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馬張勲老師 太極拳を語るから「相手のものを利用する」

あなたに力があっても、その力が相手ほどではなかったら、やられてしまう。いや自分は手が早いと言っても、もし相手より早くなかったらやはりやられてしまう。あなたが技を使っても、相手のほうがもっと技が豊富だったらやはりやられてしまう。我々はこういうことはやらない。我々は「相手のもの」を利用する。相手に勁があると、こちらはその勁を利用する。相手に技があると、こちらはその技を利用する。相手を打っても飛ばせないのは往々にして弾力性の欠乏によるもので、「弾勁」が無いのだ。例えば推手をしていて、相手がものすごい力を出してくるのがわかって、相手の勁は明らかだ、しかし相手に接した時はすでに遅い…… 「彼微動、己先動」だ。遅れるともう動けない。あなたが勁を出すやいなや私はあなたを打つ。子供が遊ぶ「もぐら叩き」のように、頭を出した瞬間打つのだ。

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