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2024年10月4日(金) 曇のち雨だけど結構降った

整理すると、私は2000年ころから、ウチの会社が始めた新規事業の子会社へ出向しました。出向者へのプレゼントとして、「二階級特進」があり、私は30代なかばにして課長になった。ホントか嘘かわかんないけど、当時、本社の管理職と同じ待遇だとゆわれた。
もともと給与明細など見たことがなく、結婚してからは給料をすべてカミさんに渡して、そこからお小遣いもらう方式だったので、よくわかってなかった。まぁ専業主婦のカミさんが、給料の多寡に関しては全く文句をゆわなかったので、たぶん大丈夫だったのだろう。
課長というと聞こえはいいが、実際はガチにプレイヤーであった。マネージャーではない。そもそも、部下がいない。私が本社に戻ったあとも、一切部下がいないのは、こうしたマネジメント力の絶対的欠如が原因かな(大笑)。
新規事業の子会社での生活は、毎日がだいたい同じルーチンで進行する。月曜深夜に新商品がスタート、水曜から木曜にかけて部会をして商品を詰め、金曜の先方取締役会で承認、というような流れが延々と続く。その合間合間に、実に様々なことが起こるのだが、一番大きくて、今となっては楽しい思い出が、クレームだった。
今から20年以上前のクレームだが、今も昔も変わらないタイプのものが、どしてくれんだよ、タイプのもの。つまり、
「俺は普段、月収百万の仕事をしてるんだが、お前の会社の作った惣菜を食って体調を崩し、月収がフイになった。どうしてくれるんだ」
とゆうんである。客の元へ訪ねていくと、月収百万ということだが、すげえ安アパートである。客はこちらの疑問を先回りして答える。
「俺は特殊な図面が引けるんで、一枚十万で、月に10枚程度こなすから百万だ」
とのこと。結局、その特殊な図面とやらの詳細な話はよくわからず、延々とうちの会社の惣菜を食ったせいでその仕事ができなくなったと。どうしてくれるんだと。延々とそれを繰り返す。
最初は多少ビビっていた私だが、そもそもウチの惣菜の価格は200円以下だ。月収百万の男が食って体調を壊す、そもそも非常にありえない。その後は、詐欺師に引っかからないように、生返事を繰り返していた。結局私は、惣菜の代金200円以下を返金してその場を去ろうとした。男はあるテレビ局の名前を上げて、そこで問題にしてやると捨てセリフを吐いたが、私はもはや相手にするのもバカバカしいと、一瞥もくれず去った。無論その後テレビで取り上げられて炎上したということは、一切ない。

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