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キャンプでテントが浸水してしまい、寝袋ひとつで朝を迎えた話
>どういったシュチュエーションだったのか
記憶が曖昧ですが、2023年の10月半ばだったと思います。このときはソロキャンもグルキャンもやる、仲のいいキャンプ友達の男性3人で行きました。全員どうですかね、キャンパー中級程度でしょうか。天気予報は夜に雨が降ると言われていましたが、全員キャンプ好きなんで雨でも決行しました。雨も楽しむタイプです。サクッとキャンプに行こうって話だったので、山の標高も1200m程のキャンプ場だと思います。テントは個々で張り、食事はみんなで焚き火をしながら囲うスタイルでした。
>道具は何を持参したか
私のキャンプスタイルは登山から派生してまして、ミニマリストというかUL(ウルトラライト)タイプです。信頼するギアを目的別に複数持たず1点、小さいかつ軽量なものを選んでます。でも信頼が必要なときは多少大きくても妥協してます。例えばクーラーボックスはイエティを使用してまして、重いのですが保冷力バツグンのため選んでいます。
この日は雨が降ると言われていましたし、寒さも怖いなと思ってカッパ、着替えはもちろんのこと、寝袋はナンガ650DXをチョイス。通常はガスカートリッジとバーナーで調理しますが、暖を取るにも使えるガソリンバーナーも持参しました。テント(これが問題だったんですが)は、数年前にアメリカのホームセンターで40ドルで売っていたものしか持っておらず、意外と雨の日も全然問題なかったんで買い替えてもいなかったんですねー。その他はありきたりなLEDランタン、ヘリノックスのイス、カトラリー、シェラカップ、などなどですが、大袋バッグと焚き火用の薪を入れたペール缶、だけだったと思います。タープは別の友達が持参してくれたのでポールも必要なく荷物少なく済みました!
>悲惨だった事柄を時系列で
・~21時
この辺りは全然雨の降る様子もなく、お酒も進み、焚き火を見ながら楽しい時間を過ごしていました。焚き火を見ながら飲むお酒って美味しいですよね!個人的に焚き火に会うお酒第1位は赤ワインだと思っています。面倒だったので手の混んだ料理はしていません。笑
・~22時
消灯が22時だったので、しっかり片付けをして、全員トイレに行ってから各々テントへ消えてきました。獣が来ないように、飲食物は洗うか、匂いが出ないように縛るか、私はクーラーボックスへ叩き込んでしまいます。このときも雨は降っていませんでした!
・0時30分
雨の音で起きたんですね、ザーザー降ってました。しかし、明日の朝には晴れると良いなー、って再び寝ようとした瞬間でした。
ぴちゃん…!
頭にしずくが落ちてきたんですね。
え!?って言う感じで一瞬にして目が覚めました。笑
焦って体を起こしたら、テント内の床の半分は濡れていて浸水していました。コットも使っていなかったし、天気予報も夜が雨のピークで止む気配はないので、もうこのテントはダメだと判断し、急いでカッパを羽織って、寝袋だけ持って離脱。
・1時
テントから出てタープの下に居ましたが、雨が横殴りで濡れるので、キャンプ場の受付センターの、建屋の軒先で雨宿りしました。
深夜1時、10月の標高1200m、くっそ寒い。
濡れてるし、実際に気温は一桁だったと思います。
友達のテントに入れてもらおうかなと思いましたが、起きている気配はない。勝手にガサガサ入れないし、車で寝泊まりするにもカギは私は持っていなかったんですね。
・2時
どこで過ごそうかずっと軒先で考えていましたが、もうこのまま建屋の軒先で、風で雨が吹き込んでくるけど野宿するかなと。半分凍死するんじゃないかと思いながら。笑
ナンガの寝袋って、防水加工処理がされてるんですね。また、頭が出る部分にドローコードが付いていて、閉めれば口しか出ないくらい狭くなります。
思いっきりドローコードを締め、できるだけ軒先(60cmの幅しかなかったけど)の隅に体を寄せて寝ました。笑
・それ以降は1時間毎に目が覚めていましたし、ずーーーーーっと寒い。笑
>夜が明けて
起きて活動したのは日の出と一緒だと思います。雨もそのときには止んでいました。テントにガスストーブをハードケースに入れて置いてきたのを思い出し、救出しにテントへ…。
テントこれでもかって思うほどに扁平に潰れていました。笑
ガスストーブは生きていたので、火力マックスで暖をとって友達が起きるのをただひたすらに待ちました。でも、こいつら鈍感さんなんですね、まーーーーー起きるのが遅い。起きてきたときにはガスストーブのガソリンが終わり、希望の光を失ったときでした。
夜の出来事を話したら「叩き起こしてでもテント入ってよかったよ。」って。でも私には起こせなかったです…。あとは「ナンガの寝袋って野宿できるほど最強なんだね。」と賞賛していました。
>ナンガシェラフ(寝袋)最強
コットは荷物増やしたくなくて持っていかなかったのも悪いですが、テントまだ行けると思っていたのも悪い。でも、寝袋がこれで良かった!本当にそれ。当時選んだ自分を褒めたかった瞬間でした。笑
友達の1人は、ちょうど寝袋欲しがっていたのもありましたが、この一件でナンガの株が上がり、同じ650DX購入しました。笑
ゆるキャン見習えって凄い言うので、本当は次のテントにはMSR!と決めていたのですが、このキャンプの帰り道にモンベルへ寄り、ムーンライトテント買いました。笑
>後日談
ムーンライトテント使いやすいです。笑
悲劇のキャンプ以降、このメンバーで行くと毎回ネタのように言われます。「テント潰れたら入っていいからね!」ってありがたいんですけどね。笑
あと、ふと思ったのが、深夜にテントから逃げ出したとき、窪地にテント張っていた方、めちゃくちゃテント揺れていたんですよねー。同じく浸水にあってモゾモゾ対策していたんだろうなー。って。でも出てこなかったし、下がプールになっただけかな?コット使ってしのげたのかな?
テントの場所決めも大切ですよね。気をつけましょう。
今となってはいい思い出です。笑
:-P