カラムーチョにまつわる、もやしの伝説
人々よ。
俺はカラムーチョをあいしてる。
いや、湖池屋が好きだ。
カラムーチョもすっぱムーチョもシソムーチョも。
ムーチョ、ムーチョ!
湖池屋とのお付き合いはもうかなりのものだ。
物心がついた頃から、健やかなる時も病める時も。
気付けば、いつもそこにお前がいたな。
愛してるよ。湖池屋。
そう。あれは俺がまだ小学生の頃の話だ。
降りしきる雨の日だったな。
当時、神奈川県茅ヶ崎市の浜見平団地ってとこに住んでたんだ。今はもう跡形もなくハマミーナなんてお洒落なエリアに変わっててな。
故郷の姿が変わりゆくってのは嬉しくも悲しい、形容し難い思いにさせてくれるよ。
で、雨の日な。ザーザーとな。
いつもの如く、カラムーチョを食べたいという衝動に駆られたわけだ。小学生のもやしは。
母ちゃんからもらったジャリ銭を握りしめて。
チャリんこにまたがり、スーパーたまやまで。
まだ、あるのかな?
もう脳内がカラムーチョ欲でアドレナリン、ドーパミンがダダ漏れでカラムーチョハイの少年もやしは疾走する!
しかし、その時!
チャリんこの前輪に落ちてたビニール袋が絡まり、スタントマンばりの転倒で道路の縁石に頭蓋骨強打!
骨折!ヒビだけどな。
気付いた時には、病室のベッドの上だった。
強打した時の記憶がないが、どうやら通りすがりの方が助けてくれて救急車を呼んでくれたらしい。
そして、そんな状況でも少年もやしは、カラムーチョを買うために母ちゃんからジャリ銭貰って、そこに住んでるって答えたらしい。笑
人々よ。
気を付けろよ。欲に目が眩むと、痛い目を見るぞ。
カラムーチョは実に示唆に富んでいる。
人生の教訓すら与えてくれるのだから。
いただきまーす!
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