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【レビュー】on Cloudsurfer Next Wide 1 W
こちらはランニングシューズの商品レビュー記事です。
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ランナーとしての筆者について
まず前提となる履き手について簡単な紹介を。
1974年生まれ(記事執筆時点で51歳)の男性
身長173cm、体重58kg
学生時代〜30歳前までは持久力+スプリント・瞬発力を必要とする球技系チームスポーツ中心(体力がある短距離選手、という感じ)
ランニングはチームスポーツ引退後30代中盤ぐらいからダイエット目的で開始
コロナ禍に見舞われる2022年(47歳ごろ)までは中年ランナーとしてそこそこの実績(以下は2021−2022年の状況です)
月間250〜450km
VO2 Max:65前後
35分台/10km
10分/3km
26秒台/200m
現在は陸上競技としてのレースに出場することはなくて、お付き合いで駅伝大会に参加する程度。小学生を中心としたランニングクラブの運営とコーチをして10年目になります。
現在の自身のランナーとしての特性とシューズ選び
現在は週に2〜3回程度、1度のランニングで5〜8km、4-5min/kmのペースです。
フォアフットで走ります。足の横アーチがやや弱い傾向があり、普段の靴も3E(ワイド)を選ぶようにしています。
競技として走っている頃はいつもアシックスのシューズの中から、比較的薄底のもの(ターサーなど)を選択して走っていましたが、直前はHOKAのリンコン ワイドを履いていました。
ウィメンズモデルについて
今回のシューズは、「W」ということでお気づきの方もおられるかもしれませんが、ウィメンズモデルになっています。シューズのサイズが同じなら(例えば27.0cmなら)男性でも女性用シューズを履けるのでは…と考える人は一定数いるということだと思いますが、ちょっと検索すると多くのこれについての記事が書かれています。
以下、Geminiにまとめてもらった感じですが、まぁ「やめておけ」という感じでしょうか。
一般的に言われていること男女の足の構造の違い: 一般的に、女性の足は男性に比べて幅が狭く、甲が低い傾向があります。そのため、女性用モデルはこれらの特徴に合わせて作られています。
フィット感の違い: 女性用モデルは、女性の足にフィットするように設計されているため、男性が履くとフィット感が合わない場合があります。特に、足の幅や甲の高さが合わないと、靴擦れや疲労の原因になることがあります。
機能性の違い: 一部の女性用モデルは、女性特有の走行特性に合わせて、クッション性やサポート性が調整されている場合があります。そのため、男性が履くと、期待した機能性を得られないことがあります。
サイズが同じでも注意が必要同じサイズ表記でも、メーカーやモデルによって実際のサイズ感は異なる場合があります。 必ず試着して、自分の足に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
女性用モデルは、一般的に男性用モデルよりも幅が狭い傾向があります。 足幅が広い男性は、女性用モデルを履くと窮屈に感じる場合があります。
女性用モデルの中には、デザインやカラーリングが女性向けに特化しているものがあります。 男性が履くことに抵抗を感じる場合もあります。
結論
サイズが同じだからといって、男性が女性用モデルのランニングシューズを履いても問題ないとは一概には言えません。足の構造やフィット感、機能性などを考慮し、実際に試着して自分の足に合ったものを選ぶことが重要です。
補足
最近では、男女兼用(ユニセックス)のランニングシューズも増えています。これらのシューズは、男女問わず多くの人にフィットするように設計されているため、選択肢の一つとして検討してみると良いでしょう。
上記の情報に加えて、より詳細な情報や具体的なアドバイスが必要な場合は、専門家(シューフィッターなど)に相談することをおすすめします。
そもそも、靴のデザインとして女性モデルはとてもかわいいものが多くてうらやましい、と常々思っていたこともあり、どうしても自分で確認をしないと納得できない性格もあって、今回チャレンジしてみました。
そもそもWideの規格のシューズなので幅の狭さについては一定クリアできているのかな、という期待もありました。(そもそも自分に合っているのがWideなので女性用のWideでは足りない可能性は高いと思いつつ。)
いざ開封の儀
onの公式販売ページで注文して2日で届きました。
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onならではのおしゃれなメッセージですね。
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外箱の内側には(左上から)英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、中国語で返品についての案内の記載が。
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環境への配慮についても忘れずに触れていますね。
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インソールと靴紐もかわいいです。
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外観・触感/感触
最初に手に持った印象としてはやや重い(大きい)と感じました。(走っている時にはそこまで重さを感じませんでしたが、これは私個人の性向に依存しているかもしれません。)
靴自体のデザインのおしゃれ感は別として、まずは靴の構造的なところを。
後ろから見るとかかと部分が高く設定されていて、そして、反っている(上がっている)ことが見て取れます。
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続いて横からですが、ソールの厚みがかかとの反りの終わる部分から足指の付け根までほぼ同じ高さのまま続いていることが分かります。そして、つま先部分はそれまでの水平/平行の角度から急転して一気に上に反っています。
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触ってみた(履いて踏んでみた)印象としては、比較的「硬い」というものでした。クッション性と反発はどちらも強く感じることはなく、実際に走ったらどう感じるのかこの時点ではあまり想像できませんでした。
普通の歩く動きで、かかとから接地して、つま先方向へ重心を移動させていくと(構造+見た目の通りですが)かかとの反りに沿って進行方向へ転がされる感じがあります。
つま先側はさらに特徴があるように感じました。これも見た目の通り、つま先側は急角度で上に反り上がっていますが、実際につま先に体重を乗せようと前につんのめった体勢(≒背伸び状態)を取ろうとすると、指の付け根のところから指先にかけて、急にマイナスの段差があって指先が地面に付かずに「落ちる」ような感覚になります。
ミッドフット走法の人には違和感はないのかもしれませんが、ややスプリント気味なところ含めてフォアフットで指の付け根からつま先を使うような感覚で走っているランナーである私は「これで大丈夫なのか」という気持ちになりました。
そして気になる「幅」についてですが、やはり通常のWideに慣れている自分からするとジャストサイズのウィメンズモデルだと窮屈に感じました。具体的には小指側が狭くなっていて「当たる」感じが強くありました。(もう半サイズあげるとどうなるのか興味が出てきます。)
実際に走ってみた(トレッドミル)
さて、トレッドミルでまずは4:30/kmのペースで走ってみました。
続いて3:20/kmのペースで走っている状態はこちらです。(おっと、手ぬぐいが…苦笑)
走ってみて感じたことは、前述の感触のパートで書いたことの答え合わせのような感じでしたが、やっぱり「硬い」ということでした。跳ね返りをもらえる感じではないのですが、厚みの関係で自分の足で地面を踏んでいる感じよりも、地面と足の間に挟まった硬いモノを踏んでいる、という感じが強かったです。(これは、直前のシューズがHOKAだったということも影響があるかもしれません。)
普段はつま先寄りで蹴っている自分ですが、Cloudsurfer Nextだと、シューズの構造的につま先がかなり上がっていることもあり、つま先寄りで接地+蹴ることは物理的には難しくて強制的にややミッドフット寄りで走る感じになったかと思います。
フォアフットよりもミッドフットの方が安全な走り方だ、という説もあるので、そういう意味ではこれが正解なのかも?...と思いつつ慣れというのは怖いもので、現時点では違和感が勝ったという感じです。
結論
第一に、シューズのフィッティング的にジャストサイズのWideではやはり幅が足りない、ということは実感できました。先人の知恵の通りでしたね。
このトレッドミルの動画を撮影した時には最終的にで5kmをビルドアップで20分走りましたが、痛くなるほどではないけれども右足の小指側に「当たる」感覚を強く感じました。
次に、アウトソールの厚みと剛性は比較的薄いモデルをはき続けてきた自分には新しい感覚で、慣れるまでには時間がかかりそうな印象です。
最後に、地面につけることが難しいレベルのつま先が上向きな構造になっている点については、ミッドフットで走る癖をつけたいと考えている人にはちょうど良いのかもしれません。私はもう少し距離を踏まないと、まだ結論を出すには時期尚早かな、というところです。
デザイン面はメンズモデルのどのカラバリよりも圧倒的に素敵な「Niagara | White」でした。
on Cloudsurfer Next Wide 1 W(on公式販売ページ)