いままでの僕らの音楽
みなさんこんにちは。ミゾベです。
そろそろ『WEFT』のリリースから1ヶ月。この作品を通して、たくさんの方が僕らに出会ってくれていることを実感しています。
通常であれば、僕らを知ってくれた皆さんには、ぜひ僕らのライブに足を運んでいただきたいところなのですが、この7月に予定していたワンマンライブも延期になったばかり。
だから今回は、最新作で僕らを知ってくれた方が、odolというバンドを掘り下げていけるよう、僕なりのガイドという位置付けで、リリースしてきた過去の作品を振り返ってみたいと思います。
すでにodolを知ってくれていた方も、今一度、僕らの思考の変遷をたどってみていただけると嬉しいです。
1st Album 『odol』
2015年、5月20日リリース。記念すべき僕らの1st Album。レコーディングを行ったのは2014年の年末から年始にかけてで、すごく思い出深いなあ。すでにdemoとして無料配布していた5曲に加えて、「愛している」、「あの頃」という楽曲をレコーディングしました。
僕の歌い方も今と比べるとまるで別人のように違うし、サウンドも深く歪んだギターが主体です。個人的には「愛している」のアウトロのギター、最高に好きでとにかく何回も聴きました。そして、このアルバムのリード曲の「生活」は、今でもライブではよく演奏している曲です。
2nd Album 『YEARS』
2016年、5月18日リリース。大学入学と同時に上京して4年目の春。大人でもなければ、決して子どもだとも言い切れないその時期の自分たちを表現したアルバムです。聴き返すと、この頃の僕には、まだ東京の街はキラキラと輝いて見えていたように思います。
このアルバムの最後の曲、「夜を抜ければ」もodolのライブでは定番の曲で、最近ではYouTubeでこの曲をメンバー全員でリモートセッションしました。ライブでやることは少なくなったけれど、このアルバムの中の「逃げてしまおう」という曲と、「17」という曲は個人的にはお気に入りです。歌詞も曲も。
1st EP 『視線』
2017年、9月20日リリース。モラトリアムを表現した前作、『YEARS』をリリースして、僕らは現実と向き合うことを余儀なくされました。周りの同世代が就職していく中で、僕らはなぜ音楽を続けていくのか、本当に続けていけるのかと自分たちを見つめ直しました。僕個人としても、フロントマンの役割に葛藤や苦悩を繰り返し、この作品の制作を通して自分自身とひたすら向き合いました。
そんな中で「GREEN」という曲ができたときには今までに感じたことのない手応えがあったのを今でも覚えています。そして、このEPの制作から、実はメンバーが増えています。現DATSのベーシストのハヤピー。彼はodolではギタリストとして加入しました。それをきっかけに僕がギターを弾かない曲が増えたり、逆に3人でギターを弾いたり。
3rd Album 『往来するもの』
2018年、10月24日リリース。もう約2年前と考えると、時間の流れは早いですね。前作では自分自身にひたすら向き合いましたが、その結果、この作品で見えてきたのは他者の存在でした。
僕らと僕らの音楽を聴いてくれるみなさんの間には、目に見えないけれど確かに『往来するもの』が存在します。このアルバムを通して初めて、本当の意味で音楽を誰かに届けるということを意識できたのかもしれません。『WEFT』を作ることができたのも、この作品やそれに至るまでの経緯があったからだと思います。
興味を持っていただけた作品はあったでしょうか。僕らの楽曲がこの時代にどんな風に響くのか楽しみです。
さらに、SENSAでは今までの5年間について、ピアノの森山と一緒にお話したインタビューを載せていただいています。ぜひこちらも読んでみてくださいね。
おまけ
今週金曜日に出演する、interFM「謝音祭」のため、準備をしています。
新しく買った服を着て外に出られることだけで嬉しい。
写真は最近買ったオレンジのラコステ。ソフィアンに撮ってもらいました。スタジオにて。
ヘッダー撮影:野本敬大