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地域交通を考えるうえで

私は別に交通政策を担当してるわけではありません。
単なる興味でこちらを読んでいます。

といっても読み始めたばかりでまだ途中です。
とりあえず読み進めたところまでで感想をと思いまして。

以前に投稿したnoteでこれからの街づくり的なことを偉そうにも書いてみました。

そこで、交通・移動の利便性の向上、市町単位でなくもっと広域的な展開をするべきではないかと書きました。
これに向けてMaaSというのが有効なのではと思いました。

本書を途中まで感じたところは、悪い意味で私が行政マンでビジネスマンではないという再認識です。
日本の公共交通の特徴として、その運営が民営に委ねられているという点があるそうです。
欧州ではインフラ整備を公費で行いますが、日本では整備から運営まで一貫して民間の自己資金で行うものとなっています。
政府・行政が事業費の意味で介入する余地が少ないと言えます。
地方交通の整備には民間の協力どころか、多大な投資に頼るほかないのです。

行政が投資判断する際は、費用回収や投資効果も加味しますが、やはり「必要だから」というポイントがあると思います。
対して、民間事業者はきちんと利益を出し続けられるかというポイントです。
この意識を見落としていたというのが本書を読んでの発見でした。お恥ずかしい。

地方交通を維持または変革していくためにMaaSというモデルは非常に有効だと思います。
「田舎ほどマイカーが必要」とはよく言われます。これはマイカーに代替する手段が十分でない・不便であるという現状からです。でもマイカーは金食い虫ですし、特に高齢者がいつまでも運転できるわけではありません。
であれば、その代替があればいいわけで、MaaSの目指すところは「マイカーと同等か、それ以上に魅力的なモビリティサービスの提供」であり、うまく実現すれば住民負担がとても抑えられると思います。

本書では「MaaSは手段の1つに過ぎない」とあり、目的を見誤ってはいけないということ。
目指すべきは「住民目線で地域の移動を構築・デザインしていく」ということ。
この目的を達成する責務をもっとも負うのは、やはり地方行政だと思います。
交通政策、特にMaaSを考えるには交通系だけでなく様々な事業者と共同していかないといけませんが、あくまで行政主導で地方交通をデザインしていかないといけません。

私が担当するかどうかは別として、待ったなしの課題に対応するために、交通・移動というものについて学びを深め、ステークホルダーと対等に議論し適切な利益構造を生み出せるようにしていかないとなと感じています。
本書を手に取ったのはそういう思いから。

取り留めない文章ですが、言いたいことは、「頑張って勉強するぞ!」という意思表明です。

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