愚直に生き、善意の行いが必ずしも良き結果を招くわけではないのが人生の苦いところ
人々よ。
安政の遠足とも呼ばれた日本のマラソン発祥の地。
黒船が来航した幕末の世。
安政二年、安中藩主、板倉勝明は藩士の心身鍛錬を目的として安中城内より碓氷峠の熊野神社まで七里余りの中山道を走らさせた。
五篇の短編からなる一冊だが、それぞれ伏線となりラストへ繋がる。
現代社会の暗部へアンチテーゼを配しながらも、暗くならず爽やかさが漂う。
世の中、性善説で成り立ってると信じたいものだな。
愚直に生き、善意の行いが必ずしも良き結果を招くわけではないのが人生の苦いところ。
色んな人がいるよね。
そういう人間だっていると認めてやるという、ただそれだけのことが出来ない者が散見される。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?