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悪魔の話と、昨今のホワイト社会について思う事

こんにちは。今日は「悪魔」でした。




悪魔が出るときは、何かしらの深い思い込みに囚われていることのサインです。


左右にいる人物(というか怪物?)は、首を繋がれているのにも関わらず、中央の悪魔を崇拝するような目で見ています。


こんな風に、客観的に見たらおかしいと思うのに、当人はそれに気付かずにどっぷりのめり込んでいることってありますよね。


いわゆる怪しい宗教とか、危ない恋、ギャンブル、そういうものとか。そうじゃなくても、何かしら「こうしないといけない」と思い込んでいるもの。


例えば、尊敬する先輩のようになりたくて、本来の自分のキャパを大きく超えて無理してるとか。そういうのもこれに近いかもしれません。


これは、囚われていることに気づきさえすればいつでも抜けられます。だからこそ、それを示唆するのが悪魔のカードです。


ということで、今日は自分の中にある思い込みをよーく観察してみましょう!それに気づいて自由になる瞬間、解放感を得られるはずです。

それでは今日も良い一日を!



【1月25日(土)所感】
 悪魔を引いておいて何ですが、基本的に人間って生きてる間は何かに囚われているわけで、そういう意味で言うとデフォルトが悪魔と言っても良いくらいな気はします。



 大事なのは、常に自分が悪魔の状態になっている可能性があると言うことを知り、自分をよくよく観察し続けることだと思います。つまり、内省ですよね。


 じゃあその囚われているものを観察して、解放されないといけないのかというと、それもまた一つの思い込み。「手放さないといけない」と自分に強要するのも、一つの囚われですね。



 そうじゃなくて、自分の中にある思い込みに気が付いて、それをどう感じたかをじっくりと観察すること。その上で、手放したくないことなのであれば、大事にするのも一つです。


 例えば、私の場合なら「お金を稼がないといけない」という囚われはあります。「お金は稼ぎたいけど、心を無視してまでやりたくない」という葛藤は常にあります。




 この場合、私の中で「お金を稼がないといけない」という思いは、イメージとしては正に悪魔の姿をしています。そこに囚われている2人の人物のように、「お金がたくさんあれば、あんなこともできる、これもできる」とウットリしている自分がいるかもしれません。



 じゃあその思いを手放すべきかと言うと、そうではないかなと思うんです。いずれ、自然に「そんな事は必要なかったんだ」と腑に落ちる時がきっと来るんでしょう。そうなれば、何の抵抗もなく鎖は外れるかもしれません。


 今はまだ、そこに執着がある。執着があるってことは、自分で自分に制限をかけているということです。本当なら、お金なんて制限なく、やりたいように生きる事ができるかもしれない。でも、「お金が必要」という執着があることで、「お金が手に入ることの範囲から外に出ない」という制限を与えています。


 ある意味それは安心できることで、別に悪いことではないんです。むしろある意味では、真っ当なことかもしれません。



 でも、そこから自由になりたいという思いがあるのも事実。この辺りって、自分の中のドロドロと向き合ったり、現実と照らし合わせたり、ちょっとだけ手放してみたり、また戻ったり、そんなふうにしてちょっとずつ進んでいくしかないんです。



 そして何より、それこそが人生のドラマだと思うんです。



 だから、もし何かを創作する人なのであれば、自分の中の悪魔との関係や、あるいは人それぞれの心の悪魔と、それを受け入れたり、距離を取ったりしながら少しずつ進む過程を作品にしたら、すごく共感を呼ぶ作品ができるんじゃないかなと思うんです。



 昨今の世の中は、そういう誰もが抱える悪魔的な囚われ、闇に対して不寛容になりつつあるように思います。ひたすらホワイトでクリーンなものを評価し、少しでも汚点があれば叩かれる。


 でも、一点の曇りも汚点もないなんて、それは人間ではありません。そんな磨いたようにクリーンで完璧な人に接したとき、人は何を感じるでしょうか?



 私は、「絶望」ではないかと思います。「私もこうあらねばならない」という思い込みは人を縛り、それに向かっていくら努力しても到達できないとき、人は周りの誰かの汚点を探して、そこを執拗に責めます。あたかも自分の「足りない」思いの憂さを晴らすように。



 そんな必要は本当はありません。誰の中にも悪魔はあって、それと時には近づき、時には離れて、そうやって生きていくんです。悪魔の象徴する「欲望」は、それ自体がまさに「人間」ではないでしょうか。



 自分や他人の闇を攻撃攻撃するのではなく、それぞれの闇を大切に扱って、見つめて、宥めて、共に生きること。それが必要なのではないでしょうか。



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HIKO
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