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【Excel】これできたの?!「空白」セルをパスして範囲選択する方法
こんにちは、HARUです。
今回は、途中に「空白セル」が散在する表で範囲選択操作をスムーズに行うテクニックを見ていきましょう。
一部の範囲だけをまとめて選択するときによく使う[Ctrl]+[Shift]+方向キーは、空白セルがあるとその手前で範囲選択が止まってしまいますよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1678604316821-JBW6daIUDe.png?width=1200)
上図のようなコンパクトな表であればさほど問題ありませんが、対象のデータが数千行、数万行にも及ぶ表では範囲選択の作業だけで相当時間がかかってしまいます。
そこで本日は、行く手を阻む空白セルに邪魔されることなく範囲選択する方法をいくつかご紹介します。
どのエリアをどの方向に選択するか、 隣接する列や行にも空白セルが存在するかによっても手段が変わりますので、様々なケースをサンプルに範囲選択のレパートリーを増やしていきましょう!
ぜひ前回の記事で解説した範囲選択の関連操作をおさらいしてからお読みになってくださいね。
※なお、本来蓄積データには空白セル(行・列)が存在しないことが理想です。空白の処理についてはまた別の機会に!
「空白セル」をパスして範囲選択
セル範囲選択と選択範囲内のセル移動
まずは、選択対象範囲(F列)の隣接列(E列)には途切れることなくデータが入力されているケースです。今回は右端列(F列)のデータ範囲から、見出しを除いた形で選択することを目標にします。
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①[Ctrl]+[Shift]+[↓]でE列の最終行まで一括選択し、[Shift]+[→]で対象範囲を選択したいエリアに拡張します。
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②[Tab]でアクティブセルを右に移動し、[Shift]+[→]で選択範囲をF列に絞 ります。これによって求めていたエリアだけを選択できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1678605436808-eE81C5nYL1.png?width=1200)
選択範囲はアクティブセルを基点に拡張・縮小されるため、基点がE列にあるうちはF列だけを選択するということはできないのです。
[Shift]+方向キーによる範囲選択は、アクティブセルに打ったくい(基点)にロープをかけるように行われるイメージを持っておきましょう!
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データ範囲の末尾まで選択
続いて、空白のセルではなく空白の行が散在していて、近くの列の一括選択に頼れないケースです。
![](https://assets.st-note.com/img/1678607662991-ufNNdRAhZ0.png?width=1200)
こんなときは、選択したい範囲の1番上のセルをアクティブにして、[Ctrl]+[Shift]+[End]を押します。
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選択したいエリアが右端の列でない場合は、基点となるセルをアクティブにして[Ctrl]+[Shift]+[End]で一度末尾のデータまで選択し、[Shift]+[←]で対象範囲を絞っていきましょう。
※サンプルはC列だけを選択するケースです。
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ただ前回の記事でも触れた通り、データ範囲が正しく認識されていないと[Ctrl]+[Shift]+[End]だけではうまく選択できません。
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こうした課題を解消するキーセットを次に見ていきましょう。
行/列の選択と選択範囲の縮小
▶縦方向の選択
①[Ctrl]+[Space]で列を選択した後、[Ctrl]+[.]で選択範囲の先頭をアクティブにします。
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[Ctrl]+[.]は選択範囲内の4隅を移動するショートカットキーです。
列を選択したとき、アクティブセルがどこにあっても先頭にジャンプできるので、[Shift]+[Enter]や[Shift]+[Tab]を何回も押すより便利です。
ここでもう一度[Ctrl]+[.]を押すと、選択範囲の反対側に移動します。
列の選択によって、ワークシートの最終行まで選択されていることが確認できますね!
![](https://assets.st-note.com/img/1678610966943-zQPcWZeWFs.png?width=1200)
②選択範囲の先頭がアクティブな状態で、[Ctrl]+[Shift]+[↑]を押します。
これによって、ワークシートの最果てまで選択していた範囲が、表の最終行までに絞られます。
![](https://assets.st-note.com/img/1678611120012-QxhUem5Bjb.png?width=1200)
※[Shift]+方向キーによる選択範囲の拡張・縮小は、アクティブセルが位置している地点から見て反対側の範囲が操作対象となります。今回は上端(F1)のセルがアクティブになっているので、反対側(下端)が縮小されます。
③[Ctrl]+[.]で末尾のデータをアクティブにします。
※[Shift]+[Enter]や[Shift]+[Tab]でもOKです。
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④[Shift]+[↓]で見出しのセルを対象範囲から外します。
※先ほどとは逆に、下端(F11)のセルがアクティブになっているため、反対側(上端)の範囲が縮小されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1678611383220-bxkML8tXxw.png?width=1200)
⑤[Enter]もしく[Tab]で先頭のセルに戻ります。
求めていた範囲だけを選択できました!
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続いて一連の操作を、対象範囲が複数列にまたがっているケースでみていきましょう。
①[Shift]+方向キーで必要な列数だけ選択し、[Ctrl]+[Space]で列を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1678615568068-tPpNaryAjo.png?width=1200)
②[Ctrl]+[.]で先頭に移動し、[Ctrl]+[Shift]+[↑]でデータ範囲を最終行に絞ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1678616808545-OCxkZoCMlP.png?width=1200)
③[Ctrl]+[.]で先頭に移動します。
※[Shift]+[Enter]や[Shift]+[Tab]でもOKですが、[Ctrl]を押しながら[.]を2回押したときの動作を確認しておきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1678616843142-AbIKX7QtPw.png?width=1200)
④[Shift]+[↓]で見出し行を除外し、[Enter]もしくは[Tab]で先頭に戻ります。
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▶横方向の選択
同じ要領で横方向(行)でもやっていきます。
①[Shift]+[Space]で行を選択します。
※半角英数入力モードで行いましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1678617145936-fcFr5179P6.png?width=1200)
②[Ctrl]+[.]で先頭に移動し、[Ctrl]+[Shift]+[←]でデータ範囲の最終列に絞ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1678617238822-jBFAKh7y8e.png?width=1200)
③[Ctrl]+[.]で反対側に移動し、[Shift]+[→]で見出し列を除外します。
![](https://assets.st-note.com/img/1678617366381-y8xhKDsoFO.png?width=1200)
④[Enter]や[Tab]で先頭に戻って完了です。
いかがでしたか?
前回の記事で触れた範囲選択の基本操作に[Ctrl]+[.]を加 えるだけで、行く手を阻む「空白セル」に邪魔されない範囲選択が可能になります。
繰り返し繰り返し実践して指先に染み込ませていきましょう!
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