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タロットは占いでもあり、カウンセリングでもあり、セラピーでもある

 こんにちは。HIKOです。

 「タロット」と言えば、「=占い」というのが一般的な認識ですよね。以前から書いているように、私がやっているのは「占い」ではなくて「カウンセリング」がメインな訳なのですが、ちょっとここで思ったことがありまして。

 いや、先日「文学的タロットのアイディア」という趣味に走ったnoteを書いたんですけど、これを書くときにちょっと思ってたことがありまして。何かというと、タロットというのは「セラピー」にもなる可能性があるよな、ということです。

 「セラピー」というのはこれがまた幅広くて、ぶっちゃけてしまえばなんでもセラピーに出来るんですよね。要は癒しに繋がることです。

 なので一口に「タロット占い」とざっくり言われているものも、それをやる人のバランス感覚と個性で、「占い」「カウンセリング」「セラピー」の3要素が、それぞれ複雑に混ざり合って、実は独自のものとなっている。そういうことなのではないかと思ったのです。

 そのことについて、思いつくままに書いてみます。


「タロット」の基礎力はリーディングと知識

 結論を言うと、タロット自体は大きなフォーマットで、「それを使ってどうするか」の部分が大事なのではないか、ということです。

 例えば「英語ができます」という場合。一般的な日本人が「英語が得意で、仕事に活かしている」という場合で考えてみます。この場合、一口に「英語ができる」と言っても、どの部分を使っているかによって、仕事の内容や仕方は変わってきます。

「英語ができる」と言っても、それだけで「=通訳ができる」とはなりませんよね。「喋ること」が得意な人の場合は、通訳になるかもしれません。「読むこと」が得意な人の場合は、翻訳家になるかもしれません。「教えること」が得意な人の場合は、先生になりますよね。

 そして、そのどこにも当てはまらないけど英語が得意でいろいろ使えるという人の場合は、英語以外の持っているスキルと組み合わせて、ビジネスに活かしたり、コミュニケーションに使ったり、そういうことになりますよね。

 つまり一口に「英語ができる」と言っても、使い方のバリエーションは、その人の個性に合わせて形を変えるし、英語が好きで仕事にしたいと思ったとしても、通訳なのか翻訳なのか、教師なのか、どこをメインにするのかはそれぞれの特性によって違います。

 でも、仮に翻訳家になったとしても、「話すこと」や「教えること」が全くできないかというと、そんなことはないですよね。汎用的に使える英語のスキル自体は持っているので、それなりにはもちろん出来るはずです。でも「一番強いのは翻訳ですよ」という感じですよね。

 タロットもそうじゃないかと思うんです。タロットの場合は、その基礎力になるのは「リーディング」と「カードそれぞれの理解」というところでしょうか。それを使って、占いをするのか、カウンセリングなのか、セラピーなのか。

 一般的には「タロット=占い」の図式なので雑にまとめられていますが、内訳としては、恐らくそのカードの使い方は違いがあると思います。それを一つ一つ見ていきます。

占いのスキル

 占いの場合、ベースのタロットの知識に加えて必要になるもの。これは「スピリチュアルな力」「スプレッドのバリエーション」「クライアントに合わせて適切なスプレッドやデッキを使い分ける知識」「カリスマ性」などがあるのではないでしょうか。

 私自身、占いは好きです。たまに見て貰いますが、中には確かに「本物のスピリチュアルな人」がいます。不思議なくらい、何も言わなくても全てを見通されている占い師さんって、いますよね。

 そういう方の中には、本当はカードを使わなくても分かるんじゃないかという人もいますし、カードという媒介を通して伝えるタイプの人もいるのかな?と思います。これに関しては、私自身がそういう力があるタイプではないので何とも言えません。

 ともかく「占い」の目的は「見えないものを見ること。特に未来のことを知ること」なので、そういう意味合いではある程度のスピリチュアル的な感性は要るのではないかと思います。

 もしくはカリスマが強い人の場合は、スピリチュアルな感性が強くなくても、その人自身のパワーに引っ張られて納得してしまうので、カリスマ性が強い人は占いが向いてるんじゃないかと、あくまでも個人的に思います。

 あとは、具体的な技術ですね。スプレッド(カードの広げ方)のバリエーションや選び方などは、プロとしてどれくらい手札を持っているか。そういうところは必要だと思います。

 占いの場合、けっこう直接的な「行動」のアドバイスが多くなると思います。「今のままだと未来はこうなるから、それを避けるためにはこんなことをした方がいい」みたいな。具体的な行動を示すパターンが多いですね。

カウンセリングのスキル

 先ほどの「占いタイプ」の占い師さんも、カウンセリングのスキルを使いながら占うという方ももちろんいます。ですが、一切カウンセリングなしで、クライアントの質問だけを聞いて、パパっとカードを広げて喋り始める、という占い師さんの方が多いかな?と思います。(あくまでも個人的な肌感覚です)

 カウンセリング要素が強いタイプの場合は、スプレッドの技術やスピリチュアルな感性より何より、「傾聴スキル」ですね。当たり前ですけど。

 大事なのは「クライアントがセッションを通して自己一致して、先に進めるようになること」なので、クライアントの悩みに寄り添い、傾聴して、共感するスキルは必須です。

 その上で、クライアントの語りを促す為に補助的なツールとして使うのがタロットになります。いきなり「悩みを話して」と言われても、話す方はけっこう難しいものです。そもそも頭の中がゴチャゴチャしてて、何が一番の問題なのかも分からないし、どうやって言語化すれば良いのかも分からない。

 なので、その取っ掛かりと作るのがタロットです。タロットは、その視覚からの情報と、カードそれぞれが持つストーリー性があるので、それを自分自身に投影させて、心が感じていることを外に出していく作業をします。

 この場合は「当たる」「当たらない」ではなくて、カードを使って自問自答を繰り返して、自分の心と向き合うことが大事です。そのためにタロットを読んで、その世界観やストーリーを語ることが、心の鍵を解くきっかけになるんですね。

 カウンセリングの場合は、クライアントに寄り添って、カードの世界観を通して新たな視点を語ることで、クライアントの心が前を向けるようになることに注目します。

 あくまでもどんな行動をするか、どう変わるかはクライアント次第なので、直接的な行動のアドバイスではなくて、長期的に自立を促す為の言葉をかけていくことになると思います。

セラピーのスキル

 さて、最後にセラピーです。セラピーの場合、恐らくですが必要になる力(というかあると良い力?)は、「スピリチュアル性」「芸術性」「人間性」、この辺りじゃないでしょうか。個人的な考えですけど。

 肉体的なセラピストで、マッサージとか整体の場合ではなく、精神的なセラピーの場合は、いわゆる「ヒーリング」になるのかなと思います。ヒーリングは2回くらい受けたことがあるのですが、感受性が豊かな人だったら効果は高いと思います。

 ガチガチの左脳タイプの人には効きにくいんじゃないかと思いますが、意外とそんなこともないのでしょうか?この辺りはちょっと分かりません。

 ともかくセラピーの場合は「論理的にどうこう」というところから抜けて、魂からの言葉を出すこと。「論理的には説明できないけど、なぜか癒された」っていう経験は誰しもあると思います。例えば、すごくきれいな景色を見たり、音楽を聴いて思わず涙が出てしまう、みたいな。

 そういうことが起きるのがセラピーかなと、個人的には思います。たまにいませんか?「なぜかこの人の言葉を聞いているとすごく癒される」とか「心に沁み込んでくる」みたいなことって。

 前回書いた「文学的タロットのアイディア」は割とこのセラピー寄りになると思うんですけど、セラピー、つまり「癒し」に関しては、基本的に右脳のことだと思うんです。

 最初の「占い」と「カウンセリング」は、割と技術的なことだったり、論理で学べるところになると思うんですけど、「癒し」は論理ではできないと思いませんか?

 医療だったりとかの肉体を直すことは論理の世界のことですが、心を癒すのは、論理の世界では出来ないと個人的には思います(あくまでも個人的にです)。

 タロットを使ってセラピーをする場合は、絵画的な文脈だったり、それを読むセラピストの人間性、霊性、そしてその人が持っている芸術的な手法があれば、それを通して伝えられる可能性があるのかもしれない。そう思います。

まとめ

 いろいろ書きましたけど、つまりは「タロット」というのは一つの基礎的な技術ではあるけど、それをどう活かすかは、上記のようにけっこう分かれてくるんじゃないか?という話でした。

 とは言っても、きれいに「100%カウンセリング!」とはならないと思います。使うツールがタロットである以上は、ある程度どこも関わり合いながら、人それぞれのバランスがあると思うんですね。

 なので「タロット占い師」をする人でも、「8割は占い、2割はカウンセリング」だったり、「3割占い、5割カウンセリング、2割はセラピー」だったり。中にはもちろん、「100%占い」とかっていう場合もあると思います。

 要するに、一口に「タロット」と言っても、「どういう使い方をして、どう生かすかは幅広いんじゃないでしょうか?」というのが今日のテーマでした。

 最後に、あくまでもこのカテゴライズは私が個人的に感じたことなので、絶対にこうだと言っている訳ではないので、そこはご了承くださいね。一つの思考記録として読んでいただけると幸いです。


 気が付いたら、そこそこな文章量になっていました…。最後まで読んでくださった方、お付き合いいただきましてありがとうございます!

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