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【正攻法】中小企業診断士一次試験【独学】

こんにちは。おーえだです。
前回、試験について私の意見を書きました。
熱が入り、予想以上に長くなってしまいました。
そして、今回も長くなってしまいます。。。

今回から、いよいよ、私の一次試験の勉強法、二次試験の勉強法をお伝えしたいと思います。独学です。
受験生、受験を検討されている方に何かしら役立つ情報を提供できればと思いますが、あくまでも個人の経験によること、ご留意願います。

【一次試験情報】

まず、一次試験の情報をまとめたいと思います。

試験時期:8月上旬
受験地:札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の 8地区
受験手数料: ¥13,000(複数回受けると地味にきついと思います。)
内容:
A 経済学・経済政策 60分
B 財務・会計 60分
C 企業経営理論 90分
D 運営管理( オペレーション・マネジメント )90分
E 経営法務 60分
F 経営情報システム 60分
G 中小企業経営・中小企業政策 90分

7つ科目でマーク式試験です。
試験合格は総点数の 60% 以上であって、かつ 1科目でも満点の 40% 未満のないことが条件です。(点数調整が入り多少前後する場合もあります。)
試験合格とは別に、科目ごとの合格が認められており、合格ラインは、だいたい60%です。
科目合格した場合、3年間有効ですので、3年間で 7科目すべての科目に合格すれば試験合格となります。

【一次試験への私見】

ざっくり言いうと、一次試験はインプット、二次試験はアウトプットの試験です。

前回の【中小企業診断士という資格】で確固たる勉強法がないと書きましたが、一次試験については当てはまりません。

また、資格取得までの時間が1000時間と言われていますが、その大半がこの一次試験でのインプットにかかる時間です。一次試験の勉強はその合格のみならず、二次試験でアウトプットをしっかり出せるかに影響してきます。
二次試験で課される、B財務・会計、C企業経営理論、D運営管理( オペレーション・マネジメント )は暗記だけでなく、しっかりとアウトプットができるレベルまで理解する必要があります。(この段階では、気負わず、しっかり理解する程度でいいと思います。)

【試験合格と科目合格】

一次試験合格へのスケジュールですが、試験合格を目指すのか、科目合格を目指すかで戦略が異なると思います。

私は、時間が許すのであれば、二次試験を考慮して、7科目一発合格を目指すべきだと思います。
私自身、一次試験を突破後、一度、二次試験の論述で不合格になり、その翌年、再度受験しましたが、確実に一次試験を突破した年の方が、知識量は多く、一年のブランクを取り戻すのに少々時間を要しました。
勉強時間の確保の事情で、戦略的に科目合格を重ね、複数年かけて一次試験の突破を目指すのも戦略の一つなのですが、B財務・会計、C企業経営理論、D運営管理( オペレーション・マネジメント )の科目に合格した後、そのまま二次試験に突入できた方が、少しでも合格率が高まると思いますので、時間が確保できる方は、少し無理をしても一発での試験合格を目指すことをお勧めします。受験料の削減にもつながりますし。

戦略的に科目合格を積み上げる場合でも、二次試験に必要な科目に合格した後、そのまま二次試験に突入できることが理想ですので、そのようなスケジュールを組むと良いと思います。
しかし、計画通りにいかなかった場合もしっかりと考慮する必要があると思います。

【勉強方法概要】

一次試験の勉強方法はテキストを読む、問題集をやる、分からなければ専門の参考書を読むかネットで調べる、これだけです。
これを7科目全てで、徹底できるかが合格できるかの分かれ目です。

一次試験対策はインプットに主眼を置き、これまで知らなかったことを知ることができ、勉強が楽しいと感じることが多いかもしれません。
一方で、7科目もありますから、興味のない科目、相性が悪く、理解が進まない科目が出てくる人が大半だと思います。他の資格試験に比べ、内容が多岐にわたるのがこの試験の特徴で、いい面でもあり、難しい面だと思います。
私の場合、A 経済学・経済政策、E 経営法務、G 中小企業経営・中小企業政策が特に相性が悪かったです。
根性論っぽくなりますが、そのような科目を後回しにせず、その科目に対するモチベーションをどこまで保てるか、または、割り切って暗記に徹し、計画したことをどれだけ実行しきれるかだと思います。

【具体的な勉強方法】

私が行った具体的な勉強方法が以下です。

まずは、全て理解できなくてもいいので、一通り「スピードテキスト」を一読しました。この段階で、科目ごとに自身の前提知識との相性、興味の有無を把握します。その後、問題集と並行して、通勤時間等の隙間時間で理解できなかったところを中心に再度テキストを読み込みます。
私は、実際に本屋で閲覧し、よくまとまっているという印象を持ちましたので、「スピードテキスト」を使いましたが、ご自身で本屋で確認し、一番合う、わかりやすいと感じるものでいいと思います。

次に、問題集を3周程しました。
問題集はこのシリーズ一択だと思います。

理由は、①過去問が重要度別に整理されている②ボリュームがあるからです。
特に①が重要で、合格するためには60%を獲得すればいいのですから、その点を考慮し、学習を効率的に進めることができる本問題集を使用しました。
私の感想として、重要度がA、Bのものを確実に得点することで合格は十分可能で、余裕があれば、Cまで潰しこむのがいいと思います。
1周目はA問題のみを解き、間違えたものを参考書で確認し、理解する。
2周目は、A、B問題を解き、同上です。
3周目は、A、B、Cを解き、同上です。
苦手な科目については、これをさらに繰り返しました。

最後に、専門の参考書での理解です。

私が使用した参考書のリンクを添付しますが、
注意すべき点は、あくまでもテキストを主、参考書を従とすべきという点です。
最初参考書から読み始めたのですが、結局、試験対策という観点では、テキストが一番まとまっており、少々非効率だったと一次試験直前に気づきました。
分からないポイントをしっかり理解するために参考書を使いますが、重要でないポイントは、割り切って、暗記に徹するということもまた重要ではないかと思います。特に二次試験に必要のない科目です。

また、今ではネットに参考となる記事、動画がたくさんありますので、わざわざ書籍を買う必要もないかもしれません。

A 経済学・経済政策

B 財務・会計 60分
*簿記との関連性の記事を書きましたが、この科目は簿記のテキストを重視すべきだと思い直しました。簿記のテキストをしっかりしつつ、スピードテキストの方が理解は深まると思います。(2020/11追記)


C 企業経営理論 90分
なし

D 運営管理( オペレーション・マネジメント )90分

E 経営法務 60分
なし

F 経営情報システム 60分

G 中小企業経営・中小企業政策 90分
なし

【彼を知り己を知れば百戦殆からず】

私はこの勉強法で3ヶ月、およそ400時間の勉強で合格しましたが、期間、時間はあまり参考にならないと思います。

理由は以下二つです。
①この手の勉強への慣れ
大学受験時、通関士試験時でこの手の勉強には慣れていました。情報をインプットし、問題集を解き、アウトプット、不正解の部分はもちろん、自信を持って回答できなかった部分について再度インプットしていく、このサイクルをできるだけ高回数繰り返します。
このサイクルに慣れておらず、そこから始める必要のある方は、もう少々時間が必要かと思います。

②前提知識
私はこの試験を受ける前から、企業経営理論に興味があり、関連書籍を数冊読んでいました。また、受験時、資格は保有していませんでしたが、簿記の勉強も進めており、テキストの内容も比較的スムーズに理解できたと思います。

中小企業診断士試験は、一次試験、二次試験どちらも、これまでの積み上げが大きく影響してくるように思います。先ほど記載した勉強の習慣や方法から、個々の科目に対する知識の有無まで、勉強を開始する時点で、個人によりスタートラインが異なります。
それこそ、過去に何かしらの試験に挑戦され、さらに本業で関連する業務を行なっている方が圧倒的に有利です。
ただ、その差を嘆いてもどうしようもありませんので、勉強開始段階から、自らに足りている部分、不足している部分を認識し、スケジュールを作成、自らにあった重点の掛け方で勉強を進め、最後までやりきることが一次試験合格への最短距離のように思います。
非常にありきたりで恐縮ですが、周りに左右されず、問題(彼)とご自身(己)を分析し、戦略を立て、その戦略を着実に実行することを目指してください。

この一次試験は、やれば受かります。やりきってください。

【試験結果】

最後に私の自己採点での試験結果です。(得点開示の結果、自己採点通りでした。)
偉そうなことを言っておきながら、我ながらギリギリの合格で苦笑いですが、合格できたので、よしとしています。
自信のあった財務・会計が最低点だったり、苦手だった経済学・経済政策の得点が一番高かったり、対策が比較的手薄だった中小企業経営・中小企業政策に救われたりと、思い通りにはいかないなという感想です。
ただ、全科目しっかりとやりきり、できるだけ穴を作らないよう心がけましたので、そのことが勝因だったと感じています。

A 経済学・経済政策 68点
B 財務・会計 56点
C 企業経営理論 56点
D 運営管理( オペレーション・マネジメント )65点
E 経営法務 56点→64点(得点調整)
F 経営情報システム 60点
G 中小企業経営・中小企業政策 63点

おーえだ

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