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【活動報告】シンガポール国立大学の学生と交流しました!

シンガポール国立大学(NUS)の学生27名が6月3-5日の3日間、東京大学を訪れ、One Earth Guardians受講生たちや教員らと交流しました。
NUSの学生が海外の各都市を訪問し、国際的な視点と学際性を育む「Global Experience Course」の、東京コースの一部として実施されたもの。
この3日間、“Planetary Health”をテーマに掲げ、大学の研究室見学や、企業の研究・開発現場の訪問、ディスカッションなど、盛りだくさんのアクティビティを通して刺激し合いました。

3日間の交流の様子をダイジェストで紹介します!



交流の背景

このコラボレーション企画は、100年先の心豊かなくらしの実現に向けて、東京大学がJR東日本と結んだ100年間の産学協創協定から生まれました。この協定により、日本で初めてPlanetary Healthをテーマにした新しいキャンパス「東京大学 GATEWAY Campus」をTAKANAWA GATEWAY CITYに開設します。そこを拠点としてグローバルなネットワークを促進するためにNUSもパートナーに加わっており、学生発案によるPlanetary Health実現の取り組みを進める目的で、今回のOEGsとNUSとの交流企画が実現しました。


1日目|研究室見学

はじめての対面となる一同は、さっそく双方の学生混合の4グループに分かれ、自己紹介ののち農学生命科学研究科の4つの研究室を見て回りました。
そのうちの一つ、「おいしさ」を科学的に解明する研究を行う生物機能開発化学研究室では、見学だけではなくちょっとした“実験”も。ある小さなタブレットをなめた前後で、ヨーグルトなど酸味のあるものを食べたときにどのように味覚が変わるかを体験。なめた後では甘味が強く感じられるようになり、劇的な変化に驚いていました。

味覚の変化を試す学生たち

夜にはウェルカムパーティーがあり、食事をつまみながらリラックスした雰囲気でお互いの親睦を深めました。

食事を囲んで和やかに交流

▼1日目の学生の感想
「さまざまな種類の研究室と、その舞台裏を見ることができ、とても興味深く魅力的だった。忘れられない学びの機会となりました」※

「実際に食べたり、顕微鏡で細胞を見せてもらったりと、座学にとどまらないインプットが得られたのが良かったです」

※は日本語訳

2日目午前|株式会社ちとせ研究所

この日はバスをチャーターして学外へ。まず訪問したのは、川崎にあるバイオベンチャーの株式会社ちとせ研究所です。石油産業に代わる、藻類を基点とした新たな産業の構築を目指しているこちらでは、ラボでの実験の様子を見学したほか、マレーシアと中継をつないで、現地の世界最大規模の微細藻類生産設備も見ることができました。

研究所の入り口にて

また、藻類を使った食品として開発しているスピルリナを練り込んだフィナンシェやクッキーの試食もあり、味のみならずその栄養価の高さにも興味深々でした。

試食を通して藻類の魅力に触れた

▼ちとせ研究所を訪問した学生の感想
「藻のような取るに足らないと思っていたものが、このような形で利用されているのを目の当たりにして、驚きを隠せなかった。未来の鍵になるかもしれないなんて、本当に信じられない」※

「特に食べ物に関しては、味に対する私たちのフィードバックとして直接貢献できるものなので、とても楽しかった」※

※は日本語訳

2日目午後|Shimadzu Tokyo Innovation Plaza

午後からは、羽田空港の近くにある株式会社島津製作所のShimadzu Tokyo Innovation Plazaを訪れました。各種の分析機器を開発する拠点でもあり、ラボが全面ガラス張りになっていて、開発している様子や最先端の装置を間近に見ることができるのも魅力です。
物体を破壊せずに内部を検査できるX線検査装置の紹介では、実際に学生のスマートフォンの検査を試してみたところ、内部の細かな構造まではっきりと透視できることに一同驚いていました。

装置に入れるとスマホの内部がはっきり見えた
屋上ではベイエリアの眺めを満喫

▼Shimadzu Tokyo Innovation Plazaを訪問した学生の感想
「マシンの開発や革新は、非常にニッチで特殊なものに思えたが、それが日本製品の特徴だ。会社のビジョンや目標に至るまで日本的な価値観をたくさん持っているのがいい」※

「健康状態をチェックする機械と、X-rayスキャンの機械が特に人気でした。自分のことについて知ることができるのがとても興味深かったのだと思います」

※は日本語訳

3日目|ディスカッション&発表

2日間の学びを踏まえ、最終日のこの時間は「”Planetary Health”のために私たちにできること」をお題に、各グループがディスカッションを行い、その成果を発表しました。内容もさることながら、短い時間でプレゼン用のスライドをしっかりと作り込み、熱を帯びたプレゼンが繰り広げられました。

凝ったスライドと、即興のプレゼン

プラスチックに代わり藻類を活用するアイデアや、藻類を育ててエネルギーとして活用できる仕組みを備えた建物など、前日までの学びがしっかりと生かされていました!

各グループ、メンバーが総出でプレゼンを行った

すべての日程を終えた学生たちは、別れるのが名残惜しい様子で、記念撮影をしたり、連絡先を交換したりしていました。

別れを前にグループで記念撮影

▼3日目の学生の感想
「ディスカッションでは、多様なバックグラウンドを持つ人たちの視点を聞くことができ、非常に実りあるものだった。研究室訪問で得た知識を、日本の学生もシンガポールの学生もうまく活用していた」※

「このパートは、3日間のプログラムを締めくくるにふさわしいものだったと思う。ディスカッションでは、各訪問先で学んだことを振り返り、それらを結びつけてイノベーションを考えることができた」※

※は日本語訳

今回の交流をきっかけに、これからもNUSの学生の皆さんとともに学び合う機会を継続していきたいです。再会を楽しみにしています!


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