2022.1.2
大晦日も元日も当たり前のように仕事で、職場で黙々と作業している間にいつのまにか年が明けていた。
元日の早朝の誰もいない駅のホームで自販機で購入した缶コーヒーを飲みながら一息つく。
チラチラと雪が舞う線路の上の虚空をボーっと見つめながら電車を待っている時間がなんだか心地良い。
労働の疲れがそう感じさせたのか、新年になって一回目の朝の晴れがましさがそう感じさせたのかは分からないが、
「自分も結構頑張って生きてるな」
と素直にそう思えた。
新しい年が自分にとって良い年になるか悪い年になるかは皆目分からないが、正直そんなことどうでもいいような気もする。今この瞬間が自分にとって良いものであればそれ以上は望まない。そうやって誰しもが日々を繋いで生きていくしかないのだ。
大晦日であっても元日であっても目の前のやるべき仕事は何も変わらない。
もちろんその仕事をこなす私自身も。
飲み干した缶コーヒーの飲み口を見つめながら「明けましておめでとう」と呟いていた。