反省と消沈を区別する
失敗した、怒られたといった時に、皆さん反省すると思います。
今の時代は組織として、失敗を咎めるのではなく同じことの繰り返しにならないように原因を追究し防止策を練る方向にあり、とてもいい時代です。
でも当事者個人で見ると、反省と言いながら、ただ落ち込んで終わり、なんなら怒られる前に執拗に謝罪を繰り返す人を見かけます。
改善を目指すにはどうやっても当事者からの話が必要不可欠です。
しかし、意気消沈されると何も言えなくなる、またはその態度に呆れてしまい、建設的な議論ができなくなります。
あまりにも先手を打つように謝罪をしたり、憔悴した表情をするのは、私からすればズルい。
もちろん、攻めるつもりはありません。そして「落ち込むな」とも言いません。割り切られても、周囲の感情的には腑に落ちませんから。
反省とは自らの行動や判断などがどうだったかを振り返り、改めることだと考えます。
反省とは非常に理性的に行うべきものです。
ミスをすると精神的ダメージを受け意気消沈します。これは感情的なものであり、人間として当然の反応、無視はできません。
むしろ、その感情と向き合うことで、気持ちの整理をつけられるとともに、自分の記憶に刻み込まれ、経験値として蓄積されます。
重要なのは反省と消沈の違いを理解し、それぞれを区分して行うことだと思うのです(ここでの反省は組織的にするものではなく、個人としての反省です。)。
ミスが起きたら、消沈しそうな気持をぐっとこらえ、上司や周囲に速やかに報告(理性的な行動)。
どんなことでも、解決しようがしまいが、その日は一旦終わります。
家に帰って、しっかり感情と向き合い落ち込みます。感情を抑えこんではダメ。
翌日には理性的に反省をする(前日の続きをする)。
理性と感情のどちらにも重きを置き、自分のために上手く利用する訓練が必要です。
逆に言えば、落ち込んでいいのです。
理性と感情の両方を上手く使えるようになれば、なにより自分が楽になります。
かくいう私がマスターしているわけではありません。
考え方に大きな間違いがあるとも思っていないので、日々精進しております。
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