市販薬OD - 咳止めの場合①

みなさんこんにちは、ODを脱する会主催のNullです。
今回は私が一番依存した「紺色のパッケージにBと書いてある咳止め」について書こうと思います。

※以下の文章は薬剤の過剰摂取を推奨するものではありません。


ハマった理由

まず、この咳止めには大きく2つの成分が配合されています。それは「エフェドリン」と「コデイン」です。
エフェドリンは覚醒剤の成分を持ちます。コデインは麻薬の成分を持ちます。この2つが組み合わさったものを過剰摂取するとどうなるか。
みなさんもうおわかりですよね。それは「激しい依存」への道です。
覚醒剤も麻薬も依存性が非常に高い物質です。医療に使われるくらいなのでとても弱い効果しか発揮しませんが、過剰摂取すればするほど体と脳は徐々に依存していきます。最初は少量でもだんだん量が増えていき、私の場合は最終的に「一回84錠(1瓶分)」になりました。

各成分の効能

エフェドリン

覚醒剤の成分をもつエフェドリン。これは本来の使用用途であれば、交感神経を刺激することで気管支を広げて呼吸を楽にし、咳を鎮めます。(出典: https://www.taisho-kenko.com/ingredient/10/
しかし、過剰摂取すると交感神経を刺激する作用が大きく働き、「シャキっとする」「なにかしていないとそわそわする」といったような覚醒作用を持ちます。よくOD界隈では「エフェドリンの効果が出ているうちに部屋の掃除をする」といったようなことが書き込まれています。
実際、私もエフェドリンの効果が出ているときには掃除をしてみたり、絵を描いたり、当時は学生でしたので勉強をしたりしていました。

コデイン

麻薬の成分をもつコデイン。これは本来の使用用途であれば、延髄の咳嗽中枢に直接作用して咳反射を抑制して咳を鎮め、また、鎮痛作用も示します。さらに腸管ぜん動運動を抑制して、下痢を抑える作用もあります。(出典: https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=6142)
しかし、過剰摂取すると鎮痛作用や咳を鎮めるといった作用が大きく働き、「ふわふわする」「体が溶けるような感覚」「横になると体が布団に沈み込むような感覚」を現します。
この「体が溶けるような感覚」に私は依存しました。薬が抜けてくるとふわふわした感覚が消え、逆にずっしりと重く感じるようになり、体が動かせなくなるほどになるのです。それを打ち消すために再度過剰摂取し、またそのふわふわとした感覚を取り戻す、そういった行動に走っていきました。

終わりに

以上が「紺色のパッケージにBと書かれた咳止め」の説明と、オーバードーズした際の個人的感想です。84錠も一気に飲むのか?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ODを続けていると、20錠程度なら一度に嚥下できるようになったりします。慣れというやつですね。こんなものに慣れていてはいけないのに・・・。

当自助グループでは、「やめたいのにやめられない」という方や、「自分の家族がODをしていてどうしたらいいかわからない」といった方などのサポートをしております。どうか一人で悩まず、お気軽にご連絡くださいね!

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