好奇心が殺すのは猫だけじゃない
巷で話題のフリスクドリンクがどうしても飲みたくて、来る日も来る日もコンビニやスーパーを探し歩いていたが
ついにこの日が訪れた
「会えない時間が愛育てるのさ」頭の中に流れる郷ひろみの歌声
ボルテージは高まり切っていた
他の買い物も全て忘れ一目散に会計をし、店外へ
そこで好奇心と不安で重くなったプルタブをそっと起こした
口に含むと、まずは優しい甘さと程よい炭酸の刺激
瓶のラムネを少し甘さ控えめにしたような味
なるほど、これは飲みやすい。
そして徐々に引いていく甘味と交差するように顔を出す苦味
覚えてるはずのない、30年近く前の物心がつく前の記憶が脳裏によぎる
そうだ、これは幼児用玩具の誤飲防止の味だ
そしてその苦さと手を繋ぐようにやってくる清涼感
まさか苦みと清涼感が同時に存在する世界線に出会えるとは思わず、感動してしまった
味の余韻が引いた方思えば、次は食道全体に薄めたムヒを塗ったような感覚が…
胃袋には何も入ってないのに胃液が上がってくるような状態、これが食後だったらと思うと恐ろしい
ふた口目では少し慣れて感じ方が変わるかと思えば、何も変わらずむしろ食道の清涼感のおかげで不快感が増していた
極力何も考えず喉の奥へと追いやる。
缶には残り半分。
一気に飲み干そうと口を付けたが、身体が飲むことを拒む
決して人体に害があるような味ではないのは理解してるが、どうしても心が嫌がっている
覚悟を決めて口の中に入れると同時に飲み込む
なぜだろう、今年一番の達成感を得た。
「意外と美味しい!」そんなパターンを期待していたが、残念ながら自分の好みではなかった
「5000円あげるから飲め」と言われたら断るが、1万円なら考えるぐらいの
2万円なら即答して飲めるぐらいの商品でした。
ps.早く喉の不快感を解消したくて、うがい薬を使ったら悪化しました。回復には余計なことをしないのが一番だと思います。