袋小路突破ドライブ。美唄へ
「あぁーーーだめだ!毎日お ん な じ だ!」
小さな子ども達界隈で流行っているウイルスを避けるため、息子と支援センター(児童会館的な遊び場)に通うことを自粛し、早2週間。
加えて息子氏、ちょうど後追い期に入ったようで、私の姿が見えなくなるとご機嫌ななめ。
外で遊べないためか夜の寝つきも悪く、夜泣きも多くなってきました。
自称お気楽母ではありますが、平日ほぼワンオペ子育てもここにきてドン詰まり。
今日は昨日の焼き増し。
きっとまた似たようなことでぐずられるのか…。
朝からどんよりする日々が続いていました。
そうだ、こんな時こそ、逃げよう!
コピペな日々から息子を連れて脱出すべく、動き出しました。
◇
脱出決行日、それはそれはよく晴れ、暑い予報が出ていた金曜日でした。
息子のお出かけセット一式と多めのベビー麦茶を抱えていざ、車。
目指すは片道60分の町、美唄。
◇
スピッツをBGMに、ゆったりと車は進みます。
街の中心を抜ける頃には、車の心地よい揺れに息子もスヤスヤ。(この辺、思惑通り)
この2人だけど1人で居る感覚、なんだか久しぶりです。
窓の外の景色はどんどん夏の田園風景に。
道中、暑い最中、パピコを口に買い物帰りと思しきお姉さんが歩いていました。
おばあちゃんがフワフワなかすみ草の束を持って歩いていました。
お二方の姿がなんだかやけに絵になっていて、とても素敵でした。
こんな風に知らない人の何気ない日常を目にするのもまたドライブの良いところ。
◇
大きな声で歌いながら運転していたためか、目的地に到着する頃にはすっかり私もご機嫌に。
(そんな母に連れられてもなお眠っていた息子はすごい…)
今日のお目当ては、こちら。
「お菓子のほんだ 美唄店」。
アップルパイで有名な本店がありますが、美唄店では週末限定で「かき氷 旅どり」が開店。
氷に、製法にこだわったかき氷が食べられると耳にし、ここはひとつキーーンとなりたいわ!と思い、脱出先に決定しました。
入店すると、しめしめ、貸切状態です。
抱っこ紐におさめられた息子は寝起きのためかキョトンとしていましたが、万一、ぐずってしまっても迷惑はそれほどかからないかとまずはひと安心。
にこやかな店員さんが案内してくれます。
「本日よりマンゴー味が限定で登場しました」
なに!限定とか言われると気になってしまう性。
お値段は、ぐぬぬ、1800円とリッチではあるけれど、、ここまできたなら食べなきゃ!
物価高がなんのその、ええいままよとマンゴーをお願いしました。
じっくり作ってくださるそうで、待つこと5分、もかき氷はやってきました。
ふんわりと柔らかいことは目にも明らかな細やかな氷。
たっぷりとかかるマンゴーソース、練乳。
頂にはクリームの台座に乗った艶々のマンゴー果肉。
高級かき氷を前にしても息子はまだまだキョトン顔です。
これ幸い、溶ける前にぐずる前にいただきます!
夢中になっていただきました。
クリームと思っていた部分は、お店のオーナーが力を入れているというギリシャヨーグルトなのがまた新鮮。
食べ進めていくと中から杏仁豆腐が出てきて、優しい甘みにキュンとなりました。
あっという間に完食◎
無心で食べる母を見守ってくれた息子にも感謝感謝です。
いっぱい付き合ってもらったから、帰ったら、沢山あそぼうね。
◇
わかっているんです、毎日は同じなわけないなんて、本当はわかっているんです。
(実際、ちょいちょいライブに行ったり息抜きもさせてもらっているので贅沢な話ではあることも)
焼き増しのような中でも少しの違いを面白がっていきたいところですが、ワタワタな渦中にいると、どんどん視野が狭まり、いつの間にやら袋小路。
それでもこの日のようにエイヤっとハンドルを大きく切ると、開けた場所に出られました。
道中、見かけたパピコのお姉さんやかすみ草のおばあちゃんのように、私の日常だって引きで見たらなんだか新鮮なのかもね。
またあっさり袋小路に追いやってしまうことはなんとなく予感としてあるけれど、何度だって逃げてやろうと思います。
こうして脱出候補先をストックしながら今日もがんばります。