おでん@小学校教諭

30代小学校教員。経験してきたことや日々考えていること、好きなもの(Apple製品/コーヒー/読書 etc…)について書いていきます。

おでん@小学校教諭

30代小学校教員。経験してきたことや日々考えていること、好きなもの(Apple製品/コーヒー/読書 etc…)について書いていきます。

最近の記事

低学年担任のICT活用

 今年度は久しぶりの低学年。さて今年はどんなチャレンジを・・・と思っていたところの「1人1台タブレット端末」・・・ということで、「低学年でのICT活用」を密かに試行錯誤中です。現在の進捗状況と手応えはというと・・・ 1、kahoot 現在一番使っているのはこれです。言わずもがなの「kahoot」。  低学年でも簡単に取り組めます。何てったってPINコードを打ち込んで参加するだけ。ニックネームについては、文字入力に慣れないうちは出席番号を打ち込むことで代用できます。いや、むし

    • セルフ働き方改革の意識

       今日は働き方について。  いきなりですが、かつての私はしゃかりきに働いていました。  「子どものためになるなら」  「職場の同僚から自分のスキルや力が求められている」  「与えられた役割を100%果たさなくては」  残業時間など優に100時間を超える月もあり、「仕事だけでいうと充実」していました。管理職からの信頼も得られるようになると、さらに役割を振られます。保健主事と生徒指導主事兼任かつ6年担任で児童会担当並びに教育実習生担当なんて年もあったりして、今思うと「いやど

      • 雰囲気になるじゃなくて、雰囲気は作る

         さて、学級経営について少し。  最近は日々の授業にICT機器も取り入れつつ、楽しく学べるように色々工夫しています。もともと授業プランを考えることは好きでしたが、ICT機器というオプションが入ってきたことによって、かなり幅が広がったというか、選択肢が増えたので、より楽しいなと感じています。(成功ばかりではなく、失敗も込みで、試行錯誤の毎日ではありますが・・・取り組みについてはまた今度。)  で、授業と同じくらい大事にしたいのが「学級経営」。  私の基本的な考え方→方法とし

        • 教室に「望ましい行動」を増やす

           さて、久々の投稿です。  4月から職場復帰を果たしましたが、思ったよりもスムーズに入ることができ、今のところは順調に働けている(?)と思います。今年は久々の低学年。本当に久々すぎて「どうしたらいいんだっけ?」の連続ですが、焦りは禁物。前年度の二の舞にならないように、「あれもこれも」はしないようにしています。そんな中でただ一つだけ、重点的に気にかけていることがあります。それは、 集団の中での「望ましい行動」を、教室の中に増やしていく ことです。  「学校」という場での生活

          この時期におすすめの過ごし方①

           地域によっては卒業式・修了式も終わり、異動も判明した頃だと思います。この時期、来年度の校内人事のことでソワソワしている人も多いことでしょう。  校務分掌で主任などの仕事をしている人だと、来年度の計画やら提案作りやらで毎日忙しく働いている人が多いのではないかと思います。  私も去年の今頃は、教室の片付け、部の提案資料の整理、来年度の計画、4月初めの提案資料の準備、年度末の雑務など、短い期間にやることが多すぎて「1日ってこんなに短かったっけ?!」と思いながらせっせか働いていた記

          この時期におすすめの過ごし方①

          4月の仕事リスト【学年の仕事編】

           今年度は初めての休職を経験。  よくよく考えてみたら、長い人生のほんの一年間、仕事を休んだからといってどうこうなるわけではなかったかなと開き直る一方(このように考えられるようになってよかった・・・)、あと1週間で社会復帰だなと思うと不安といえば不安で・・・とまあソワソワする毎日を送っています。  以前「学級の仕事編」ということでTODOリストを公開しましたが、今回は「学年の仕事編」をまとめてみました。地域や学校によって違いはあると思いますが、今思いつく限りだとこんな感じか

          4月の仕事リスト【学年の仕事編】

          生徒指導対応を「後手」にしたくないという話

           学校現場においては日々、様々な問題が発生します。それは教師という職業が「人と関わる仕事」であり、さらにその相手が「未成熟な子ども」及び「その『子ども同士の関わり』とも関わる」ような仕事なので、予期せぬトラブルが起きる(頻発するかどうかは対応や指導、集団の性質によるのですが)のは当然と言えるでしょう。 対応が後手に回ってしまうケースを引き起こす要因 私としては、そういったことが起こることは「当たり前である」という前提のもとに働いてきたつもりです。なので、トラブルや重大な生徒

          生徒指導対応を「後手」にしたくないという話

          4月の仕事リスト【学級の仕事編】

           そろそろ今年度も終わり、もうすぐ人事も判明するであろう時期になりました。来年度に関しては、不安と期待が半々という感じであるというのが正直なところですが、気にしていても何も始まりません。  教員という仕事は、特に4月は激務です。自分の受け持つ学年や学級、校務分掌など、基本的には4月1日に発表される上、そこから1週間もしないうちに「学級開き」ということになるからです。このスケジュール、毎年「無理があるよなあ」と思いながら働くのですが、まあ結局毎年同じ忙しさです。  やることがた

          4月の仕事リスト【学級の仕事編】

          「何が学べた?」「何が学べそう?」

           学校は「学ぶ」ために通うところ。  これは多くの人が納得するところでしょう。  「じゃあ何を学ぶの?」ということですが、きちんと決まっているようで決まっていないような・・・というところ。  基本的には決まっています。きちんと学習指導要領に沿って、教科書、学校の方針のもと教育活動が行われます。 「なーんだ。教えることが決まっているんだったら、じゃあ誰が先生をやっても同じよね?」 とはいかないところが、教師という職業の難しいところでもあり、楽しいところでもあります。  先

          「何が学べた?」「何が学べそう?」

          「オールラウンダー」を育てない

           これまでにたくさんの子どもを見てきました。見れば見るほど「全員が違う」ことが身に染みて分かってきました。  計算が早くて正確な子  計算は早いけどよく間違える子  文字が美しい子  文字は美しいけど誤字が多い子  足が早い子  足が遅い子  縄跳びが得意な子  苦手な子  苦手だけど好きな子  諦めやすい子  粘り強い子  人前で堂々と話せる子  人前で堂々と話すのが苦手な子  考えはないけど発言したがる子  考えはあるけど発言したがらない子  ボール投げが得意な子  ボ

          「オールラウンダー」を育てない

          「学校のきまり」について思うこと

           「ブラック校則」という言葉がメディアでよく聞かれるようになってしばらくが経ちます。「校則」というと中学校、高校がメインのようなイメージがありますが、「校則」という呼び方ではないにせよ、小学校にもたくさんの「きまり」があることが多いと思います。「学校生活のきまり」とか、そのような呼び方でしょうか。  私は、集団生活を送るにあたって「きまり」というものが存在すること自体は大切なことだと思っています。なので、学校統一の「きまり」があることに異論はありません。  ただ、そのきまり

          「学校のきまり」について思うこと

          学校で習ったことは忘れなさい

          「学校で習ったことは、忘れなさい。」  早いものであと1ヶ月で今年度も終わり。6年生は卒業を迎えますね。  この言葉は、6年生を担任した年の卒業式の日、私が子どもたちに必ず伝える言葉です。  自分で考えた言葉ではありません。初めは本を読んだか、先輩の先生から聞いたかは忘れましたが、自分の中では、いろんな意味を含んだ、大切にしたいと思っている言葉です。 「身に付く」ということを大切にしてほしい  冒頭の言葉ですが、ここで私が伝えたいことは「本当に全て忘れて新たな道を歩きま

          学校で習ったことは忘れなさい

          コロナ禍の学校現場

           最近少し忙しかったもので何も書くことができませんでしたが、色々と考えてはいました。  個人的なこととしては、来年度の職場復帰。そのための準備をしているところといった感じでしょうか。  さて、今現在の学校現場は、どこも非常に苦しい状況です。特に小学校。  現在のコロナの感染状況、国や自治体の対応と小学校の「学級担任制」というシステムが見事にマイナスの意味でマッチしており、どの学校にも人手が足りないということが起きています。    具体的にはこういった具合。 ①もともと人が足

          コロナ禍の学校現場

          「子どもにきいてみたら?」

          「子どもに聞いてみたら?」 「子どもの気持ち、聞いてみた?」 若手からの相談事の分類 私もいつの間にか「中堅」に分類されるようになり、研修に行けば「ミドルリーダー」なる言葉をよく耳にするようになりました。  少し前までは、学年主任に「おんぶに抱っこ」状態だったのが、今や相談される機会が増え、頼られて嬉しい反面、プレッシャーでもあります。(責任がついて回るのは苦手なのです)  で、冒頭の言葉ですが、若手の教員から子どものことで相談を受けたときなどによく使う言葉です。 「

          「子どもにきいてみたら?」

          「ともだち」ってなんだ?

           以前、「私には友達がいない」という記事を書きました。  それ以降も色々と考えたわけですが、やはり今の学校や社会において、「友達」という言葉は、とても曖昧なもののように感じています。  ウチの長女は毎年、年度初めにクラス替えがあると「なかなか友達ができないんだよねー。」と家でボヤきます。  でも、学校での様子をよくよく聞いてみると、休憩時間に一緒に遊ぶ友達はいるし、班や係の活動も協力してやっていると言うので、 「友達いるじゃん!一体君が言う『友達』って何?」 と聞いても

          「ともだち」ってなんだ?

          生徒指導で使える技術②「コミック会話」

           今日は、生徒指導で使える技術「コミック会話」について書いていきます。  以前何かの研修で習ったものを、自分なりにアレンジして使っています。 1、どんな場面で「コミック会話」を使うとよいか 初めに、どんな場面で使うと効果的なのかということですが、主にトラブルの対応のときに使います。特に「言葉が足りずにトラブルになったケース」や、「思っていることがうまく伝わらずに互いに誤解を招いたケース」などで使いますが、割と全般的に使える汎用性はあると思います。  言葉にできなかった思いを

          生徒指導で使える技術②「コミック会話」