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タロットは一種のナラティブアプローチと言える…かも?

こんにちは。HIKOです。

私のタロットの使い方を改めて見直していた時に、「こういうことか!」と気づいたことがありまして。

要するに私がタロットを使ってやっているのは、一種の「アート鑑賞療法的な側面を持ったナラティブアプローチ」と言えるのではないかと思いました。

今日は少しその話をしていきますね。



ナラティブアプローチとは?

ナラティブアプローチとは、カウンセリングの技法の一つです。
分かりやすくChatGPTにまとめてもらいました。

カウンセリングやセラピーにおいてクライアントが自分の物語(ナラティブ)を再構築することを通じて、自己理解や問題解決を促す技法です。

このアプローチは、オーストラリアの心理療法家マイケル・ホワイトとデイヴィッド・エプストンによって開発されました。彼らは、私たちが自分の人生をどのように語るか、つまり物語化することで、自己や問題の認識が形作られると考えました。

ということです。

ナラティブアプローチが誕生した背景には、当時のカウンセリングは「クライアント側に問題がある」とし、「問題を診察して治療する」という方法が主流でした。

それに対してナラティブアプローチは、問題はクライアント自身ではなくて「クライアントを取り巻く状況の中で、どんな経験を積んで、どう捉えているのか」に注目し、それを多角的な視点で捉え直していく、という感じですね。

誕生したのが1980年代後半ということで、割と最近です。
「クライアントの語りを中心にするという点で来談者中心療法に近いような感じもしますが、似ている部分もあるものの、理論的な背景は異なるそうです。

来談者中心療法ではカウンセラーが聞き役に徹するのに対して、ナラティブアプローチでは、クライアントが新しい視点を得るために積極的に支援し、物語を掘り下げたり、問題を外在化させることを行う、という点が違うようですね。

私はこれまでカウンセリングの実技はキャリアコンサルタント養成講座で学んでいるのですが、そこではベースとして来談者中心療法をおきながら、折衷的アプローチを行うという感じでした。

なので、あまり理論的な面で自分の方法がどうなのかはそんなに考えていなかったのですが、改めて考えると「これが軸だな」をいうことに、今更腹落ちしました。

タロットを使わない場合のカウンセリングでも、基本的にはナラティブアプローチが主になっていると思います。

アート鑑賞を取り入れて物語を作る

アート鑑賞がセラピーの一種として使われる、というのは聞いたことがあります。

確かに絵を見ていると、言語化できないものが伝わってきて、よく分からないけど心が動いて癒されるってありますよね。
音楽ももちろん同じようにあるし、文学だって広く言えばそういう側面があると思います。

タロットの場合というか、これはオラクルカードとかも含まれるかもしれませんが、やっぱり描いてあるイラストが持つ力は強いですよね。

私が使っているマルセイユ版はまた独特な絵柄ですが、さまざま出版されているタロットやオラクルカードは、コレクションしたくなるような美しいイラストや、独創的な世界観を表現しているものが多くあります。

そういった面も使いながら、「視覚的な刺激+タロットの持つ物語」をフックとして、クライアントが自分の物語を語り、そして新しい視点でそれを見つめて、前に進めるように、自然と受けれられるように支援できる。

それがタロットを使ったカウンセリングのアプローチだと思います。

「この理論がベース」というものがあるとスッキリする

私自身、これまで自分でやってきた方法は「占いでもなく、王道のカウンセリングでもない」という点で、言って見れば自己流のものと思っていました。

でも、そこに理論的な頼りどころがあると、なんだか腹落ちするというか、方針が更に固まるような感じがあります。改めて「これで良い」と思えたというか。

そう思うと、これから更に研究していきたいことがたくさんあります。

それこそ、アート鑑賞療法てきな側面も使えるのだとしたら、新しいカードのデッキを取り入れるのもいいし、音楽や文学との融合の可能性も面白いかもしれません。

この時点ですでに、普通のナラティブアプローチだけではなくて融合しているので、「理論とは何ぞや?」みたいになっている感もありますが、まあ心理学とかカウンセリング技法って、新しい理論とか技法がめちゃくちゃありますからね!

カウンセリングを勉強している人は、理論家が多すぎて、しかも「結局言ってること同じなんじゃ?」みたいな感想をだいたい持つんじゃないかなと思うんですけど、それくらい「ちょっと視点が違う」とかで新しい理論として出てきてるんじゃないかと思うんですけど、そんな風に感じるのは私が不勉強だからかもしれません。

うん、たぶん「その違いがすごく大事なんだ。全部同じなんて暴論は全然わかってないヤツが言うことだ」って言われるような気がします。

まあ、あくまでも個人的にそう感じたということでご容赦ください。

結局大事なのは、クライアントが癒されること

結局どんな方法であっても、ゴールはこれだと思うんですよね。

クライアントが自立して、自分の人生を充実して過ごせるようになること。

この支援ができるのがカウンセリングだと思いますし、更に言えばセラピーとカウンセリングも、行ったり来たりする概念なのかなと思います。


目的はとにかく、相談者さんを癒すこと!

そう思って、私なりに想像を膨らませて、いろいろ探していきたいと思います。

今日はこの辺りで!

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