低学年担任のICT活用
今年度は久しぶりの低学年。さて今年はどんなチャレンジを・・・と思っていたところの「1人1台タブレット端末」・・・ということで、「低学年でのICT活用」を密かに試行錯誤中です。現在の進捗状況と手応えはというと・・・
1、kahoot
現在一番使っているのはこれです。言わずもがなの「kahoot」。
低学年でも簡単に取り組めます。何てったってPINコードを打ち込んで参加するだけ。ニックネームについては、文字入力に慣れないうちは出席番号を打ち込むことで代用できます。いや、むしろずっと出席番号でもいいくらい。(変なニックネーム付けるウケ狙いの子を指導する手間が省けるので)
活用する場面は限られますが、知識を定着させたい単元終盤で活躍します。今のところは算数での計算練習、国語での助詞の使い方などで、繰り返し活用しています。
特に「計算練習」×「多彩なゲームモード」が秀逸。ランダムに繰り返し問題が出てくる「潜水艦モード」や「チルアート」モードは、楽しみながら繰り返し学習に臨めます。
およそ10分間、ひたすら計算練習を続けておいて「先生!もう一回やらせてください!」なんて言葉は、同じ問題数のプリント学習をさせても絶対に出てきません。
2、Google classroom
これについては、たまーに使うくらいですかね、今のところ。
うちの自治体で活用している某企業のアプリで簡易的に代用できることが多い(そっちの方が低学年にとってとっつきやすい)ので、活用頻度は高くないです。
3、録音機能
これは主に国語で使うことが多いです。毎時間の個人音読を録音しておいて、上達を実感したり、課題を見つけたりといった活用をしています。特に低学年は自分のことを客観視できないので、録音された自分の音声を聞いて「けっこううまいじゃん。」「ちょっと読み間違えすぎで聞きにくいな。」など、客観的に振り返るための材料になります。
4、Keynote
このワードで使っている端末が分かってしまうのですが、要はプレゼンテーションアプリです。
「低学年でプレゼンテーションってできるの!?」と思われますよね。
できません。(根を詰めて指導すればできるかもですが・・・)
例えば国語の時間の「紙芝居を作ろう」なんかで使っています。
クラスルームなどで挿絵を配布しておいて、好きな場面の挿絵をスライドに貼り付け、そこに録音した音読の音声を入れ込むといった作業をすることで、挿絵を活用した「紙芝居」が出来上がります。
この活動のよいところは「何度でも録音しなおせる」ところ。本来の紙芝居音読なら、練習に練習を重ねてからの一発勝負。これはこれでよいと思いますが、タブレットを使った紙芝居音読だと、納得できるまで何度も何度も録音できます。結果的に音読の練習量が増すので、これもこれでよし。(紙芝居の絵を描く時間を削れるというメリットも)
5、スキマ時間の学習課題
タブレット端末が配布されるまでは、低学年児童のスキマ時間は「読書」か「お絵かき」が定番パターン。しかしタブレット端末が配布されてからは、その選択肢を増やしています。
今のところは
・「ドリル学習」
・「タイピング練習(プレイグラムタイピング)」
・「グーグルアースでの地球歩き」
を自分で選択してよいですよといった感じ。
どれも低学年でも安心して触らせることができ、知的好奇心をくすぐるものかなと思って、このあたりは自由に使わせています。
何より、毎日使い続けることが大切だと思うので、担任の思いつきで「じゃあ今日はこれ使おうか」というのではなく、日常的に子どもが自由に触ってよい機能も示しておく必要があるかなと思っています。
また気が向いたら使用状況などを発信したいと思いまーす。