生きるために雑草を食べた話
自殺未遂をした。怖くて自殺できなかったからだ。
それを話した時から家を追い出された。
「これから死のうとする人間に家は必要ない」
ということらしい。
もちろん食事も無い。不安と寒さと空腹に一睡もできず、翌朝玄関が開いたと同時に土下座して謝ると、地面に生えた雑草を投げつけられた。
死ぬのをやめて生きようとするなら、たとえ地面の雑草であっても食べるだろうから、それを見せろということらしい。
必死で雑草を食べ、その日の夜からようやく家に入ることが許されたが、問題はその後だっ
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