タロットで瞑想【恋人】
こんばんは。今日もお疲れさまでした。
寝る前にタロットで瞑想をしませんか?
静かなところでカードの絵を眺めて、頭の中の思いを見つめてみましょう。
このカードは、「恋人」です。
恋人という名前の割には、絵には3人の人物がいます。2人の女性と、1人の男性。
この人たちは、どんな関係性で、どんな話をしていると思いますか?
2人の女性が男性を取り合っているところ?
左の女性は右の女性よりも年上に見えますね。
親子か姉妹か、男性に向かって「うちの子をよろしくね」とでも伝えているのでしょうか。
あなたには、この絵はどう見えますか?
3人の人物は争っているのでしょうか。
それとも、友好的に話しているのでしょうか。
「恋人」のカードの上には「Ⅵ」と番号があります。6番目のカードが「恋人」です。
実は、タロットの大アルカナのカードで、同じ画面で複数の人物の顔が描かれるのは、この6番目の恋人が初めてなんです。
それまでの番号のカードは、すべて1人だけ、もしくは他の登場人物は背中を向けているんですね。
この「恋人」では、初めて複数の人間が並列に登場します。
これはどういうことでしょうか。
「他者との関係」を示しているのでしょうか。
あなたにとって、この絵の額の中にいる人物は誰ですか?
あなたがもし、自分の周りの登場人物でこのカードの絵を再現するなら、どんな人たちいるでしょうか?
その人たちとどんな関係を築いていますか?
あなたはこの絵の、どの人物に近いですか?
複数の人間がいるということは、それぞれの考えが、感情があるということです。
でも、よく見てください。
上に天使がいて、矢をつがえていますね。
それぞれの思いや感情があるように思えますが、それは天使の矢が射られた瞬間に、容易に変わってしまうかもしれません。
この世界で生きることは、この絵のように、複数の登場人物がいて、天使の気まぐれで矢を放たれ、それぞれの人物の思いや感情は、コロコロと絶え間なく簡単に変わるということです。
この絵の右の女性は、今は控えめな笑顔で男性にしなだれかかっているように見えますが、天使の矢がどこに放たれるかによって、急に心が変わるかもしれません。
それはコントロール出来ないことなんです。予測もできず、誰がいつ、どんな思いを持つかは、分かりません。
私たちはみんな、この額縁の中で生きています。
それを悲しいと思いますか?不条理だと思いますか?
そうではありません。
ただ、そのことを覚えておけば良いのです。
この世界には多くの人がいて、それぞれが思いを抱えて生きています。
そしてそれは、天使の気まぐれで、どんどん変わっていきます。人の気持ちは一定ではないのです。
ただ、そのことを知っていれば良い。
「そんなことは想定内だ」と思っていればいい。
人の気持ちは変わるし、登場人物も変化します。
でも、それがなんだと言うのでしょうか。
そんなことは想定内で、当たり前のこと。
この額縁の中で生きているのだから。
そんなことで、幸せは左右されません。
額縁の中で生きていても、額縁の外から見渡す視点を持つことができれば、いちいち揺さぶられる必要はないのです。
幸せは、額縁の中にあるのではありません。
額縁の外、それを見ている自分の心。
そこにこそ、幸せはあります。
それでは、今日もお疲れさまでした。
良い夢を。
おやすみなさい。
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