所は女の聖域として育った俺は、飯が出てくるのを待っていた。
しかし、居心地が悪い。
お手伝いしましょうか?と声をかける。嬉しそうな義母。
そうか、この家庭では男が飯場に入っても良しとされる家庭なんだな、とかね。
まあ、色々な違いや発見があるよな。
子供も欲しいね。
まだ、諦めてはいない。
俺の周りはちょうど子育て世代真っ盛りの連中が多くてな。子供を見ると正直羨ましいよ。
人様の子であれ程までに可愛く愛おしいんだから、これが我が子ならどれほど可愛いことか。
とは言え、今は結婚はいらないな。
いや、これはご縁のもの。
人生何が起きるか分からんしな。
とは言え、このまま独りで老いさらばえて行くのは忍びない。孤独死は御免だ。
結婚はせずとも、愛するパートナーに看取られて生を終えたい。
独居老人か。そう遠くない未来だな。
まずは彼女か。
しかし、この歳になるともはや、彼女とか彼氏という肩書きはどうでも良くなってくるね。
わざわざ、彼女です、彼氏ですという肩書きがなければ繋がっていられないのならば、それまでの関係だとさえ思える。
好きな人と好きな時に好きなだけ会えればそれで良いような気もする。
最近、よくいるよね。
うん、好きだしね。のような。
じゃあ、結婚すっか。
うん、それも悪くないね。のような。
彼女かー。彼女ねー。
出会いなんて、玄関開けて、外にでりゃいくらでもあるけどね。何だろね。
好きな相手とくっついてたいね。
オッサンがこういうこと言うのもなんだが。
自分がガキの頃に、37の自分の親父が好きな相手とくっついてたいねなんて聞いたら、ゲロキモ!とか言ってるんだろうな。
それが、今の俺か。
きっと、いくつになっても、自分は子供だと思うんだろうな。
しかし、やはり愛する特別なパートナーという存在がいるのは良いよな。
俺にもそんな情熱的な時代があったな。
懐かしい。
最後にいたのはコロナ禍か。
高校野球見て泣く感動する心は持ち合わせてるんだがな。色恋に心をときめかせることは皆無に近い。
歳食った証拠だな、こりゃ。
気付けば、周りは親となり温かな家庭を育み、子の成長を楽しんでいる。
かたや俺は、安定した仕事を辞め、フリーという明日から食い扶持がいつ無くなるのかも分からないデンジャラスな暮らしを送っている。
まあ、充実はしている。とても。
毎日が楽しいし、生きてる実感はする。
が、時にこれで良かったんかな?と逡巡することもある。そして、良いんだよ。自分で選んだ道だろ!
悔いのない人生を過ごせ!送れ!と、自らを鼓舞することもある。
そして、やっぱり若い子は元気があって可愛いなーなんてことも思う。
先日、いつものWOOD STOCKで飲んでたら
「亮くん、もはや、それ親目線じゃん!笑」と。
そうか。そうかもしれんな。
容姿としての可愛さよりも、何と形容して良いか難しいが、愛らしさ?見てるだけで元気をもらえるような子はとても良いね。
まあ、ご縁ってやつは、いつ舞い降りてくるか分からないからな。
さて、ドミノピザでも頼むとするか。
今、ドミノデラックスが持ち帰りなら¥600だよ。
いつもなら迷わずデリバリーだが、もしかしたらドミノピザで運命的な出会いをするかもしれないしな。
人々よ。
人生楽しんでますか?
俺は面白おかしく暮らしてます。