フリカエル

タマケン5回目の今日のテーマは、振り返り。リフクレクションとか、内省とか、省察とか言ったりする。

反省という言葉はあまり使いたくない。銃口を自分に向けるー自分の出来なかたことを言うというイメージがあまりにも強いから。

少なからず、そんなイメージがあるから、最近はあまり固定観念のないリフレクションという言葉を使うようにしている。横文字かどうかは別にして、この言葉からくるイメージはあまりないからである。

僕、個人としては、リフレクションは学び直しだと思っている。振り返りの究極は、色々な人と対話し、自分の概念や価値観、思い、気づきが変わったり生まれたりして、新たなアクションにつながること。

最近、ずっとそればかり読んでいる、組織論(ほとんどが中原さん)では、「学び直し」と言う言葉が頻繁に出てくる。

学び直しは、痛みを伴う。ともある。自分の今までの価値観やルーティーンを見直し、ともすれば自分を作り直さないといけないからだ。今まで信じていたものが、瓦礫となって崩れ落ちていていくことほど辛いものはない。僕は、それを2016年に経験している。

まあ、そんな経緯もあって、振り返りというテーマの研究会に臨んだ。だけど、色々な人たちと話していくと、どうやらそうでもない。振り返りに行き着くまでの問題が大きすぎて、それどころではない、というのが現状。

確かに、僕もかつてそうだった。暗黒時代は、振り返り?で?そんなことを言う前に、活動の一つでも覚えたら?

と、言われ続けていた(実際は、言われてないが、そんな雰囲気だった)。

振り返りの前に、やらなければいけないことが多すぎて、こなさないといけないことが多すぎて、大事なことはわかっているんだけど、後回しになってしまう現状。

こういう意見もあった

「そもそも、振り返って次のアクションに繋げる文化になっていない」

これも、確かにわかる。定型の文化になっている園(うちもそうだった)は、異なる意見を挟む隙間すらなく、むしろ「何変えようとしてんの?」と、色眼鏡で見られることが必至だ。

PDCAではなく、PDPDだ。

定型文化→実行、定型行事→実行・・・・それが永遠続く。

出される反省は、とってつけた言葉が並ぶ。

さあ、これをどう打破していくのか。

全く、会のテーマとはかけ離れてきた。終わった今も、すごく自問自答している。

明確な答えはない。各園によって置かれている状況は違う。じゃあ、あまりにも不親切。かといって、中途半端なアドバイスは、内情を詳しく知っているわけでもないから、言えない。

そこで、ふと思った。自分が2016年から改革したって言ってたけど、最初の起こりは、小さな出来事だった、って。

ある子どもが、側溝に砂を入れてた。いつもの僕なら、詰まるでしょ、って注意したて。でも、その言葉をグッと飲み込んで、じっと見ていたら、なんだ砂を入れてたのではなく、電車を走らせようとしていた。

なんでもない、一場面だったけど、自分がグッと堪えて、子どもがやろうとしていることがわかった瞬間が嬉しかった。

そこから、子どもってもしかしたら、自分が思っている以上に、何かを考え、気付き、思い巡らしているのではないかって。そこが、原点だった、そんなことを思い出した。

子どもが教えてくれるさ、っていう綺麗事を言うつもりはない。

が、もしかしたら大事なことや守りたいことは、とても小さな、見逃してしまう。違う人から見たら、とるに足らないことの中にあるのかもしれない。それが、子どもでも大人でも

そんなことを振り返った今日の会。

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