【Excel】"¥"の左揃え、"様"の右揃えが便利すぎる★
こんにちは、HARUです。
今回は、特定の文字列だけを左に揃えたり、右に揃えたりする方法をご紹介します。
実務においては、セルに表示させる文字列のうち、一部だけを左に寄せたり、右に寄せたりしたいことがよくありますよね。
ただここに一つずつ文字を入力して、スペースで調整していくのは相当時間がかかりますし、必ずしもキレイに並んでくれる訳ではありません。
そこでこの記事では、表示形式に1工夫加えるだけで一部の文字配置をアレンジする方法を解説します。
様々なシーンで応用できるテクニックではありますが、意外と知られていないテーマですので、ぜひご一読ください!
値に"¥"記号をつける
"¥"記号をつける方法
セルに入力した値データに"¥"をつける方法は大きく3つあります。
方法①:[Ctrl]+[Shift]+[4]のショートカットキーを使う。
方法②:「ユーザー定義」で"¥"をつける。
[Ctrl]+[1]で「セルの書式設定」ダイアログボックスを呼び出し、「表示形式」→「分類」→「ユーザー定義」にアクセスします。
「種類」の欄で以下のように設定し、右下の「OK」で決定します。
これら方法①②いずれの場合も、入力されている値の桁数に応じて"¥"記号の位置がまちまちになってしまうんですね。
方法③:「セルの書式設定」ダイアログボックスから、表示形式の分類として「会計」を選択し、記号の欄で"¥"を選択して決定します。
これならデフォルトで"¥"記号の位置が揃います。
ただし"¥"がセル内で完全に左端によった訳ではなく、値の位置も右端からわずかにスペースが空いてしまいます。
同じように値が入力されている隣の列と比べても、若干ズレている印象があります。
"¥"記号を左に揃える
"¥"記号をセル内でキレイな左揃えにするには、「セルの書式設定」→「表示形式」→「分類」→「ユーザー定義」にアクセスして、「種類」の欄に以下のように入力します。
先ほどの表示形式("¥"記号と値の間)に"*"(アスタリスク)と半角スペースを挿入するだけですね。入力が完了したら右下の「OK」で決定します。
"¥"記号をキレイに左端で揃えることができました。
"¥"記号をつける際の注意事項
領収書や小切手のようなユースケースにおいては、"¥"記号の左寄せは絶対に行わないようにしましょう。
こうした書類は出力後の改ざん防止対策として、"¥"記号と数字の間を詰めて表記することが通例となっています。
文字列に"様"をつける
"様"をつける方法
氏名などに"様"をつける場合も、手順は"¥"記号と同じく「セルの書式設定」→「ユーザー定義」を用います。
種類の欄に以下のように入力して、右下の「OK」で決定します。
氏名の文字数に応じて"様"の位置がまちまちになってしまうのは、先ほどの"¥"記号と同じですね。
"様"を右に揃える
カンの良い方はわかってしまったかもしれませんが、一部の文字列を右に揃える場合も「セルの書式設定」→「ユーザー定義」の表示形式に"*"(アスタリスク)と半角スペースを挿入することで解決できます。
今回は上図のように、文字列を表す"@"(アット)に続けて"*"アスタリスクと半角スペースを入力します。右下の「OK」で決定します。
"様"をキレイに右端で揃えることができました。
補足
今回使った"*"アスタリスクは、文字数を指定しないあいまい検索などに使う「ワイルドカード」と呼ばれています。そこに半角スペースを組み合わせると、文字数上限のない空白に変換されます。
値を表す"#,##0"(シャープ記号)の前に"¥"記号をつけ、その間に"*"アスタリスクと半角スペースを入れれば、"¥"記号を左端に追い詰めるまで空白が挿入されます。
文字列を表す"@"(アット)の後ろに"様"をつけ、その間に"*"(アスタリスク)と半角スペースを入れれば、"様"を右端に追い詰めるまで空白が挿入されるということです。
いかがでしたか?
今回は、セルに入力した文字の内、一部だけを左に寄せたり、右に寄せたりする方法をご紹介しました。
非常に便利なテクニックですので、実務で活かせそうなシーンがあれば積極的に実践してみてくださいね!
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