セルフ働き方改革の意識
今日は働き方について。
いきなりですが、かつての私はしゃかりきに働いていました。
「子どものためになるなら」
「職場の同僚から自分のスキルや力が求められている」
「与えられた役割を100%果たさなくては」
残業時間など優に100時間を超える月もあり、「仕事だけでいうと充実」していました。管理職からの信頼も得られるようになると、さらに役割を振られます。保健主事と生徒指導主事兼任かつ6年担任で児童会担当並びに教育実習生担当なんて年もあったりして、今思うと「いやどれか断れよ」と思うのですが、それはもう働いていました。
そんなこんなで色々ありまして、適応障害発症。からの半年以上に及ぶ病気休暇と休職の経験を経て復帰、今に至るという経緯があっての今の考えです。
自分の仕事は自分でマネジメントしろ。
若かったのでしょうか、それとも周りが見えていなかったのでしょうか。
いや、お人よしだったのでしょう。体と心を壊す前の自分はこんなことにも気づけていませんでした。
「世の中の管理職のすべてが、職員一人ひとりの適正を見極めた上で仕事を振っているのではない。」
ということに。
どこかで私は「管理職は自分のキャリアや適性など、きちんと見定めた上で仕事を振っているに違いない。」と思っていました。
でも、そんな人ばかりではないわけです。当たり前ですが。
では逆に何を考えて人を配置しているのか、仕事を振っているのか。考えられる「よくないパターン」は以下のようなものです。(個人的見解、肌感覚)
・「イエスマン」には、みんながやりたくない仕事をそれとなく振る。
→イエスマンからは文句を言われない
・「仕事ができない人」には、重要な仕事を与えない。
→保護者から文句を言われない
・「文句ばかり声を大にして言う人」には、ちょうどよいおいしいポジションを与える。
→文句ばかり言う人から文句を言われない
見てわかるように、自動的に「お人よしな仕事できる人」に、バンバン仕事が降ってくるという現象が起こります、当然。
かつての私は上の全てにおいて「管理職から見て都合のよい人間」だったわけです。
①振られた仕事は断らない
②わりと何でも卒なくこなす
③文句は言わない
そら仕事は来ますわ、次々と。
その結果がこの体たらく。
で、こういった経験を経て気づいたこと。
それは、
「自分の仕事量は、ある程度自分で決めることが大事」
だということ。
つまり、自分の仕事について、全てを管理職に委ねるのではなく、ある程度自分でマネジメントしなさいよ、ということです。
あくまでも「自分は自分で守ろうぜ」ってこと。
ではどうやってやればよいのか。今のところ実践していることを書いてみます。
1、断る
なんてシンプルなんでしょう。
断るのです。来た仕事を。
もちろん周囲のことも考えるんですよ、もちろん。
でも、仕事を受ける前に少し考えるのです。
「これ、自分じゃなくちゃダメか?」
大抵は「他の人でもよし、自分である必要はない」ということがすぐに判断できます。そのように判断したら、あとは断るだけ。
「すみません。その仕事はお受けできません。自分のキャパシティと仕事量を考えると、勤務時間内で仕事をこなせそうにありませんし、お望みの結果が得られるとは思いません。他のもっと相応しい方に当たってもらえますか?」
今年度に入ってから何度この言葉を述べたでしょう。
以前の私なら「いやいや、自分の成長のチャンス、みすみす逃してるやん?!」とツッコミを入れたくなるところですが、私としてはもう心身を病みたくありません。勇気と覚悟をもってこの言葉を伝えます。
すると意外や意外。
「断られると思ってませんでした。でも確かにそうですよね。断るって大事ですよね。」
と共感を得られる場合も結構あるのです。
ということは、仕事を振る側もわかってるんでしょうね。無理を承知で頼んでいるということに。
仕事は常に「余白」をもって。
それが今のモットー。
「余白」があれば「余裕」が生まれる。
「余裕」があれば「笑顔」になる。
「教師に笑顔」があれば「子どもに笑顔」が増える。
これ以上の教師としてのメリットはありません。
2、ここぞ!というときには、しっかり働く
ただ、そればかりでは周囲の信頼を得られず、働きにくくなっていきます。それは本望ではありません。
というわけで、信頼を得るためには、「きっちり働いているぞ」という姿を見せることも大切です。
例えば毎日の学級経営や授業、周囲の先生方への配慮や若者への声掛け。こういった小さなことの積み重ねは大事かなと思います。
私は今年、大きな行事のチーフを担当しましたが、みんなが動きやすいようにマネジメントをしたつもりですし、それなりに肯定的な反応も得られました。
まだまだこれからのことは分かりませんが、一つ一つの仕事に関しては、余裕をもってこなせる範囲で、しっかりと働いていこうと思います。
このように、今のところ自分なりに工夫しながら、心身の健康を最大限に保てるように働いています。
まあこの考え方は変わるかもしれませんが、忘備録も兼ねてここに記してみました。では。