パン屋さん タツヤを訪問

おいしいと聞いていたパン屋さん、タツヤを訪れた。
福岡市南区にあるパン屋さん。
一本細い路地を入ったところに店を構えており、
外観が真っ白な工房のようなたたずまいで、気を抜いて走ってると
気づかず素通りしてしまいそうなほど、パン屋さんであることを
よくも主張せず、周りの風景になじみ切っていた。
そこにはパンを純粋に味わってほしいという想いがありそうと、
勝手な妄想を膨らませて、入る前から好感を覚えてしまう。

扉をひらくと、パンのいい香りがふわーんとした覚えはないけれども、
清潔感のある真っ白な空間にパンが行儀よく並んでいて、雰囲気として堅くも緩くもなく、まじめでやさしい印象を覚える。店はそれほど広くはないのに天井が高いのかゆとりがあり、ゆったりとパンを選ぶことができそう。
早速、お目当てのサンドイッチから。入口すぐ右側の冷蔵ケースに直行し、中を覗き込むと7-8種類のサンドイッチが並んでいる。すでにカードだけになってるツナサンドイッチ、こやつはどんなのだったんだろう、どれもおいしそうと手が迷う。ローストビーフと人参のサンドイッチか、アボカドとエビのサンドイッチか、やっぱりアボカドだろう。
その隣に惣菜パン、菓子パンが二段になって並んでいて、その奥にはガラスの向こうでパンを焼いてる職人さんたちの姿が目に入る。こういう書き方はマイナスに聞こえるのかもしれないけど、装飾品が一切ないとてもシンプルな空間で、真摯にパンと向き合ってる印象に期待もあがる。
今日食べないと味も落ちるからと買いすぎないよう注意して、季節の野菜タルティーヌ、マロンロールを手に取る。入って左側のハード系のパンやバゲットも一応チェック。清潔感のある店員さんに明日になってもおいしく食べられるパンがないか尋ね、メロンパンも追加。あと、バタールのハーフも。

エビとアボカドのサンドイッチから食べてみる。
キレイな断面を拝んでからガブリ。シンプルでやさしいお味。
エビもアボカドも素材の味がそのまま活かされている。いっしょに入ってる卵はマヨは控えめでベチャベチャしておらず、塩気もほどよい。口の中でたまにコショウとバターに出会いうれしくなる。うん、好き。

エビとアボカドのサンドイッチ(あぁ、暗いなぁ)

次に季節の野菜のタルティーヌを食べてみよう。
ゴージャスな見た目から味が濃かったらと一抹の不安もありつつ、
よーし、ガブリ。やばい、うまい。玉ねぎの甘みのホワイトソース、
これは僕の好みの味だ。上にかかった粉チーズもうれしい。炒めたアスパラ、ラディッシュ、赤かぶ、ミニトマト、さやえんどう、菜の花(?)、ベーコンがバゲットの上にのって、ちょっとだけ疑ったことを反省。見た目がおいしかったら味もおいしい、そう僕の辞書を修正しないとなんて。

季節の野菜のタルティーヌ(あぁ、あぁ、暗い)

さて、デザートはマロンロール。
もう期待しかない、とも言いきれない。大好きなシナモンロールも場合によっては味が濃く、だんだんとくどいなぁと感じてしまうことがある。もしもマロンクリームなんかが入ってたりして、重かったらどうしよう。なんだってこうもマイナスから入ってしまうんだろうと、ガブリ、と行く前にナイフを入れて断面を拝む。あらー、ガブリ。
ギューッとつまった感じで、もちもちとしてて、うれしい食感。味もマロンの風味がほのかにしてやさしく、ナッツの香ばしさと上に降りかかってたシュガーの甘みがたまにあり、全然しつこくなく、すっきりしている。疲れたときのシナモンロールの甘みは大好きだけど、休みの日の昼に食べるおやつとしてはシナモンロールよりも好きかもしれない。

マロンロール(お、なんかかわいい)
マロンロールの断面(あぁ、暗くなるのか)

本当にどれもおいしいパンばかりだった。
まっすぐなパン、ごちそうさまでした。


と、初めてnoteを徒然に書いてみた。楽しかった。
思うままに駄文をちょこちょこ載せてみようかしら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?