障害者に憧れる健常者に向けて当事者が現実を話します

皆さんは1度こんなこと思ったりしたことありませんか?

「あの人は多くの才能があって羨ましい。ギフテッドやサヴァンになってチヤホヤされたい」

「働かずにお金もらえるのは羨ましい。貰ってみたい」

健常者はないものねだりとして障害者に憧れたりします。しかし!!精神疾患の当事者としてなかなか厳しい現実があります

憧れたり調べたりすることはいい事なのですが残酷な現実として語ります。最後までご覧ください

1.そもそも目に見えない=度合いや辛さが分からない現実

実は精神疾患は憧れたりする人が多少なりといる一方で、なかなか辛い現実があります

その現実とは、目に見えない=辛さが分からない現実です。

例えば障害者と言っても骨折や車椅子に乗ってる人、人工呼吸器を使用していたり透析している人は配慮が行いやすくなります

配慮を行いやすい最たる理由が目に見えるからです。辛さが分かるので何が必要でしているのかとか判断しやすいのです

しかしうつ病とか発達障害含めた精神疾患は見た目健常者と変わりません。足や手が欠損している訳でもないのです

見た目で分からない数値でも現れないので辛いと言われても何を配慮したらいいのか分からない状況です

最近では発達障害持つ人はすごく暗記力がいいとか他人とは違う能力ばかり取り上げられるので発達障害者=すごくできる人という誤解も生まれているような感じがいたします

この結果、取り上げられても分からない現実があるのです。

2.旧優生保護法や植松聖死刑囚から見える健常者の本音の話

この手の話になるとだいたい出てくる話題があります。その話題とは優生保護法と植松聖死刑囚です

精神障害を語る上で外せないふたつのワードですが旧優生保護法も廃止されたのが約30年前、植松聖が騒ぎを起こしたのも約10年近く前なので忘れている人も多いのです

簡単に説明しますと旧優生保護法は国が合法的に障害者を含め社会的弱者を強制的な断種や差別することを認めた法律です

植松聖死刑囚の事件は障害者施設職員でありながら職員や入居者を惨殺した事件ですね

今ではLGBTなど含めて性的マイノリティも認めるような形になりつつあると思いますがつい30年以上前は半世紀に渡り国は基本的人権の尊重を唄いながら合法的に差別することを認める法律が日本にあったのです。

今では優生保護法も無いので障害者を差別する法律はないのですが、24時間テレビしかり未だに健常者や私たちの日常の中にはあるのです

そのことを象徴するとして植松聖死刑囚の言葉「意思疎通ができない重度の障害者は殺しても構わない」です。

障害者施設の職員が公に言うべきではないとしても、本音としては奥底にあるのだなと思ったりもしたりすることですね

建前上障害者いて欲しいとか頑張ってる姿を見て感動するとか言ったりもしますが、現実問題は差別も未だにあるのかもしれないですね

3.障害年金を羨む健常者や不正受給している健常者に伝えたい本音

この時期15日前後になると障害年金の支給日になります。支給日になるとトレンドに「障害年金貰えるなんて羨ましい。働かずに金貰えるなんて不公平だ」なんて書き込みがありますが

はっきり言います。健常者で一般企業に働いている方が、低賃金でもバイトしてる方が障害年金よりほほ高確率で支給額以上貰えます

今は低賃金が問題になってますが低賃金だったとしても一般就労やバイトの方がほぼ高確率で障害年金より多く貰えますね

障害年金の中でもよく出てくる基礎年金と厚生年金の金額ですが、基礎年金が約月6万8000円、厚生年金が約月11万くらいです

この金額を見て少ないと思ってもこれが現実です。その年金を受け取るための診断書は激難ですよ。診断基準に当てはまるのに貰えない人は多くいます

この話を聞いてあなたに問います。それでも障害年金を羨ましいですか?欲しいですか?

健常者であるあなたが手に入るかも分からない。手に入ってもたった7万のために今まで健康だった肉体やしていた仕事や生活スタイルそのものが失われるのですよ。

透析なら毎週透析したり癌の痛さでうなされたり手足を欠損したら今まで見たいに自由に動かせない。仕事も就職から健常者の時と比べてベリーハードモードになる。

うつ病や末期ガン患者は発症すると死ぬ可能性が高いので生命保険は基本降りないし入ったり降りてもめちゃくちゃ難易度は高いです

障害年金のために今まで健康体として生きていた肉体や生活、仕事、地位や名誉ありとあらゆるもの全てを失ってそれで得られるのが月7万くらいと健常者に戻れない肉体、障害者としての不自由な生活ですね

傍から見ると働いてなくて金が得られるならさぞ羨ましいと思われがちですが障害者の立場からすると得られる年金が月7万だったとしてもそれが命綱なのです

不正受給が色々言われますがそもそも健常者なら普通に働いた方が障害年金より多くのお金は貰えます

ここまで散々憧れを打ち砕いてきましたが再度問います。それでもあなたは障害年金を欲しいですか?

貰える人が生活をしていくために貰うのはしかたないですが貰う必要がない人が働きたくない。

楽して金貰えるなら貰いたいという理由で不正受給する必要を問ているのです

まとめ 精神疾患当事者である筆者が最終的に伝えたいこと

ここまで書いてきましたが最終的に伝えたいことがあります

それは!!「代われるなら変わって欲しい。健常者の人がこちらの立場になればぐうの音も出なくなります」

マスコミやメディアはサヴァン症候群やギフテッドなどいい部分しか取り上げません。精神疾患の悪い部分、ほとんどの人が経験している所は取り上げないのです。
 
障害年金も傍から見ると働いてなくて金貰える羨ましいとしか見えないのです。

憧れを抱いている人に精神疾患当事者が言いたいのが代われるなら変わって欲しいですね。

メディアとかマスコミはいいことしか言わないので辛い箇所は分からない人が多いですが

この話を聞いただけでも障害年金貰ってみたい!ただで金貰えるなんて羨ましいと思う層には届かないのですね

すぐに障害者羨ましいとか消してしまうべきだという感情は無くなる訳では無いですが

少しでも役に立てば嬉しいです






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