登場人物の中に必ずあなたがいる(映画大好きポンポさんの感想)
映画館で映画をみることが趣味の僕なはずなのに、最近あまり映画館にいってないなと思い、なんとなく映画評論系TikTokerのしんのすけさんの動画で名前をみた映画大好きポンポさんを観に行きました。(ほんとにさっき)
やはり映画館というのはいいですね、真っ暗な中に馬鹿でかいスクリーン1面に映し出される映像、細部まで聞こえるも迫力のある大音量な音響。心がワクワクしまくりです。
僕はほぼ必ず一番後ろのなるべく真ん中に席を取るようにしていますが、皆様はどの辺の席が好みなのでしょう。教えてください
映画のあらすじ
ここで公式のをコピペしてもつまらないと思うのでしっかり観たい方は公式サイトへ
僕なりのあらすじを
レジェンドと呼ばれる映画監督を祖父に持ち、そのコネクションを引き継ぐどころか、類い稀なる感性と人を見抜く眼を持ち成功を収めている映画プロデューサーのポンポさん。
そんな彼女のお手伝いとして働く、目はクマだらけで卑屈で冴えない感じのジーン。
ある時、ジーンがポンポさんから脚本を渡され、自身初監督作品を女優初デビューのナタリーを主演として撮影していくというお話。
映画に関しての知識や勘所が鋭いジーンが大御所俳優に物おじしながらも意見を出しクルー全体でいいものを作っていくという構図にワクワクします。
OPがあったり、雨の車内でワイパーの動きに合わせて場面が変わるシーンなどアニメならではの演出がありとても楽しく見ることができます。
映画好きな方にも舞台はニャリウッド、賞の名前はニャカデミー賞、ジーンが作中に見ようとする映画はニューシネマパラダイス等小ネタを探すと面白いと思います。
無事映画はクランクアップするも、、、
映画を撮って完成してやったぜで終わりかと思いきや、そんなことはなく、むしろここからが本編といってもいいでしょう。
ジーンが一人で編集する作業が始まります。頼りのポンポさんは別の作品で不在、初めての1からの編集でうまくいかず、、、と全部書いても面白くないのでここでやめときます。
この記事のタイトルの理由
記事タイトルの登場人物にあなたがいる。としたのは編集開始の物語からひしひしと感じると思います。
この物語は映画タイトルからはポンポさん、前半の内容からはジーン、ナタリーが主人公に感じるかと思います。
彼らもさることながら、現実でのキャラクター、ジーンがとっている映画のキャラクター、当たり前ですが十人十色でほぼ皆の葛藤、悩みが描かれます。
誰もが主人公であり、誰もが支援者なのです。
非常に現代人にぶっ刺さるジュブナイルであり、誰かしらに共感、懐かしさを覚えます。
この物語に出てくるのはいつかの、これからの、僕やあなただと思います。
別に映画がモチーフだからといって、映像製作者、その他クリエイターだけに刺さるものではありません。(もちろんその方々が感じるものも描かれますが)
必ずどこかにあなたの影を投影させることのできるキャラクターがあると思います。
仕事でうまくいかない、自信がない、そんな誰もが感じる悩みをキャラクターも持っています。
その‘誰か’を探して映画を観てみるなんて如何でしょうか。
ラストは映画、アニメらしく大団円で終わり、どことなく吹っ切れるというか、スカッとします。
その他、より個人の感想
この作品のジーン役とナタリー役は声優初挑戦の清水尋也さん、大谷凛香さんが演じておられます。
特にナタリーの方なんですが最初はナタリーが話している感より大谷さんが声をあてているという感覚なのですが、物語が進み、ナタリーも女優になっていくにつれ、ディレクションなのか、耳が慣れたのか、徐々にナタリーに命が吹き込まれていく感じがしました。
その他にも鳥肌が立つシーンがあります。
見逃し厳禁な1時間45分です。
あ、この上映時間にも実は秘密が隠されているので、気にして観てみては?
それと、この映画の音楽は松隈ケンタさん率いるSCRAMBLESという作曲チームが担当しています。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、BiSHや僕が推しているPARADISES、GO TO THE BEDSなどのWACKアイドルの作曲チームでして、今回珍しく前情報なしで観に行った僕はOPでそれを知り、音楽にも気にかけながら観ていました。
松隈さんが好きな洋楽ロックな感じもあれば、どことなくピンポンやバクマンを彷彿とさせるような、音数の少ないエレクトロな感じなものもあり耳でも楽しめました。
今日から公開された今作、上映1週目と2週目には漫画が特典として付いてきます。
これを読んだ後にもう一度見るとまた感情移入先が変わるかもしれません。
今作の前日譚が1週目は前編、2週目には後編が渡されるそうで、僕は来週もう一度観に行こうかななんて思っています。
映画は実写しかみないという方でも、アニメ大好きな方でも楽しめる作品になっていますので、ぜひ劇場に足を運んではいかがでしょうか。