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サトゥルヌスを描いた画家ゴヤの本性【ゴヤ絵解説】絵のメッセージとは?

ゴヤをご存知ですか?
ネットで大流行したことがある、
あの【我が子を食らうサトゥルヌス】の
画家、ゴヤの事です。
フルネームは、フランシスコ・デ・ゴヤ。
今回はネットの解説が頓珍漢に
思ってしまったので見たまんま解説。

⚠️注意:ゴヤの絵は不気味なことが多いですので心の準備を。

▶はじめに

…ところで皆さん、
何故評論家などと言うものは絵を湾曲して、
大衆が客観的に感じるような
感想をねじ曲げ封殺するような
感想しか出てこないのでしょうね?
もしかして絵を描いたことがないのかしら?
とんでもなく変なケチや変な感想ばかり見ているとこの絵はそうなのかなぁ?なんて思ってしまいなんだか楽しくありませんよね。
私は見たまんまの感想で良いと思うのです。

ただ、面白いので推理はしてみて下さい。
絵を見る時のポイントは、目線、【誘導と言って何処を視線誘導して見せたいのか】
態度、表情から何を伝えたいのか、
構図(対面なのか、人数は?
横に並んでいるのか、から関係性を推測)
それから細かいアクセサリー
(小物、本、絵画、鏡、
時代における服装まで見抜けるとすごい)に
注目してみて下さい。
_あら?ちょっと難しいかしら?

*本来絵とは、
書くものを自由に選べるはずです。
なら、その小物を選んだ理由はなんでしょう?

🎨ーーーーーーーーーーーーーーー
あなたは画家になったつもりで、絵の世界を探検してみて下さい。
あなたが画家なら何をどういう意図で描きますか?
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あなたが悲しい時、辛い時、
絵画も自分にそっくりな
見覚えのある悲しい顔を
しているかも
しれません。
絵はそんな時のあなたを表しています。
そんな時天使や死神、もしくは親友の姿が描かれた絵ならばあなたに共感し、
もう一度何かを思い出させたり、
あなたの感情が間違っていない事を
知らせてくれるでしょう。

〇ゴヤの絵、「時の老婆」

・時の老婆と呼ばれていますが
まあ死神の事だろうと。
死神も時も応じてやってくる為、
実はそこまで差は無いのです。
死神をオブラートに「時の老婆」と表現したのかもしれませんね。
私はとても詩的に感じます。
ゴヤをサトゥルヌスで知る人も多いですが、
実際のゴヤは愛情溢れた人物でないかと推測できる所があるのです。

例えば、黒い服の骸骨のような顔の老婆は、「調子どうよ?」と書かれたボードのようなものを見せています、《軽い口調すぎませんか?
死を前にする老婆に厳かに「あなたには死が訪れます」という事も出来たのに、まるで友達のようです。これは、ゴヤなりの配慮であり、優しさだと私は考えます。死を前にした人に恐ろしい事実をそのままぶつけるのではなく、ボードを軽く見せて、「もう時間だよ」とオブラートに言ってあげているのです
それは一見不気味な絵にしては悲壮感が薄く、ゴヤらしい配慮が入り交じってると思います、実際にサトゥルヌスなどの絵は配慮の欠片も感じないので不思議ですが、ゴヤは死そのものや、悲劇を軽んじることなく真実を描く画家。
しっかり世界を分けて描いているためあのような恐ろしい絵になったのではないでしょうか?
もし本当に不気味で意地悪なだけの絵なら、SNSで我が子を食らうサトゥルヌスのイラストを使った面白いイラストが沢山出来たりしないと思います。
怖いのにどことなく面白おかしい気がするからこそ、サルトゥヌスは有名になったのでしょう。本人がもし居たら、何故サトゥルヌス?と首を傾つつ案外喜びそうではありますねw

・また、白い服の老婆はよく見ると、着ている服装が質の良いウエディングドレスのようにも見えます。スカートの上面には金と思しき装飾があったり、イヤリングは大ぶりで美しい。肩の装飾は派手目で肩口が大きく開いた胸が強調させる、女性をより引き立たせる当時のスタイルになっています。個人的にはまず間違いなくウエディングドレスだと思うのですが、(装飾として沢山の指輪をしていますし)
頭には誰かを射止めたのでしょうか?矢のオシャレなアクセサリーを髪につけています。
→この事から、ゴヤが老婆を軽んじるのではなく彼女がいちばん若く美しかった頃の服装を
させてあげているのだと分かります。
・よく見ると彼女は手鏡を持っています、それは彼女自身が、あの1番若く美しい頃から随分歳をとったことを確認するためだと思います、持たされたのではなく
自分で持ったように感じませんか?

・更に、死神だと思われる黒髪の老女は目がおちくぼんではいますが、なんと皮膚があります。完全な骸骨にて表現することも出来たのに、ゴヤはしなかった。それはきっとまたゴヤなりの配慮だと思います。
・モロに骸骨を描くのではなく、死期迫る老婆と同じような姿を見せ、オブラートにメッセージを伝えていると思います。
文面の調子どう?のフレンドリーさや背後にいる人物、後ろにはなんと、どうみてもあのゼウスが描かれています。ゼウスにしか見えないんですよ。ゴヤの絵にはよく天使やら神の使いのような登場人物(比喩的な)が沢山描かれているようで、これはゴヤ自身が綺麗な上っ面の現実より、真実を選ぶこだわりを見せつつも、「どんな真実があっても神や見守る存在があなたのそばにいる」というメッセージに見えて仕方ありません。

・また、老婆の表情は不安がっていますが怯えては居ません。そろそろだよというカウントダウンを見せた老婆にも怯えてはいないのです。
老婆にも鏡にて自分が長くないことを分かっていますし、心の準備をしなければいけないことも、黒い服の老婆が自然に伝えているので嫌がっていません。後ろにゼウスらしき人物も登場させている為、ゴヤらしい配慮に満ち溢れています。ありすぎるくらいです。

・更にですが、スペイン王妃マリア・ルイサ・デ・パルマが白い服の老女のモデルのという話も聞きましたが、いや、黒い服の方では無いですか?若い時のマリアの絵画を見てみましたが、髪の色が暗めの、どちらかといえば栗毛とか赤毛などに近い髪質だと思いますよ、写真の年老いたマリアは完全に黒っぽいし、でも白い服の老女は完全にブロンドでは?
全くよく分からないのですが、ゴヤは1度マリアの家族が揃うような絵画を書いてるみたいで、その絵は人物の醜悪さとか猜疑心とかをリアルにえぐり出して描いてるみたいです、確かにこの絵を見てしまうとゴヤが嫌っているみたいに思えますが、…もしかしたら後で考えを変えたのかもしれないですね、絵を見てみると黒い服の老女はマリアにそっくりなんですよ。
でもマリアらしい性格(手玉取りする美女的な)
で配慮も見られる上に、暗いせいでよく分かりませんが、黒服の老女の方も椅子があり、2人とも椅子に座っているんですよ。
果たして嫌いだと言われてることが当てはまりますかねぇ…私なら嫌いな人物をどんな形でも椅子になんか座らせたくありませんけどね。
勝手な想像ですが、のちにゴヤはマリアの良さを理解したのでは?なんて思ってしまいますがいやはや妄想ですね。

↓下のようなサイトにありましたが、若い時は美女で表情から現れる人格からも見えるとおり、人を操る美しい美魔女が醜悪とか堕落したとかそんな言われ方をしているだけだと思いますね。※サムネの写真はマリアの若い頃。


スペイン王妃マリア・ルイサ・デ・パルマ
《この頃はこのお顔ですが若い時を描いた作品、バリエーションがあるので、実際はよく分からないんですが、びっじん(美人)だなーって思います、すんごい美人だと思った》

スペイン王妃マリア・ルイサ・デ・パルマ

若い頃のマリア(これめっちゃ気に入りましたすんごく美人だと感じるんですよ)

マリー・ルイーズ・ドルレアンとも
出てきますが同一人物のようです。
え、可愛くないですか??
これは14歳頃ですね
※探したけど上と同じく作者分からん

すんごいい女ーって美女さんだったみたいですねー(個人談)
利発的で少し意地悪な顔つきも見て取れるかもしれないですが、不二子ちゃんとかの悪女を見ればわかる通り、本物のいい女、美女っていうのは少しくらい意地悪さがあるといい。
するとスンゴクモテるって事なのよ。

あんまりいい女感ある美女の絵画を見ること少ないので嬉しい限りです。
とっても可愛いと思いますね。

〇他にも版画らしいやつ

フランシスコ・デ・ゴヤ 版画集『気まぐれ』43《理性の眠りは怪物を生む》 初版は1799年 エッチング、アクアチント、紙

・横の文字どこかでメモったのにどこ行っちゃったんだーー(逃)

・理性の眠りは怪物を生む(おそらくラテン語)
眠れるモンスターを起こす、みたいな事がラテン語か何かで書かれてますね。
・青年の葛藤が動物達によって表現されています。顔を伏せている為、心の動きをフクロウやコウモリ、ネコ科の動物などを使って表現されているかと思います。
私はこの絵好きですね。
怯えたように騒ぐような不吉な動物達に、ネコ科は完全に大きな音にびっくりしたような顔で固まっています、心の動揺を表しているようですね。しかし戦闘態勢に入るのではなくあくまでじっとしているだけ。
あたりの動物は青年を無惨に啄んだりせず見守っているかのようにも見えます。

・端っこにはペンを持って何かを咥えるフクロウの姿も。
ペンを折ってしまいそうですが、怒りと言うよりも呆れや脱力感から、折るまでにいかないようですね。やるせない怒り、悲しみ、この頃どうやらゴヤは耳が完全に聞こえなくなっちゃったみたいで、その事を表していたりするのかな…

〇ゴヤは不気味さがありつつサーカスっぽいファンタジーっぽくて良い。版画のが見やすいと思う。

TITLE:彼女は飛び去った
TITLE:救いの道は無かった
TITLE:弟子の方が物知りなのだろうか

〇よく登場するのが、ロバ、フクロウ、などですね、先のとんがった帽子も好きみたいです。あとはイタズラ心ですかね、悪魔なども好きみたいで動物を書くのが上手ですよね。

『薔薇の花束』 (1786 - 1787)

〇こちらからゴヤの絵色々見れます。
肖像画はまんまなんで見なくてもOKですが。
(特に意味無いので)

ちょっこしサイトが見ずらいけど許してちょ。

こんな感じでうっかりモヤモヤ消費してしまった。ゴヤはかなり怖いグロい絵もありますが結構ファンタジックで可愛い絵もございますようですわ。By作者。おわり。

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